定例事務次官記者会見概要

(H19.09.13(木)15:00〜15:05 省内会見場)

【広報室】

《次官会議等について》

(次官)

本日の次官会議では、厚生労働省関係では一つ政令案件がかかっております。麻薬及び向精神薬取締法という法律がありまして、この関係で、麻薬関係の物質を指定することになっておりますが、新たにオリパビンという麻薬を指定するということでございます。このオリパビンというのは、モルヒネを作る途中で出てくる製品であるということであります。次官会議の関係は、以上です。

《質疑》

(記者)

先ほど発表されたんですが、前九州厚生局長に対する措置なんですけれども、これについての次官の見解と、あともう一つ、薬害肝炎訴訟について大阪高裁から少しでも可能性があれば和解勧告するというような話が来ているかと思います。訴訟に対して、今後どのような対応を取られるのか、以上二点お聞きします。

(次官)

前九州厚生局長の関係については、事実関係を調べ、それから、Y氏との人間関係も確認し、あるいはまた、車をもらった時期と職務の関係なども確認してみましたが、犯罪に当たるような事件ではなかった。いわゆる贈収賄のような、権限のある時にそういうことが行われておりませんので、そういうことではなかったのかなということです。その中で、一方、国家公務員倫理法の観点から見て、やはり行き過ぎた付き合い、李下に冠を正さずという観点から言えば、その行為を疑われるような点があったのではないかと。それらを総合的に勘案して、停職10ヶ月にあたるとしたのでありますが、現職であれば受けるのと相応の返還を要求して、当人も反省をし、それに応じたいということでありましたので、一つの整理ができたのではないかと思っております。
  それから、裁判の関係については、進め方について一つの話が、法務省を通じてきたわけでありますけど、今の時点では、関係省庁と協議したいということでございます。

(記者)

安倍総理が突然の辞任表明をされましたけれども、そのことについて、年金問題、医療問題等の問題が山積している厚生労働行政に与える影響をどのようにお考えになりますでしょうか。

(次官)

安倍総理は、総理ですから大変重たい責任を持っていらっしゃるわけで、お考えの上での行動だと思いますから、そのこと自身について、私のような立場の人が気持ちを忖度するのは無理かなと、度を超えたことではないかと思います。我々としては、この後の手続きが自民党内で行われますので、その結果を踏まえて、また臨時国会も開かれておりますから、その会期の中でやれるものはやっていくと。行政としては、いろいろなものが毎日毎日ありますので、そういうものに滞りなく対応していきたいと思っております。

(了)


トップへ