大臣等記者会見概要  厚生労働省ホームページ

定例事務次官記者会見概要

(H16.05.06(木)14:03〜14:12 厚生労働省記者会見場)
【広報室】
《次官会議について》

(次官)

 まず本日の次官会議ですが、連休明け最初の次官会議でございました。一般案件他3件ありまして、うち1件が事後報告でございますけれども年金の広報等に関する質問に対する答弁書、いわゆる質問主意書に対する答弁書について報告をいたしました。それからこれも事後報告でございますけれども、4月30日公表分の有効求人倍率の概要について報告をしました。件名外案件として、いずれも質問主意書の答弁書が2件ございました。次官会議は以上でございます。
《その他》

(次官)

 ご案内のとおり、先週末、年金改革関連法案が衆議院の厚生労働委員会で可決をされました。法案審議という意味では極めて重要な1つのステップを踏んだことになっております。その後の法案の取扱いにつきましては、連休明けの本日早々から与党間あるいは与野党間で協議、調整が行われているようでございまして、おそらく並行していろんな調整あるいは協議が進んで行くことと思っております。その状況を見守りつつ、私どもとしては1日も早い法案の最終的な成立に向けて引き続き努力をさせていただきたいと、こんなふうに思っているところであります。
 それからこれも連休中の出来事でございましたけれども、これまたご案内のとおり、日本歯科医師会関連の贈収賄事件で7名の起訴が行われました。原則として私の方からご報告する件ではございませんけれども、この休み中に当該事案の容疑の補強という趣旨だろうと思いますけれども、当省の一部にも地検の捜索が行われました。私どもとしては、捜査には極力協力をするということで今後とも臨みたいと思いますし、事案の解明を見守りつつ必要な改善、改革、再発防止ということについての検討も、大臣のご指示を受けながら進めてまいりたいというふうに考えております。連休も終わりましたので、さらに今後の作業に向けてもう一度気を引き締め直したいと考えているところでございます。以上でございます。
《質疑》

(記者)

 家宅捜索なんですけど、具体的にどこの部署が対象となって、どういう資料が押収されたか教えて下さい。
(次官)
 私どもの方から申し上げていいのかどうかわかりませんが、若干の日にちも経ちましたから申し上げますと、保険局医療課、それから医政局歯科保健課、この2ヵ所の関係書類ということのようでございます。書類の内訳までは、私は詳しく承知しておりません。捜索箇所はその2ヵ所ということでございました。
(記者)
 2ヵ所だけ。
(次官)
 はい。
(記者)
 広島の労働局の件に絡んで、こちらの元課長がいわば職権をバックにしたような形で、他の労働局からも何か寸借程度にはお金を借りていて、そのお金は実は裏金だったみたいな報道があったのですけれども、これは先頃から進めている広島労働局の件の調査の範囲に入ってくるのでしょうか。
(次官)
 おっしゃいましたような報道がございました。率直に言いますと、その報道を通じてまず第一報を知ったというのが実際でございます。したがいまして、私どもとしても関係者に改めて関連の聞き取りをしたり、調査を今進めているところでございます。まだ十分な状況が把握出来ておりませんので、あえてコメントすべきではないとは思いますが、一連の事件とちょっと異質な要素があるのかなという気が致しますが、これはあくまで今の段階、ごくごく限られた状況での感想でございますから、もう少し調べてからということになろうかと思います。
(記者)
 元々の広島の方の本件の方の調べというか、それに伴う処分があるかと思うのですが、これについては。
(次官)
 今の件を除きましてほぼ整理と言いましょうか、調査出来るところは大体したということになりますので、その整理等を含めましてごく近いうちに処分も併せてお知らせをするという段取りになろうかと思ってます。
(記者)
 年金改革なのですけれども、一応法案は現行制度の持続は可能という前提で給付と負担の改定をするということになってますが、こういうお考えは厚生労働省としては依然変わっていないのでしょうか。
(次官)
 これは極めて本質論になりますので、これまでの国会における議論をそのままなぞるようなことになりますが、私どもとしては、繰り返しこの場でも申し上げたのですが、年金制度の本質はやはり給付と負担というのをどう組み合わせたものとして設定するかということだろうと思っております。制度の仕組み、体系というのが関連しないとは申しませんけれども、ぎりぎりの基本的なエキスをあえて絞り出せば、給付と負担、その関係だと思っていますので、どのような制度、仕組みを取ろうともその議論は避けて通れない。今回の提案では、この点を思い切った形で整理をしてご提案をしたという意味で非常に大きな改革という位置づけをしております。したがいまして、長期にわたり安定した運営が出来る案としてご提示をし、ご審議をいただいていると、こういうふうに考えております。
(了)


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