定例事務次官記者会見概要

(H17.08.11(木)14:00〜14:10 省内会見場)
【広報室】
《次官会議等について》

(次官)

 本日の事務次官等会議ですけれども、厚生労働省関係の案件はありませんでした。事後報告ということで、「平成18年度予算の概算要求に当たっての基本的な方針について」が財務省と総務省からありました。これについては臨時閣議でのシーリング閣議了解ということです。シーリングを踏まえて適切に概算要求をしていきたいと考えておるところであります。



《質疑》

(記者)

 もうちょっと「適切に要求していきたい」という辺り、具体的なものがございましたら。



(次官)

 自然増が8,000億円ということで、シーリングが先ほど申し上げたように5,800億円ですから、2,200億円抑制ということになっているわけです。平成15年以来、4年連続で2,200億円の抑制ということになっているわけです。基礎年金の国庫負担割合の引上げの取扱い、三位一体の処理、医療保険改革、その他いろいろな経費の洗い直しによってこれに対応していくということだろうと思っています。けれども三位一体にしても医療保険改革にしても、秋から年末にかけてどういうふうにまとまっていくのかということだろうと思います。そういった意味では概算要求でどう処理するのかということになると、これはこれからどうするか検討ということですけれど、考えられる1つの方法としては、昨年と同じような形で概算要求は取り組んでいくということかなと思います。来年度に行うべき新政策、少子高齢対策ですとか、若者の雇用問題ですとか、健康づくりですとか、様々な課題があるわけで、既に行っている事業の効果・実績等もよく見て、無駄のないような予算に見直すべきものは見直すことにし、新たに取り組むべきものについてはきちんと予算要求することで、メリハリのついた概算要求にまとめていきたいということであります。まだシーリングが今日きたばかりということで、概算要求の締め切りは今月末でしょうから、かなり短い期間に集中して作業をしなければならないわけでありますので、それぞれの部局、会計課がよく連絡を取りながら概算要求時期にきちんとした内容の要求を出来るようにと思っているところであります。



(記者)

 アスベスト関係で何か概算要求でお考えになっているものはございますか。



(次官)

 アスベストについては、1つはこれまでの対策の実施状況・効果についての検証を8月中にやることになっています。それから労災補償を受けられずに亡くなった方々、あるいはその家族、近隣住民の方々に対する対応は9月中に検討するということです。いろんな調査・検討をしているのが現段階なわけですから、そういった意味ではアスベスト対策として概算要求に間に合うものは当然盛り込むわけですけれども、なお調査・検討が必要なものについては具体的な要求が難しいんじゃないか。そういったことで事項要求という形になるかなと思っています。具体的な予算要求ができるものは当然要求しますけれども、大きな対策ということになるとおそらく今行っている調査・検討を踏まえてどういった対策を採るのかということになると思います。それらはその段階でないとはっきりとした要求にならないので、今の段階では事項要求ということで持ち込むのかなという考えです。これは今後関係局なり会計課ともよくすり合わせて対応しようと思っています。



(記者)

 大臣の会見で少子化対策とおっしゃったんですが、どういったものを考えているのでしょうか。



(次官)

 まだそれぞれ関係局で検討中だと思います。今私のところに具体的な形で固まったものとしては上がってきていません。ただ児童手当のように非常に大きな財源が必要なものについては予算編成過程での検討になるのではないかなと現段階では思っています。それ以外の少子化対策については今それぞれの局で検討中という段階で、今の段階で私がどうこう申し上げる状況には至っていません。これから急いで省として取りまとめるということであります。



(記者)

 アスベスト対策なんですが、政府だけではなく与党の方でも対策チーム・検討チームなどができて議論が進んでいたと思うんですが、解散総選挙ということになって与党の方の議論は遅れることが予想される。政府の方で当初予定されていた9月中の対策取りまとめというスケジュールには今のところ影響はないというふうにお考えでしょうか。



(次官)

 これについては大臣からも「政府として先般取りまとめた当面の対応のスケジュールに沿ってスピード感を持ってきちんと対応しよう」と言われていますので、事務方としてはスケジュールどおりにきちんと進むよう進行管理をしっかりやっていきたいと思っております。


(了)

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