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組織体制
I
厚生労働省の組織体制
1
厚生労働省対策本部
厚生労働省全体として、必要な対策の検討や調整を行い、総合的かつ効果的なテロ対策を強力に推進するため、厚生労働大臣を本部長とする対策本部を置く。
2 厚生労働省健康危機管理調整会議
適切な健康危機管理対策を迅速に講じるため、その基本的な枠組を「厚生労働省健康危機管理基本指針」において定め、部局横断的な組織である「厚生労働省健康危機管理調整会議」を設置するとともに、次のような体制をとる。
(1)
平素の対応
健康危機情報の把握に努めるとともに、事件・事故等による突発的な健康危機の発生に備え休日夜間を含めた連絡体制を確立し、内容に応じて健康危機管理実施要領に基づき対応する。
健康被害が懸念される事案について調整を図るために、調整会議を通じ関係部局間の情報の共有化を図り、必要に応じて国民に情報提供を行う。
(2)
重大な健康被害が発生し、又は発生するおそれのある場合
必要に応じ、厚生労働省に対策本部を設置し、関係各部局間の対応調整、関係省庁との連携、広報等を一元的に実施する。
3 厚生労働省天然痘技術委員会
厚生労働省健康局において天然痘テロ対策における技術的な課題を審議するため、天然痘に関する知識・経験を有する専門家で構成される「厚生労働省天然痘技術委員会」を設置する。
4 厚生労働省天然痘技術派遣チーム
自治体からの要請に応じて、診断、検査、疫学調査等に関する技術的な助言を行うため、天然痘に関する知識・経験を有する専門家で構成される「厚生労働省天然痘技術派遣チーム」を組織する。
II
自治体の組織体制
1
本庁
各自治体では、厚生労働省に準じて、本庁に以下の組織体制を整備する。
(1)
自治体対策本部
(2)
自治体健康危機管理調整会議
(3)
自治体天然痘技術専門委員会
(4)
自治体天然痘技術派遣チーム
2 保健所
保健所は、天然痘のまん延を防止するため、以下の実働班を組織する。保健所職員のみで実働班を組織できない場合は、業務委託等により民間業者を含む外部の協力を得る。
(1)
疫学調査班
天然痘患者が発生した際に、疫学調査及び接触者の管理を行うため、「疫学調査班」を置く。
構成は、医師、保健師等3名を1チームとし、各保健所に最低2チーム置く。構成員には、レベルIIになった時点で、ワクチン接種を行う。
(2)
検体採取・輸送班
天然痘が疑われる患者から検査に用いる検体を採取し、国立感染症研究所に輸送するため、「検体採取・輸送班」を置く。
構成は、保健師等2名を1チームとし、各保健所に最低2チーム置く。構成員には、レベルIIになった時点で、ワクチン接種を行う。
(3)
消毒班
天然痘ウイルスで汚染されている場所を消毒するため、「消毒班」を置く。
構成は、2名を1チームとし、各保健所に最低2チーム置く。構成員には、レベルIIになった時点で、ワクチン接種を行う。
(4)
患者移送班
天然痘患者を第一種感染症指定医療機関等へ移送するため、「患者移送班」を置く。
構成は、4名を1チームとし、各保健所に最低2チーム置く。構成員には、レベルIIになった時点で、ワクチン接種を行う。
(5)
予防接種班
天然痘ウイルスに暴露したおそれのある接触者等に対してワクチン接種を行うため、「予防接種班」を置く。
構成は、5名を1チームとし、各保健所に最低2チーム置く。構成員には、レベルIIになった時点で、ワクチン接種を行う。
(6)
感染症動向調査班
天然痘テロ発生の蓋然性が高まった段階で、症候群別サーベイランスを実施するなど、監視体制を強化するため、「感染症動向調査班」を置く。各保健所2名程度とする。
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