[照会先]

厚生労働省老健局計画課

認知症・虐待防止対策推進室

室長      井内 雅明

室長補佐  山本  亨

電話 03-5253-1111 (内線3868,3867)

厚生労働省発表

平成20年4月22日

「認知症の医療と生活の質を高める緊急プロジェクト」の実施について

このたび、厚生労働省内関係部局の連携により、「認知症の医療と生活の質を高める緊急プロジェクト」を下記のとおり実施することとしたのでお知らせする。

内部会議であるため、原則非公開であるが、検討結果については公開する予定である。

1.実施期間 平成20年5月1日 〜 平成20年7月末日

2.プロジェクトメンバー

技術総括審議官 朝田 隆 筑波大学教授(精神神経科)
医政局長 岩坪 威 東京大学教授(脳神経医学)
社会・援護局長 遠藤 英俊 国立長寿医療センター部長
障害保健福祉部長 中島 健一 日本社会事業大学教授
老健局長[事務局長] 永田 久美子 認知症介護研究・研修東京
センター主任研究主幹

「認知症の医療と生活の質を高める緊急プロジェクト」

1.「プロジェクトチーム」の設置

○  認知症に関する研究開発の促進から、医療・介護現場での連携・支援に至るまで、認知症に関する包括的・総合的な対策を推進するため、舛添大臣の指示により、「認知症の医療と生活の質を高める緊急プロジェクト」を検討するための「プロジェクトチーム」を設置する。

○ 「プロジェクトチーム」は、認知症に関して専門的知見を有する研究者等により構成する。

2.スケジュール

○ 本年7月頃までに「基本方針」及び「短期的対策」をとりまとめる。

○ 「短期的対策」については、21年度概算要求に盛り込む。

【プロジェクトチームの構成】(舛添大臣の指示により設置)

○ 東京大学   岩坪 威  教授 (脳神経医学)

○ 筑波大学   朝田 隆  教授 (精神神経科)

○ 日本社会事業大学  中島 健一 教授

○ 認知症介護研究・研修センター  永田  久美子 主幹

○ 国立長寿医療センター        遠藤  英俊   部長

○ 技術総括審議官

○ 医政局長

○ 社会・援護局長

○ 障害保健福祉部長

○ 老健局長 [事務局長]

※ プロジェクトチームの進め方については、適宜西川副大臣の指示を仰ぎ、調整する。


【今後の認知症対策の基本的な柱】

○ 「技術開発の加速」

○ 「早期診断の推進」

○ 「適切なケアの普及」

○ 「本人・家族への支援」

(具体的施策)

(1) 認知症患者の実態把握・将来推計

(2) 研究開発

・ 重点分野の設定(簡易で低侵襲の診断技術の実用化、予防・治療技術の開発促進)

・ 文部科学省、経済産業省等との共同研究の推進

(3) 医療対策の充実

・  「スクリーニング → 専門医・専門医療機関との連携 → 確定診断」の流れの徹底

(4) 介護対策の充実

・ 認知症ケアの標準化・高度化の推進

・ 医療との役割分担・連携

・ 地域包括ケア体制における認知症ケア機能の強化

・ 若年性認知症者の自立支援

(5) 本人・家族への支援

・ 本人の早い気づき

・ 家族への支援(相談・援助の充実)

・ 地域における積極的な支援


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