定例事務次官記者会見概要

(H18.04.13(木)14:00〜14:10  省内会見場)
【広報室】

《次官会議等について》

(次官)
 本日の事務次官等会議ですが、厚生労働省関係の案件はございませんでした。事務次官等会議後の懇談会で、二橋副長官それから、財務事務次官等から随意契約の点検、見直し等について、しっかり取り組んでほしいというお話がありました。これについては、2月24日に、「公共調達の適正化に向けた取り組みについて」というのが取りまとめられて、各省が取り組みを進めているということで、厚生労働省も件数としては多い省庁のひとつであると思いますので、厳正に見直しをしていくということにしたいと思っています。いま、担当部局で点検中でありますので、しっかり点検して、厳正な見直しをしていこうということであります。以上です。何かご質問があれば。


《質疑》

(記者)
 米国産牛肉の関係で、今週、地方で意見交換会が行われておりますが、日本側がそういった形で手続きを進めて、一方で、米国側でもこれまでの交渉経過を踏まえて様々な点検をしていると思います。双方それぞれの手続きが進んだところで、お互いに局長レベルなりの会合を開いて詰めの協議に入るのではないかとの見方もありますが、そのあたりの見通しや時期について、あるいは、厚生労働省として米国側に求めていかなければならない点があればお聞かせください。

(次官)
 1つは、これまで背骨の混入が発見されて、輸入を停止して以降、原因の究明、それから対応策等について米国側からの説明があり、それを受けて日本側としてはこれまでの経緯を消費者の方、それから事業者の方、その他関係者の方々とのリスクコミュニケーションをしていこうということになっていて、火曜日の11日に那覇で行い、水曜日、昨日ですけれども、12日に札幌で行いということで、今後順次全国の会場で21日まで行うということになっています。それから、米国の方からは、先週の5日だったと思いますけれども、米国の農務省の調査項目の案が、米国大使館を通じて提出されたということで、これについては7日の午後に日本側の意見を提出したということであります。こちらの方は、米国側から、日本側の意見も踏まえて、またどういった案の提示があるのかということだろうと思っていまして、米国側からの対日輸出施設の調査項目についての案について、外交ルートを通じて協議を進めているところですし、さらに、そういった協議が続くというのが今の状況だと思います。そういう意味で、国内で行っているリスクコミュニケーションの結果を踏まえてどうするのか、それから、米国側から提出されている調査項目についてのやりとりというのが、これからどういう形でさらに深まっていくのかという辺りが現状で、そこから先の日程というのはまだ全く決まっていないという状況です。

(記者)
 そのリストがまとまってから、まだ残っている施設、2施設以外の残っている施設の点検ということもされていくでしょうし、リスクコミュニケーションなどでも、かなり慎重な対応を求めるような意見も出ているようなのですが、時間的にはまだ結構かかるというご認識なのでしょうか。

(次官)
 1つは、米国側が、今回日本に背骨の混入した牛肉を輸出した関係の2施設以外の38施設について、どういった点検をするのかということも絡み、それから、今言った調査項目案について両国での了解というか、理解というのがどこまで深められるのかということだろうというふうに思っていまして、そういう意味では現段階で次のステップがいつ頃になるというのは、まだ見えていないということだと思います。とにかく、やるべきことということで決めた手順をきちんと踏みながら次のステップにいくということだと思いますので、次のステップがどういうことになるのか、それから、どれくらいの時期になるのかということについては、まだ見えていないということです。

(記者)
 随意契約の件なのですけれども、社会保険庁では、だいぶ随意契約を減らすための取り組みをやっているんですが、あれを厚生労働省全体で同じことをやるということでしょうか。

(次官)
 これは、社会保険庁で、随意契約の問題が出た時に、全省的に随意契約をなるべく見直していこうという方向でやっていますので、各局ともそう取り組んできているはずだと思っています。ただ、今回は、さらに、原則は一般競争入札だということなので、まだ随意契約をやっている部局、それぞれの部局で随意契約はまだ残っていると思いますけれども、それが、国民に十分説明できるような内容の随意契約になっているのかどうかという辺りをきちんと点検して、国民の理解が得られないようなものについては、随意契約から排除していくと、各省共通の取り組みをされるということなので、我が省も、一層の厳正な取り組みをしていくということかなと思っています。ですから、社会保険庁も含めて、もう一度全部見直す、点検し直すということではないかと思います。

(記者)
 同じようなやり方というのは、調達委員会を作ってという形でしょうか。

(次官)
 それはむしろ点検した後、どういうふうに正していくのかというふうなことになっていくんだろうと思うので、まず点検して、それからどう取り組むかということになるかなと思っています。


(了)

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