大臣等記者会見概要  厚生労働省ホームページ

定例事務次官記者会見

(H13.10.18 (木)14:02〜14:19 厚生労働省記者会見場)

【広報室】

《事務次官会議について》

(次官)

 今日の次官会見は、私の方から特別に申し上げることはございませんです。

《その他》

(次官)

 皆様方ご承知のとおりだと思いますけれども、今朝、大臣記者会見があったと思いますけれども、今日からBSEにつきまして、全国一斉で全頭検査をするということになってます。全頭と言いましても、最初のうちは計画出荷、計画的に検査をするということで、全部今までどおり一度にどってやるということはできないわけでございますけれども、慣れてくれば今までどおりの牛の検査ができるようになるんじゃないかと思っています。私ども地方公共団体、それから農林水産省と連携をとりまして、新しい検査システムが円滑に動いていくようにできるだけの対応をしてまいりたいというふうに考えている次第でございます。なんとかこの新しいシステムが軌道に乗って、安心な食肉等がですね、国民の皆様にふんだんに提供できることを願っております。

《質疑》

(記者)

 今検査始まったばっかりだと思いますが、現時点で次官の方には全国の状況なり、順調にいってるというようなお話はありますでしょうか。

(次官)

 今のところと言うか、まだ検査結果が出てないぐらいの時刻ですので、始まったというのは聞いて、特別な報告はないというふうには伺っておりますけど、もしあるとすれば、これからかなと思っております。初日でございますので、どこのと畜場においても真剣に取り組んでいただいてると思いますし、本当に県の本庁がいろいろバックアップしていただけると思いますけれども、私どもも県本庁と協力して、ぜひともこの検査がうまくいくように支援したいと思っております。最初のことで、しかも慣れない検査を、元々素養がある検査員、獣医師の方がやっておりますので、近いうちにお慣れになると思いますけれども、今日すぐ慣れるかどうかちょっと分からない面もございますので、そのへんは心配いたしておりますけれども、今の私どもの段階では自分自らやっているわけではございませんし、検査員の奮闘と言いますか、ご健闘をですね、お願いするしかないと、私どもは何かあれば支援をするということで対応して参りたいと思っておりますし、うまく回転するかどうかにつきまして県本庁もやっていただけると思いますし、私どもの方も直接に関わりをと言いますか、相談体制みたいなものをやっていく必要があるというふうに思っております。

(記者)

 公表方法について自治体の中で国と違ったやり方を進めているところがいくつかあ るようですが、未明方、通知を出されましたけれども、そういう足並みが揃わないことについて。

(次官)

 大臣はですね、何回も、今日も答弁されておりましたけれども、一回目と言いますか、スクリーニング検査の出た段階で発表するのがいいのか、あるいは最終確定段階で出したほうがいいのか、公表するのがいいのか、いろいろ私ども、いろいろな方のご意見をお聞きしながら迷ったわけでございます。これは各自治体のと畜場の件でございますので、基本的にはそこを管理されている地方自治体の権限でもって、第1次審査をやっていただいておりますので、そこの方で公表していただくというのが筋であるわけでございます。ただ全国的に厚生労働省としてどう考えるのかとこういうご意見もありましたので、何らかの形で私どもの意見を出したいということで検討してきたわけでございまして、どちらにするかということで思い悩んだわけでございますけど、やはり公表ということであれば、確定段階のほうがいいのではないかということで、最終的に結論を出しまして、非常に遅かったわけでございますけれども、確定診断の段階で私どもは公表すると、しかしこれは情報公開の時代でもございますし、地方分権の時代でございますので、これは地方自治体の判断によるのもいたしかたないというふうに考えております。

(記者)

 狂牛病に関連して、今後人への感染の問題のほうがかなり深刻だと思いますが、今日の午前中の委員会でああいった話がありましたし、やはりその国としてその診断の体制システムみたいなものをきっちり整備する必要があるんじゃないでしょうか。

(次官)

 既にこのクロイツフェルト・ヤコブ病については、そういうシステムは作ってあるわけでございまして、遅発性ウィルス研究班のCJDサーベイランス委員会というのがございまして、それの年に2回程度開いているそうでございますが、大体そういう原因とか何とかよくわからないのも含めまして、100万人に1人くらいがクロイツフェルト・ヤコブ病に罹っていらっしゃって、感染症の動向を見てみますと毎週お一人とかお二人とか出ているわけでございまして、これはまだまさに第一診断と言いますか、医療機関における診断ということでございますので、これについて確定的な診断をしようということで、サーベイランス委員会に毎回50例前後だそうでございますが、症状等を出していただいてそれをもって判定をすると、非常に曖昧なものについてはサーベイランス委員会の先生方が出かけていきまして、具体的に主治医の先生の方からお聞きしたり、カルテ等を見せていただいて確定をするというような手順でやっておりまして、変異型のクロイツフェルト・ヤコブ病もその中で対応するということになろうかと思っております。今日の週刊誌に出た件についても疑いが出てくればこのサーベイランス委員会の方で詳細な検討の上で判定していただくということになろうかと思います。

(記者)

 ただ実際に変異型をきっちり見られるという専門家が少ないのではないかという話がありますし、これだけ注目されている中で年2回のサーベイランス委員会だけでこなして出来るのかという問題がありますので、もう少しそのへんの強化ということについて検討されている動きはないんでしょうか。

(次官)

 今回報道された事案でございますけれども、9月20日ということでございますけれども、私どもの方に医療機関の方から連絡があったところでございます。これは牛の場合と違いまして人の問題でございますから、当然のことながらプライバシーがあるわけでございます。これには慎重に対応する必要があるわけでございまして、サーベイランス委員会の先生に直接見ていただくいうことで、このサーベイランス委員会の先生方はこれは相当な、今までもクロイツフェルトでは十分な学識、経験がある方々でございますので、慎重を期して、早めに見ていただいております。その翌日の日に、21日だったと思いますが、見ていただきました結果クロイツフェルトそのものでもないんじゃないか、ましてや変異型ではないのではないかというご診断だったのでございますが、いずれにいたしましてもまだ症状が出ていない可能性も全く否定できないわけではないわけでございまして、もし変化すれば当然新たな診断というのも考えなければいかんと思いますが、現段階においてはその可能性というのはきわめて低いということを私どもは聞いております。そういうことで先程のご質問となるのですが、こういう事例についてはやはり早めにその疑いがあれば、その疑いの前段階もあるのですが、医療機関がそういう疑いを持っているのであれば、早めにそういった専門の先生方に診に行ってもらう、結局サーベイランス委員会を待たないで早めに対応してもらう。必要があればサーベイランス委員会も早めて実施するということもあり得るのではないかと考えます。

(記者)

 補正の関係なんですけれども、財務省の方が昨日、政策経費1兆円のうち半分ほど雇用だということ与党に説明したということなんですが、これについての見通しをお聞かせいただけないかと思うんですが。

(次官)

 まだ最終的に決まったわけではございません。私どもとしてはこういった厳しい雇用情勢、失業率も非常に高い情勢でございますので、かなり雇用をつなぐという必要がございますので、なるべくたくさん積んで欲しいということをお願いをいたしているわけでございます。与党の方でもそのへんはご考慮になっておりますし、今までよりはかなり高いレベルの対応策が可能なのではないかと思っておりますけれども、まだ具体的な額は私どもも聞いておりませんし、また多少流動的だというふうに伺っております。

(了)



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