厚生労働省においては、西日本旅客鉄道株式会社が昨年９月１日以降にアスベスト含有製品を使用していたという事案を受け、同様の問題が、他の鉄道事業者において存在しないか確認するため、全国２０３の鉄道事業者（西日本旅客鉄道株式会社を除く。）に対して実態把握を行い、結果を報告するよう要請していた（平成１９年２月２０日厚生労働省発表文書）ところ、今般、その報告が取りまとまりましたので下記のとおり公表いたします。

実態把握の結果、３２の鉄道事業者において、昨年９月１日以降に、アスベスト含有製品を新たに使用していたことが判明しました。なお、これらのアスベスト含有製品は、空気圧縮機等の鉄道車両床下の機器等の内部に密封状態で使用され、飛散するおそれはなく、また、既に非アスベスト製品への取替えを完了している、又は可及的速やかに取り替える旨の報告を受けております。

なお、厚生労働省としては、関係省庁と緊密な連携を取りつつ、アスベスト含有製品の使用有りとの報告があった鉄道事業者に対しては、法令遵守の徹底と再発防止対策について万全の措置を講じるよう、指導しています。

１．調査の内容

全国２０３の鉄道事業者（西日本旅客鉄道株式会社を除く。）に対して、本社を所轄する都道府県労働局からアスベスト含有製品の使用状況についての調査票を送付し、報告を求めました。

その結果、既に廃止、設備を保有していない等の理由で調査の対象外となった１０事業者を除く１９３事業者から回答が得られました。

２．調査結果