定例事務次官記者会見概要

(H19.09.06(木)14:03〜14:11 省内会見場)

【広報室】

《次官会議等について》

(次官)

今日の次官会議は、厚生労働省関係の案件は、特にありませんでした。質問がありましたら、どうぞ。

《質疑》

(記者)

明日、薬害肝炎の判決が仙台で出揃いますけれども、厚生労働省として、対応といいますか、別の解決の仕方も含めて、何かしらの対応を考えていらっしゃいますでしょうか。

(次官)

明日判決が出る予定ですので、判決を見てからのお話ということで、特段今の時点で、判決が出る前に申し上げることはありません。

(記者)

その関係なんですけど、今日、総理から従来の枠組みにとらわれないような対応を言われたかと思うんですが、そこの辺もう少し詳しくと、それについてどういうお考え、もしくは、どういう検討をされたかとうことを。

(次官)

総理が、明日から海外出張されることもありますので、昨日、自民党のプロジェクトチームで、インターフェロンによる治療も含めた対策を考えていこうということが発表されましたので、その状況について報告をいたしました。総理は、前から、従来の延長線でない対応を考えるようにと言っているところだと。自民党のPTともよく相談をして、検討を進めるようにという話がありました。

(記者)

従来の延長線上にないというのは、まさに従来から言っていたのであって、今回改めて、新たな総理からの指示というのは。

(次官)

それは、ありません。よく与党と詰めてくれということです。

(記者)

同じなわけですね。

(次官)

そうです。

(記者)

自民党のPTから出ている案というものは、従来の延長線上にあるものと認識されているのですか。

(次官)

その辺の整理をしなくちゃいけないと思いますが、インターフェロンによる治療を認めるということですが、具体的な範囲、やり方等も今後検討となっていますので、そういう検討の中で、従来の施策との関係からどんなふうに位置づけていくのか、整理ができるのではないかと思います。

(記者)

九州厚生局の前の局長の件なんですけれども、その後の調査の進捗状況、今後の見込みはいかがでしょうか。

(次官)

大臣から急いで調査をして報告をするようにとの指示を受けておりますので、精力的にやっているところであります。本人からの報告を受けるなり、あるいは、奥さんのいとこ同士の向こうの相手の人ですね、Y氏と言いましょうか、その人サイドから話を確認するとか、それから、福祉施設の補助金関係のことがありますが、そういう関係での働きかけがあったか無かったということを内部部局で確認をさせているところです。そういう作業が今進んでいるところでありまして、できるだけ早く概要を整理して、大臣に報告をしたいと思っておりますが、今は、まだ調査が進行している段階であります。

(記者)

企業年金連合会で、総累計で1,544億円の未払いがあると、申請漏れが生じていると、この件について、次官はどうお考えかということを。

(次官)

かなりの数があるなということで、正直、数を聞いてびっくりしましたが、これについては、対応を、今、連合会の方で検討中だということであります。それで、私ども、まずは向こうでやれることはやってもらうと、いろいろな広報で周知をするとか、わかっているものについては、さらに受給手続きをとるように働きかけるとか、と聞いております。中には、転居して、宛先も見つからないという人も相当数あったと聞いておりますので、そういうものについての調査をしっかりやってもらいたいと思います。向こうのサイドから、厚生労働省あるいは社会保険庁サイドに協力をしてほしいという話があれば、そういうことも受けていかなくてはいけないと思っております。

(記者)

厚生年金基金の場合、通常の企業年金と違って、厚生年金の給付の一部を代行していると、それで、今回の受給漏れについても、厚生労働省も以前から、大量の申請漏れが発生しているということは承知していたというふうに聞いているのですが、厚生労働省としての監督責任についてはどういうふうにお考えでしょうか。

(次官)

私への報告の中では、以前からそういうものがあるというのを承知しているという報告はありませんでしたので、ちょっとそれについては認識がありませんが、まずは、第一義的には、この連合会においてきちんと処理してもらうのが基本と。それから、やはり受給権があると年金が支給できるわけですから、それは確実に結びつくように、我が方サイドでもできるだけの、必要があれば、協力はしたいということであります。

(記者)

連合会では、10年以上前から、大量の未支給があるというふうなことは言っていて、厚生省の方にもそういう住所情報の提供とかを度々働きかけていると、厚生省の担当課に聞いても、定性的には、問題を昭和40年代から把握していたというふうに言っているんですよね。その上で、これまで対策らしい対策をとられてこなかった責任というのは、私は相当重いというふうに考えているのですが、どうお考えでしょうか。

(次官)

そこは、先ほど申し上げましたように、この本件について、過去にそういうことがあったというのは、まだ担当部局から報告を受けておりません。きちんと、まず話を聞きたいと思います。

(記者)

来週から臨時国会が始まりますけれども、厚生労働省が出す法案の審議の順番ですとか、どのような姿勢で臨まれるかということをお願いいたします。

(次官)

臨時国会には、5本の法律が継続審議になっておりますので、この審議を精力的に進めていただきたいというのが、私どもの基本であります。また一方で、野党サイドから、議員立法でいくつか法律を出すという動きもあるように聞いておりますので、新しい枠組みでの国会になりますから、関係方面あるいは大臣ともよく相談しながら、国会の対応を考えていきたいということです。今、具体的に、何をどうというところまで決まっているわけではありません。

(了)


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