「介護の日」にあたり、皆様にごあいさつ申し上げます。
高齢化が進む中、介護は私たちが避けて通ることのできない問題です。
平成12年に介護保険が施行されて以来、幸いなことに介護保険は着実に国民に受け入れられ、「介護」に対する認識も段々と浸透してまいりました。
しかし今後更なる高齢化を控えて、介護をめぐり様々な問題に直面しております。
例えば、今後介護のための費用の増加は明らかですがどう分担するのか。また、介護サービスの現場では人材の確保に大変苦労しております。
私自身、母親の介護体験から政治の道に入りましたので、介護の大変さはよくわかっております。また、介護に携わるご家族や現場の方々の状況についてもよく話を伺っております。
しかし、こういった当事者の方々が一生懸命に取り組んでおられる一方で、残念ながら、介護の意義や重要性について、世の中にまだ十分理解されていない、あるいは介護に対して明るいイメージがないといった面もあるようです。
このため、厚生労働省をはじめ関係者が一体となって取り組むことが必要ですが、そのためにはやはり「介護」について、その重要性や素晴らしさを国民の皆さまによくご理解いただき、介護を支えていただくための土壌を作っていくことが重要です。
私は大臣に就任後も、いろいろな介護の現場を見てまいりました。そこで感じたのは、介護の本質、重要性、素晴らしさなどについて、もっと多くの方々に知っていただく必要あるのではないかということ、そして、介護を受けながら一生懸命頑張っておられる方のみならず、自宅で介護に尽くされているご家族の方、介護サービスを担っておられる方々など、介護に関わる全ての人たちについて理解や認識を深め、支援することが必要ではないか、ということです。このようなことから、「介護の日」を設けることとしました。
国民の皆様から意見の公募を行ったところ、多くの御意見が寄せられました。これらを参考とし、介護に関する普及啓発等を行うため、「介護の日」を「11月11日」としました。「いい日、いい日」といったように覚えやすく、多くの人に親しまれやすい日になることを期待しております。
この「介護の日」により、多くの方々が介護について関心を持ち、さらには、介護や今後の在り方について考えていただく機会となることを期待しております。
厚生労働省でも、今後年末に向けて、国民や介護の現場で働く方々が未来に光が見えてきたと思えるような安心と希望の介護ビジョンをとりまとめることとしております。

