連絡先:社会・援護局総務課

災害救助・救援対策室

金子、馬場

代 表:03-5253-1111 内線:2830

直 通:03-3595-2614

平成20年6月1514時00分現在

平成20年(2008年)岩手・宮城内陸地震の被害状況及び対応について(第8報)

厚生労働省

1 厚生労働省における対応

・6月14日(土)8時50分  厚生労働省災害対策本部設置

11時38分 政府調査団に厚生労働省担当官を1名派遣

14時00分  岩手・宮城内陸地震対策省内連絡会議を開催

18時30分  岩手・宮城内陸地震対策省内連絡会議(第2回)を開催

21時00分  岩手・宮城内陸地震対策省内連絡会議(第3回)を開催

・6月15日(日)10時00分  岩手・宮城内陸地震対策省内連絡会議(第4回)を開催

2 厚生労働省関係の災害情報及び対応状況

(1)災害救助法関係

○災害救助法の適用(6/15 13:00現在) -都道府県知事が決定する。

岩手県 一関市 [イワテケンイチノセキシ] (法適用日6月14日)
  奥州市 [ 〃 オウシュウシ] (          〃         )
  北上市 [ 〃 キタカミシ] (          〃         )
  西磐井郡平泉町 [ 〃 ニシイワイグンヒライズミチョウ] (          〃         )
  丹沢群金ヶ崎町 [ 〃 イサワグンカネガサキチョウ] (          〃         )
宮城県 栗原市 [ミヤギケンクリハラシ] (          〃         )
  大崎市 [ 〃 オオサキシ] (          〃         )

(2)医療活動関係

・6月14日(土)

 8時51分 全国のDMATに待機要請

17時26分 12都県からDMAT計36チームを派遣、現地にて27チームが活動中

18時10分 福島医科大学ドクヘリ患者搬送(胆沢病院→岩手医科大学病院)

20時00分 栗原市立栗原中央病院とその周辺に、計7DMATが待機(東北大学、災害医療センター、山形県立中央病院、仙台市立病院、日本海病院仙台日赤病院、仙台医療センター)
胆沢病院に3DMATが待機(八戸市民病院、弘前大学、胆沢病院)

・6月15日(日)

 8時30分 宮城県 栗原市立栗原中央病院16チーム
花山地区(花山中学校)3チーム
岩手県 胆沢病院2チーム

12時00分 岩手県、宮城県に医療ニーズを確認し県内対応となれば、日本DMATの解散を検討(各県に確認中)

(3)こころのケア対策

・被災者の心の健康状況を把握し、適切な対応に向けた助言等を行うため、国立精神・神経センター精神保健研究所の専門家1名及び当省の担当官2名を現地対策本部に派遣(6/15午前発)

(4)高齢者、障害者等の要援護者への緊急的対応

○避難生活が必要となった高齢者、障害者等の要援護者については、旅館、ホテル等の避難所としての活用や、緊急的措置として社会福祉施設への受入を行って差し支えない旨を岩手県・宮城県等に通知(6/14)

○被災した要介護の高齢者等に対する避難所等における対応、介護保険施設等における受け入れ、利用者負担の減免、保険料の徴収猶予・減免及び要介護認定事務の取扱等の緊急的な措置への対応について岩手県・宮城県等に通知(6/14)

◯岩手県・宮城県等に対し、避難所等にいる要援護高齢者等への介護サービスの提供について、介護サービスが必要な者及びその需要を把握し、対応が困難な場合には、介護サービスの広域的な利用調整を行えるよう体制を整えるよう通知(6/14)

◯関係団体宛に、被災した要援護高齢者の対応等に関する情報提供を依頼(6/14)

○避難生活に伴う廃用症候群の発症の予防について岩手県・宮城県等に通知(6/14)

○避難生活が必要となっている在宅の高齢者、障害者等の要援護者に対して、福祉施設における定員を超えての受入、空きスペースなどを福祉避難所として提供することなど、緊急的な措置への対応を全国社会福祉協議会を通じ岩手県・宮城県内の社会福祉法人に依頼。(6/15)

○罹災地域における社会福祉施設等の入所者等の生活を確保するための職員の確保が困難な施設に対して、他都道府県からの派遣等が必要となった場合には、国へ申し出るよう通知(6/15)

○被災した要援護障害者等に対する避難所等における対応、障害者支援施設等における受け入れ、補装具費支給及び日常生活用具給付等事業の弾力的な運用、視聴覚障害者等への情報・コミュニケーション支援、利用者負担の減免等の緊急的な措置への対応について岩手県・宮城県へ通知(6/15)

(5)厚生労働省関係施設

○水道施設関係

[1]被害状況(6/15 11:00現在)

・岩手県において断水被害を確認

一関市

断水戸数

308戸(282戸復旧済み)

奥州市

断水戸数

735戸(420戸復旧済み)

北上市

断水戸数

30戸(復旧済み)

金ヶ崎町

断水戸数

20戸(復旧済み)

・宮城県において断水被害を確認

登米市

断水戸数

24戸(復旧済み)

大崎市

断水戸数

280戸(30戸復旧済み)

塩釜市

断水戸数

15戸(復旧済み)

栗原市

断水戸数

2,780戸

・秋田県において断水被害を確認

湯沢市

断水戸数

15戸(復旧済み)

・山形県において断水被害を確認

舟形町

断水戸数

180戸(復旧済み)

     

・総断水戸数

 

4,387戸(1016戸復旧済み)

[2]応急給水・施設復旧への対応

・日本水道協会等との連携体制により、被災県内の水道事業者の給水車を調整・手配(6/14〜)

○社会福祉施設関係(6/15 12:00現在)

・岩手県

21施設(建物に亀裂等)

・宮城県

25施設(建物に亀裂等)

・秋田県

7施設(建物に亀裂等)

(6)避難所における被災者への対応

○避難所の生活環境の整備及び応急仮設住宅の設置等による避難所の早期解消について次の事項を岩手県及び宮城県に通知(6/14)

・避難所について、仮設トイレ、暑さ対策、被災者に対するプライバシーの確保など、生活環境の改善対策を講じるとともに、高齢者、障害者等の災害時要援護者のニーズを把握し、必要 な対応を行うこと

・食品の給与について、メニューの多様化、適温食の提供、栄養バランスの確保、高齢者や病 者に対する配慮等を必要に応じて行うこと。

・応急仮設住宅について、速やかに必要数を把握し、地域社会づくりに配慮して、応急仮設住 宅を建設すること。

(7)被災者等の健康に対する対応

○人工透析、難病患者関係

・災害時の人工透析の提供体制及び難病患者等への医療の確保体制について、岩手県・宮城県等に周知(6/14)

○エコノミークラス症候群

・「平成20年岩手・宮城内陸地震被災者のいわゆる「エコノミークラス症候群」の予防について」及び「深部静脈血栓症/肺塞栓症(いわゆるエコノミークラス症候群)の予防Q&A(一般の方々のために)」を岩手県・宮城県等に情報提供し、関係機関等への周知を依頼(6/14)

(8)労働・雇用関係における対応

・岩手労働局に災害対策本部を設置(6/14  9:30現在)

・宮城労働局に災害対策本部を設置(6/14 14:40現在)

・岩手労働局並びに岩手労働局管内の公共職業安定所、出張所及び労働基準監督署に特別労働相談窓口の設置を予定(6/16から実施の予定)。

・宮城労働局並びに宮城労働局管内の公共職業安定所、出張所及び労働基準監督署に特別労働相談窓口の設置を予定(6/16から実施の予定)。

(9)日本赤十字社の活動状況(6/15 11:00現在)

○救護班2個班(岩手、宮城)、仮設診療所(国内型緊急対応ユニット)1チーム(宮城)、109名派遣(救護班人員)
○救援物資の配分状況

・毛布        1,100枚

・安眠セット  1,100セット

・緊急セット  1,000セット

○傷病者の受け入れ

・岩手県支部  84名

・宮城県支部  10名

・合計        94名

○赤十字防災ボランティアの活動状況

・活動人数  3名


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