大臣等記者会見概要  厚生労働省ホームページ

定例事務次官記者会見概要

(H16.12.22(水)14:00〜14:13  厚生労働省記者会見場)
【広報室】

《次官会議等について》

(次官)

 本日の事務次官等会議ですが、故宣仁親王妃喜久子様御喪儀当日における弔意表明について、各省においては葬儀当日12月26日に弔旗を掲揚することということが申し合わせされたということであります。以上です。


《質疑》

(記者)

 来年度予算についてなんですが、波乱もなく認められたということで、そのことについてのご感想をお聞かせ下さい。

(次官)

 予算については、一昨日内示があり、昨日局長の復活折衝ということで厚生労働省関係の来年度予算の編成作業は実質ほぼ終わったということだろうと思います。
 来年度予算につきましては、概算要求段階でシーリングをどうこなすのか、その後の過程で三位一体改革による国庫補助負担金の見直しの問題、障害者福祉施策の見直し、持続可能な介護保険制度の構築、若者の雇用対策、基礎年金の国庫負担割合の引き上げといったいろんな課題があったわけであります。内示の状況、それから内示に至る経緯の中で、それぞれの課題について一応対応の出来る予算の内示になったということで、我々としてはかなり評価出来る内容ではないかと思っています。併せて補正予算案も示されたわけでありますが、この中で課題にしておりました支援費につきましても173億円の手当がなされたということでありますし、来年度以降に向けて芽を出すべきものはある程度の芽を出すことが出来たんじゃないかなと思っております。あとは次期通常国会での予算審議ということなのかと思います。予算が成立した後は、国民の方々に安心・安全な生活をしていただくべくきちんと政策を遂行していくよう努力していくということになると思いますけれども、まずは政府としての予算案が今週中には決まり、年を越すといよいよ国会で予算審議ということですが、そのあたりで遺漏のないようにきちんと対応していくことが当面我々の心がけていくことということです。

(記者)

 社会保険庁の契約の調査の件なんですけれども、随契率が93%ということでしたが、この調査結果についての評価とそれから随契率をどこまで下げるかというような目標というのはやっぱり立てられないものかどうかというこの2点をお聞かせ下さい。

(次官)

 昨日副大臣から調査の状況、今後の対応を発表申し上げたわけであります。中身を見ますと、今ご質問の通り総契約件数の9割を超える随意契約割合だったこと、その大半がかなり少額のもの、あるいは長期にわたって特定の業者との随意契約だったといった結果であります。意図して契約内容を分割して随意契約の要件を満たして随意契約をしたということではないとは思っています。例えば文房具にしても必要な都度買ってきたということでそういった結果になったという面もあるんだろうと思いますが、ただやはり我々としては、できるだけまとめて大きな契約の規模にして、それで競争入札なり、企画競争にしていくことが必要だろうと思いますし、特定の業者と長期にわたっての随意契約が経費の使い方として無駄がないのかどうか、もっと安くあるいは効果のある契約が結べた可能性はなかったのかというあたりは反省すべき点があったと思います。
 とにかく我々としては、一つは透明性をきちんと高めていこうということで、100万円以上の随意契約は公表する。政府全体としては160万円でやろうというところを100万円まで下げてやってみようということであります。これをやれば恐らく業者の方、あるいはそれを見た関係者の方がもっと安い額で出来るのだといういろいろなご提案、申し出も出てくるだろうという気も致します。もう一つは競争性を高めていくということで、極力競争入札あるいは企画競争に改めていくということが重要ではないかと思っています。それからもう一つは、やむを得ず随意契約をやった。それぞれの担当はそういうことになると思いますが、やはりその随意契約の内容が本当に的確、効率的なものだったかどうかということをきちんと審査していく。直すべきものはきちんと直させていくということも重要だろうと思っています。その辺りについての体制も随意契約の審査委員会を会計課と社会保険庁で試験的にやってみようということで、随意契約に伴ういろいろな問題、国の予算が的確、効率的に使われるようにしていかないといけない。随意契約によって、国民の方々の非難を浴びるような行為が誘発されることのないようにしていくということが重要だろうと思っております。
 それで今のお話の「目標を定められないのか」ということであります。正直申し上げて私も契約内容の一覧表を見たわけですけれども、それぞれについてもう少し一件一件洗い出すなり何なりして、本当に随意契約でやむを得ないものというのがどのくらいあるのかについて、今の段階で全部正確に判定をした上で、それでは目標値はこのくらいという作業になるのだろうと思うのですけれども、ちょっとそこは今回は困難だったということだろうと思います。今後、今申し上げたような契約の競争性、透明性を高めていきつつ、随意契約の審査委員会でのいろいろな審査の中でより契約の適正化をするためにどういう手立てがいるのだということが更に出てくれば、その段階で目標の設定というのが効果的なやり方かどうかもはっきりしてくるのではないかという感じもいたします。契約の内容によって恐らく競争入札あるいは企画競争に持ち込むことが可能なもの、容易なものとそうでないというのがいろいろあるのではないかと思うので、その辺りを考えると今の段階で目標設定をやって、目標設定が、これから行おうとしている契約の改善に効果があるのか、あるいは却って足かせになってしまうのかというようなこともちょっと判断しかねるところがあります。現段階ではそういった目標設定ということよりは、契約内容の改善ということに、とにかくいろいろな手立てを講じて取り組んでいこうというのが今の考え方です。

(了)


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