大臣等記者会見概要  厚生労働省ホームページ

定例事務次官記者会見

(H13.12.13 (木)14:01〜14:11 厚生労働省記者会見場)

【広報室】

《事務次官会議について》

(次官)

 今日の事務次官会議で私から申し上げたのは4つの政令案がございました。1つは水道法の一部を改正する法律の施行期日を定める政令案でございますが、水道法の一部を改正する法律の施行期日を平成14年4月1日というのを決めるものでございます。ご承知のように水道法の一部を改正する法律は先の国会で成立をいたしまして、来年の4月からということで、専用水道の定義等を追加したものでございますが、その関係の水道法施行令の一部を改正する政令が同時に今日の次官会議にかかってございまして、専用水道として、水道法の適用を受ける水道施設の基準ということで、新たに専用水道となります水道施設の1日の最大供給水量の基準を20立方メートルとするというのを決めること、あるいは水道施設の管理についての技術上の業務を委託する場合には、技術上の観点から一体として行わなければならない業務については、その全部について1つの者に委託すると、1つの業者に委託しなければならないといったようなものを定める改正をする予定でございます。
 それから別の政令案でございますけれども、賃金の支払いの確保等に関する法律施行令の一部を改正する政令案といたしまして、先の補正予算で取り上げられました未払い賃金の立替払いの額を上げるということで、立替払いの対象となります未払い賃金の額の最高限度額を引き上げるものでございまして、30歳未満の場合、未払い賃金総額の限度額を30歳未満の場合で70万円から110万円に上げると、30歳以上45歳未満については130万円を220万円に上げると、45歳以上では170万円を370万円に上げるということで、立替払い額は未払い賃金総額の8割を出すということでございまして、これは来年の1月1日から施行するということになっております。
 それから国民健康保険法施行令の一部を改正する政令案というものでございまして、これは国民健康保険組合が積み立てます特別積立金及び給付費等の支払準備金の額の算定方法を改めるものでございまして、この特別積立金も、それから支払準備金も診療報酬の支払いに支障が生じないように積み立てておるものでございますけれども、今の積み立て基準の基準になりますのが保険給付費等で、給付費ベースの何ヶ月分と決まっているわけでございますけれども、その保険給付費から療養給付費補助金、定率の部分だけでございますけれども、国庫負担金がある部分につきまして控除するということですから、保険料でまかなう部分について積立金なり準備金の割をするというふうなことで、実質的には積立額の減少ということになるわけでございます。こういう4本の政令案につきましてご説明いたしまして、明日の閣議にかけるということになったわけでございます。以上が次官等会議の厚生労働省関係分でございます。何か他にご質問があればお答えします。

《質疑》

(記者)

 公的年金の物価スライドの件なんですが、今の検討状況はどうなんでしょうか。
(次官)
 検討状況といってもするかしないかということだけでございますけれども、本来ですとスライドして減額すべきということになるわけでございまして、まだ13年の物価CPIの数字がまだ確定しておりませんけれどもある程度見込みでやるというふうになっておりますけれども、いずれにいたしましても、こういうデフレ経済だと、こういうさ中で引き下げるのが妥当かどうかということを検討しているわけでございまして、最終的な判断というのはまだ出ておりません。それも診療報酬と同じようにギリギリの段階まで検討が続くというふうに思っております。最終的には大臣の決断にかかるんじゃないかと思っております。
(記者)
 長崎の被爆地域の是正の問題ですけれども、検討状況はいかがでしょうか。
(次官)
 この間、検討会のご意見をいただきまして、PTSDということで放射線の障害はないけれども、PTSDの可能性があるというふうでございますから、それを踏まえて検討させていただいております。省内の案は大体まとまっておりますけれども、まだ政府部内の検討が全部終了しておりませんので、これも来週早々くらいに発表できるのではないかと、こういうふうに考えております。
(記者)
 基本的には援護法での対応は難しいというところで。
(次官)
 それも含めて、今最終的な詰めを行っております。私どもとしての原案というのは出来ておりますけれども、まだ最終的な決定まで至っていないということで、中身についてはご容赦願いたいと。
(記者)
 岡山で、記者会見で疑陽性の牛が出ているということで報道があったのですけれども、検査に何か手間取っているようなのですが、その後何か新しいことは入っていらっしゃいますでしょうか。
(次官)
 私も詳しいことは聞いておりませんけれども、ウエスタンブロットで綺麗に出なかったということのようなことでございまして、改めて場所を移して検査しているというふうに伺っております。

(了)


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