大臣等記者会見概要  厚生労働省ホームページ

定例事務次官記者会見

(H14.11.21 (木)13:47〜13:54 厚生労働省記者会見場)

【広報室】

《事務次官等会議について》

(次官)

 今日の次官等会議で、厚生労働省関係の政令が2本かかりました。一つは毒物及び劇物指定令の一部を改正する政令と、これは二つの製剤を劇物から外すと、除外するというものであります。それからもう一件が、健康保険法等の一部を改正する法律の一部の施行に伴う関係政令の整備等に関する政令案と、健保法が一部施行される、既に施行されたものもありますが、今回健保法の一部を施行するに伴って必要となる施行令等の整備であります。例えば高額医療費の算定基準額の算定方法等に関し政令を発するとか、そういう類のものであります。その他に、件名外で国の審議会等における女性委員の参画状況というのが今日報告されまして、明日の閣議でも報告されるということです。今年の9月30日現在で、国の審議会等におきます女性委員の占める割合は政府全体で25.0%と、昨年が24.7%ですから、ちょっと上がったということです。厚生労働省は24.1%ということで、省庁の中では7番目の順位ということになります。厚生労働省、今年24.1%ですが、昨年は22.8%でありましたから、若干改善をしたということであります。以上であります。

《質疑》

(記者)

 今日、残留孤児がさっき着いたという連絡がありましたけれども、9月下旬に名簿を公開をして、今年の場合、情報が来たのが7件と、年々少なくなるのはやむを得ないと思いますが、ちょっとかなり少ないなという感じがするのですけれども、その辺どうご覧になっているか、それと今後の中国孤児等対策室の仕事の内容等、変わってくる部分もあると思うのですけれども、その辺についてご見解を伺いたいのですが。
(次官)
 孤児の方も段々高齢化していますし、まして日本国内で孤児の方を知っていると言いますか、関係者の方も相当高齢化していて、国内の方々で言えば、お亡くなりになった方も多いので、なかなか判明率等も上がらないということは事実であります。ただ、これもそうは言ってもお一人お一人にとってみれば大変な話でありますから、当分の間、今のスキームでやっていくのだろうと思いますが、ご指摘のようにさらなる改善点が有れば、それはしていかないといけないと思いますが、当分今の形だろうと思います。
(記者)
 昨日の経済財政諮問会議で、総理から需給のミスマッチ解消を努めるようにというお話がございましたが、これどういうことで取り組まれますでしょうか。
(次官)
 総理のお話は安定所ベースでいえば求人はそれなりに有るじゃないかと、そこのミスマッチが相当あるだろうと、ここをしっかり改善するようにということだと思いますが、総理からご指摘をいただくまでもなく、私どももそこは非常に政策対応をしっかりやらなければいけないということで、ハローワーク自身の需給結合機能を高めると同時に、民間の職業紹介機関等々の機能も十分発揮していただけるような、大きいところで言えば制度改革、小さく言えばいろんな通達ベースでの運営改善等々やってきましたし、15年度予算でもその辺を相当意識して概算要求しておりますので、まさにご指示を更にきっちり受け止めてやっていきたいと、こう思っております。中身を言えば単に右から左に紹介することではなくて、今力を入れておりますのは、その個々の求職者、仕事を探している人に対応したコンサルティングということをしっかりやろうということで、そのために安定所の相談員等を含めた要員の問題、そうしたコンサルティングが出来る人を社会的に養成していくための仕組み、これはもう能開局で先般報告書が出て、逐次動いておりますが、それから安定所の持っている求人者情報も民間紹介所で見て、使っていただけるように求人企業名を公開して、インターネット上で広く利用してもらうというようなことも着実に進めるという方向で動いております。
(記者)
 昨日の経済財政諮問会議の関連なんですが、塩川財務大臣が雇用保険料の引き上げについて時期を見て考えたらどうかという発言をされましたけれども、どういうふうに受け止めてらっしゃるでしょうか。
(次官)
 厚生労働省としては従来からこの時期、あるいは今後の雇用情勢、労働市場の状況を見据えて必要な給付に絞り込んでいくと、給付面の見直しを徹底的にやった上で、なお足らざるものが財源的にあれば、それは労使に保険料という形でご負担いただかざるを得ないという立場であります。そうしたことで昨日厚生労働大臣もご説明をいたしましたんで、この時期止めたらどうかというご指摘も意見としては分かりますが、それによって私どもが従来の方針を変えるということはありません。更に塩川さんは給付面で徹底的に絞ったらどうかというようなご主張を言われたようですが、大臣からも今回の制度改正の中で見直しについては相当切り込んでやることはやっておるというふうにお答えをしております。

(了)


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