定例事務次官記者会見概要

(H19.09.27(木)14:01〜14:08 省内会見場)

【広報室】

《次官会議等について》

(次官)

今日の次官会議は、9時45分から行われまして、総理、官房長官、3人の副長官がご出席で行われました。次官会議にかかった案件としては、厚生労働省関係はありません。総理からは、政治、行政の信頼を取り戻すことが大事だということと、公務員は全体の奉仕者という立場を踏まえて、高い志を持って、使命感を持って仕事をしてもらいたい、国民の立場に立って仕事をしてもらいたいという趣旨のことを述べられました。私の方からは、以上です。

《質疑》

(記者)

特に個別の案件に何か言及があったというようなことはないでしょうか。

(次官)

それはありません。

(記者)

福田内閣が発足しましたが、新政権に対する期待と、始まったばかりなのですが安倍政権との違いなどがあればお聞かせ下さい。

(次官)

我々、役所サイドの人間にとっては、政権というのは天から与えられるもので、こちらから選ぶものではありませんので、そういう意味では、コメントが大変しにくい立場にあるわけですが、参議院選挙の結果を踏まえたと思いますが、福田総理は、与党間の話合いはもちろんでありますが、与野党間の話し合いもだいぶ強く言われておりますので、そういう意味で政策の在り方、より国民にとって適切な政策は何かという議論が深まっていくのかなという気がいたします。そういうことに対して、行政サイドでも十分研究すべきものは研究し、資料を集めるものは資料を集め、与野党の方に必要な情報が提供できるようにやっていかなくてはいけないと思っております。

(記者)

BSEの関連のことなのですが、来年の7月末で、検査を打ち切るようにという通知を、先月末に厚生労働省から各自治体に出されたと思うのですが、それに対して、消費者であるとか、越権行為じゃないかと、各自治体が独自でやることに対して。自治体の中には、独自で続行ということも表明している所もありまして、今後、混乱するのではないかという懸念もあるのですが、その点についてはいかがでしょうか。

(次官)

BSEの問題については、食品安全委員会ですか、いろいろなデータから議論をして、月齢20か月までの発症は、日本でも発症の例がないし、これについては科学的な、あるいは、ちょっと化学名は忘れましたけれども、タンパクの検出も、20か月以下というのはなかなかできないというような科学的な知見に基づいた整理をしているわけですね。世界でも、大体30か月ぐらいは大丈夫だというふうに言われていると記憶をしておりますが、そういうことを踏まえて、20か月以前については、特に検査がなくても大丈夫じゃないかと、食品安全委員会からそういう結論が出ているわけであります。そういう結論に基づいて、アメリカからの輸入も認められたわけであります。国内の牛につきましては、今まで検査してきたことや食の安全に対する国民の関心の深さとか、そういう観点などなどを踏まえて、3年間継続してやりましょうということになっていたと思います。3年の間に新しい知見が出たと聞いているわけではありませんし、ある意味で、検査しても出ないとか、あるいは、ここはもう基本的に安全であるということであれば、そこにさらに検査するというのは、検査の費用も税金でやるわけですので、検査のあり方としてどうだろうかと、いわば安全だと科学的知見が出ているのにどうだろうかと、そういう観点からの措置だったと思うのです。そういう意味で、担当部局がその趣旨を十分理解していただきたいという通知を出したというのは、それは、担当部局としては、当然の通知を出したのかなというふうに思っております。

(記者)

ただ、従わないと公然と言っている自治体もあるので、混乱があるんじゃないかと。

(次官)

従わないと言うと、混乱が出てくると思うのですね。ただ、逆に、引き続き続けてやるのだという自治体においては、それは県民の税金を使ったりしてやるわけですから、そのやることの意義とか、正当性というのを、きちんと説明していただく必要があるのではないかと思いますね。そういう中で、開かれた議論の中で、いわゆる科学的により正しい、あるいは、負担と効果という意味で、より合理的な選択は何かということについて議論が煮詰まればありがたいと思います。

(了)


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