ケースに学ぶ
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気分よくするためには飲まずにいられない
大学生Fさん(20歳、女性)の場合

つきあっていた彼氏から覚醒剤を勧められました。注射ではなく、普通の錠剤なので、飲みやすそうでした。私も興味本位でその薬を飲んでみました。1回でやめれば問題ないだろうくらいに思っていたのです。

飲んでみると体が軽くなり、これまでにないぐらい頭がすっきりして元気がみなぎりました。いつももやもやしているのが嘘みたいでした。むしゃくしゃするとまた飲みたくなって、もう1回だけ、と思いながら、ついずるずると続けていきました。でもそのうち、薬の効果が切れてくると、余計に体もだるく、やる気が出なくなります。そうなるともう薬なしではいられなくなり、友達に嘘をついて借金をしてまで薬を手に入れました。徐々に同じ量では効き目が落ちてくるので、薬の量も増やしました。1年ほどするうち、誰もいないのに「殺すぞ」と脅す声が聞こえるようになりました。

怖くなって病院に相談に行ったところ、医師から「薬物依存」と診断されました。やめようと思ってもやめられないので、入院治療を受けました。退院後は病院から教えてもらった自助グループに通うことで、薬物を使わない生活と新しい仲間をつくることができました。


 

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