大臣等記者会見概要  厚生労働省ホームページ

定例事務次官記者会見

(H13.11.22 (木)14:00〜14:07 厚生労働省記者会見場)

【広報室】

《事務次官会議について》

(次官)

 次官会議が昨日あったわけでございますが、今日大臣からお話があったような話でございまして、当省の関係は直接的なものはございません。もちろんテロとかは関係がございますけれども、当省で特別のものというのはございません。

《その他》

(次官)

 いくつか一週間であったものですから、若干少しずつ私の方からもコメント申し上げたいと思いますけれども、BSE、昨日2頭目が出たわけでございますが、食品保健部、あるいは大臣の方からいろいろ談話が出ておりますとおりでございまして、私どもとしては全頭検査、こういったものを続けまして、食品の、特に食肉の安全確保についてこれからも引き続き努力してまいりたいというふうに考えております。原因究明等につきましては、これは当然私どもも協力いたしますけれども、農林水産省が中心となってやっていただけるものというふうに考えております。
 それからクロイツフェルト・ヤコブ病の訴訟についてでございますが、今朝程大臣から表明いたしましたように和解手続きを引き続き進めると、こういうことで同意をいたしたわけでございまして、東京地裁、大津の地方裁判所の下で和解手続きがこれから進められると、同時に私ども申し上げておりますように患者さんにつきまして医療、介護、福祉の面について最大限の配慮を行ってまいりたいというふうに今考えているわけでございます。
 それから医療制度改革、大変大きな議論がございまして、まだ見通しが立っていないわけでございます。経済財政諮問会議が30日に開かれると、こういう予定のようでございまして、それに向けて来週が大きな山場になるのではないかと、こういうふうに思っております。私どももう既に試案を出しておりますので、まな板の上の鯉という感じでございますけれども、医療保険制度の皆保険体制で持続可能なものになるような決着を願望いたしております。以上簡単ではございますけれども、最近の大きな事項につきましてあらかじめコメントさせていただきました。何か質問ございますればお答え申し上げたいと思います。

《質疑》

(記者)

 ヤコブ病の訴訟で、今日の閣議後の記者会見で大臣は、87年の線引きについて、その前と後でなかなか分けにくいというふうに裁判所が考えているのではないかと、その趣旨をそこに沿って進めたいということで、全面救済を検討しているような旨の発言があったんですが。
(次官)
 まだはっきり申し上げて和解条件そのものが示されていないわけでございまして、そういう意味で具体的な中身についてまだ私どもとして、大臣も含めて結論めいたものが出ているわけではございません。これから和解手続きが進むにつれまして、和解条件というものが出てこようと思いますので、その段階で私ども良く大臣、それから関係省がございますので、そのあたりと詰めてまいりたいということでございます。大臣がおっしゃったのは裁判所の趣旨というのはそうであろうと、こういうことですから、出来るだけそういう形が望ましいということをおっしゃっていたというふうに理解しております。したがって、これから具体的な決め方についてはこれからの和解条件の進み具合にかかってくると、私どもの他にも企業がございますので、その関係も含めてのコメントであるというふうに理解していますし、当然そうなるだろうと思います。
(記者)
 そうした中でペーパーとして出た談話としても、官房長官も明言していますけれども、87年6月以前については責任は無いというのが和解協議を進める前提であるというふうに明記されて、大臣談話と実際に大臣がおっしゃっていることで食い違っているように思うですが。
(次官)
 これは言及されていないだけで、所見ではっきりそういうふうなことが示されておりますので、それが前提の上でのこれからの和解交渉であるというふうに考えておりますが、いずれにいたしましても、和解条件そのものが出てないわけですから、それが出た上で更に私ども検討するということになろうかと思ってます。この大臣談話については当然のことながら大臣に逐一見ていただいております。

(了)


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