厚生労働省 職業能力開発局
総務課長  姉崎 猛
課長補佐  谷 直樹
電話03-5253-1111内線5914
直通03-3502-6783
厚生労働省発表
平成19年10月26日

11月は「職業能力開発促進月間」です。

― 11月10日は技能の日 ―
〜平成19年度職業能力開発促進月間の実施について〜

1 趣旨

我が国経済社会のサービス経済化及び知識社会化等に伴い多様な人材育成の必要性が高まるとともに、人口減少という局面を迎え、一人一人の能力を高めることによって生産性を向上させていくことが不可欠となっている。

しかしながら、職業キャリアの形成をめぐっては、依然として完全失業率が高い若者や雇用形態をめぐる問題、企業における職業能力開発の対象者の重点化とそれに伴う職業能力開発の機会が減少する労働者の増加、労働者が自発的に職業能力の開発及び向上に取り組む上での時間面・情報面における制約の強まり等様々な問題が深刻化している。同時に、我が国経済を支えてきた「現場力」の低下が問題となっている。こうした中で、我が国の活力の維持・向上のためには、働く人すべてがその能力を高め、一人一人がこれを十分に発揮できる社会を実現することが重要である。

このため、厚生労働省では、毎年11月を「職業能力開発促進月間」、同月10日を「技能の日」として、国及び都道府県において広く国民一般に広報活動を行い、職業能力の開発・向上の促進及び魅力ある技能社会の形成を目指している。

今年度も、多くの職業能力開発関係者の協力を得て、11月を中心に、「技能五輪国際大会」と「国際アビリンピック」とが史上初めて我が国で同時開催される「2007年ユニバーサル技能五輪国際大会」や「卓越した技能者(現代の名工)」の厚生労働大臣表彰式等の各種行事を実施し、職業能力の開発・向上の重要性について、労働者や事業主をはじめ、広く国民一般の理解を高めることとする。

2 主唱

厚生労働省及び各都道府県

3 実施期間等

(1) 職業能力開発促進月間平成19年11月 1日(木)〜11月30日(金)
(2) 技能の日平成19年11月10日(土)

4 月間の実施事項

(1) 国等で実施する事項
イ 「職業能力開発関係厚生労働大臣表彰式」の開催

10月31日(水)

〔開催会場〕明治記念館(東京都港区)

厚生労働省等の主催により、認定職業訓練及び技能検定の推進に功績のあった事業所、団体及び個人、技能振興の推進に功績があった事業所及び団体並びに職業能力開発論文コンクールの入賞者に対する厚生労働大臣表彰等を行う。

ロ 「卓越した技能者の厚生労働大臣表彰式」の開催

10月31日(水)

〔開催会場〕明治記念館(東京都港区)

厚生労働省の主催により、都道府県等から推薦のあった者で、それぞれの職業部門において、卓越した現役の技能者(いわゆる「現代の名工」)であり、他の技能者の模範と認められ、技能を通じて労働者の福祉の増進、産業の発展に寄与した者約150名の厚生労働大臣表彰を行う。

ハ 「障害者職業能力開発促進旬間」の実施

11月1日(木)〜10日(土)

全都道府県に通知を出し障害者の職業能力開発のPRを促すとともに、入校促進や修了生の就職促進を図る。

ニ 「全国職業能力開発促進大会」及び「全国職業能力開発推進者経験交流プラザ」の開催

11月2日(金)

〔開催会場〕九段会館(東京都千代田区)

中央職業能力開発協会の主催、厚生労働省等の後援により、職業能力開発関係者が一堂に会し、具体的かつ効果的な職業能力開発の実施方法についての知識・技法の向上に資するため、相互の経験の交流や意見の交換を行う。

ホ  「2007年ユニバーサル技能五輪国際大会」の開催

11月14日(水)〜21日(水)

〔合同開会式会場〕グランシップ(静岡県静岡市)

※ 競技は第39回技能五輪国際大会が門池地区(静岡県沼津市)で、第7回国際アビリンピックがツインメッセ静岡(静岡県静岡市)で開催される。

財団法人2007年ユニバーサル技能五輪国際大会日本組織委員会の主催により、若者が世界のトップレベルの技能を競う「技能五輪国際大会」と、障害のある人が世界レベルの技能を競う「国際アビリンピック」が史上初めて同時開催される。

へ 「平成19年度若者自立支援功労団体等厚生労働大臣表彰式」の開催

11月23日(金・祝)

〔開催会場〕 星陵会館(東京都千代田区)

厚生労働省の主催により、再チャレンジ支援を総合的に推進する一環として、特に若年者の職業的自立の実現に関し、顕著な功績が認められる団体又は個人に対して厚生労働大臣表彰を行う(平成19年度は、団体6、個人2)。

若年者の職業的自立支援に取り組んでいる団体等が一堂に会し、有識者による基調講演、学識経験者等によるパネルディスカッション、意見交換等を行う「若者自立支援フォーラム」を開催する。

ト 広報活動の展開

職業能力の開発・向上を促進するため、広く国民に対し、次の広報活動を展開する。

(イ) 広報媒体を活用した広報活動

テレビ、新聞等の報道機関、厚生労働省関係広報誌及びインターネットを活用した広報活動を行う。

(ロ) ポスターの作成・配付

職業能力開発を促進するポスターを作成し、都道府県、公共職業安定所、独立行政法人雇用・能力開発機構、中央職業能力開発協会及び独立行政法人高齢・障害者雇用支援機構に配付し、当該所管の職業能力開発施設等への掲示方について協力を求める。

(ハ) 関係機関・団体への協力依頼

独立行政法人雇用・能力開発機構、中央職業能力開発協会及び独立行政法人高齢・障害者雇用支援機構に対し、「職業能力開発促進月間」の実施について協力を依頼し、相互の連携を図る。

(2) 都道府県で実施する事項
イ 職業能力開発行政に係る諸行事の開催

例えば、

(イ) 優れた技能者の表彰

(ロ) 職業能力開発、技能検定及び技能振興の推進に功績のあった関係者等の表彰

(ハ) 職業能力開発促進大会、職業訓練指導員の研究発表会等の開催

(ニ) 学生等に対する実習講座等の開催による公共職業能力開発施設等の地域への開放

(ホ) 障害者の職業能力の開発を広めるため、障害者職業能力開発校の開放や技能展の開催

ロ 広報活動の展開

「職業能力開発促進月間」及び「技能の日」の趣旨、各種行事の内容等について次のような広報活動を展開することにより、職業能力の開発・向上の促進を図る。

例えば、

(イ) 都道府県広報誌等への掲載

(ロ) 都道府県記者クラブに対する新聞、テレビ等での報道の依頼

(ハ) その他の関係団体、事業所等に対して「職業能力開発促進月間」及び「技能の日」の意義を周知すること等

ハ 事業主に対する「職業能力開発推進者」の選任の奨励

(参 考)

職業能力開発促進月間」及び「技能の日」について

昭和45年に技能五輪国際大会(国際職業訓練競技大会)がアジアで初めて我が国で開催されたことを記念して、その開会式が行われた11月10日を「技能の日」、その11月を「職業能力開発促進月間」(昭和60年に「技能尊重月間」から改称。)と定め、昭和46年から、毎年11月を中心に職業能力開発に係る諸行事を全国的に展開している。


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