大臣等記者会見概要  厚生労働省ホームページ

定例事務次官記者会見概要

(H16.01.22(木)14:00〜14:07 厚生労働省記者会見場)
【広報室】

《次官会議について》

(次官)

 まず本日の次官会議ですが、一般案件4件、政令1件、配付案件1件ございましたけれども、当省の関係はございません。それ以外に特に報告する事項はないのですけれども、通常国会が開幕をいたしまして、すでに衆参それぞれで代表質問に入っております。これから予算案の審議、それから法案の審議、こういうふうになっていくわけですが、法案の準備、予算委員会における様々な対応と、役所にとっては大変忙しい時期に入ってまいります。よく連携を密にし、大臣、副大臣、政務官とのご連絡を緊密にして遺漏の無いように対応していきたいと、改めて身の引き締まる思いでいる、こんなところでございます。
《質疑》

(記者)

 今日、障害者の地域支援の在り方に関する検討会が午前中ありまして、介護保険と障害福祉の統合の問題が出ましたが、具体的なサービス内容については作業班を設置すると、4月までに結論を出すということで、この作業班は公開でやるのかという障害者の質問に対して、場所の問題等があるのでと、どうもあまりはっきり言わないと。基本的に障害者の委員ももちろん作業班の中に入るのですけれども、それは一部の団体の代表に過ぎないわけで、そういった非常に障害者の関心の高いものに関して、作業班といえども非公開でやるということは、ちょっと大臣がおっしゃったようなこととも相反するのではないかと思いますが、そういった具体的なサービス内容の議論、これは次官は公開でやるべきだというふうにお考えですか。
(次官)
 今日の午前中の議論を私はまだ聞いておりませんから、きちんとしたお答えにはなりませんが、基本は、行政施策を進める上での重要な議論は当然公開にし、公開にすることによって意見の集約なり合意形成に役立つと思っておりますから、原則的に出来るだけ役所の作業、特に審議会、検討会の類は公開にするというのが基本だと思っています。ただ作業の性格によっては、これもいろいろなケースがあり得るわけで、例えば極めて専門的な事項だとか、もちろんその場合でも整理をつけたり結論を出すために必要な議論の段階では当然公開されるべきものだと思いますけれども、作業の性格によると思いますので、要は公開をしていく趣旨に合致した運営をするというのが必要だし、そうするべきだと考えております。
 ついでに感想を言うならば、私もそれなりの期間行政に携わって、行政側の公開に関する考え方も大きく変わったと思います。それというのは、公開することによって、かつては作業の効率だとか、結論ないしは合意を得るためにマイナス面もあるという感じが強かったのですが、私個人も含めて、あるいは組織全体も含めてですけれども、むしろ公開の作業というプロセスをきちんととることによって、問題点が明らかになるという意味で幅広な意見を吸収出来るし、合意形成にも役立つというふうに発想は変わってきておりますので、非公開にする方にインセンティブがあるとは、私は思っていないのです。ただ個別事情によっては、全てあからさまな場で作業をするのがいいものばかりではございませんから、そういう部分は残りますけれども、原則については、私どもの考え方も大きく変わってきているというふうな感じを持っております。
(記者)
 7月に一応合意というか、大体の骨格をまとめるということを考えると、あんまり公開にして議論を盛り上げてしまうと集約しないというような事務方のそういった懸念も反映されているような感じだったのですけれども、その部分については。
(次官)
 今回のケースが今おっしゃったようなことに当てはまるかどうか分かりませんが、いずれ本質的な問題はどこかで議論をしなければいけませんし、そういうステップをとらない限り結論を得るに至らないわけですから、全体の作業の流れの中で工夫をしたり、考えたりということはあると思いますけれども、本質的な問題をきちんと踏まえておくということが大事だと思います。

(了)


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