【照 会 先】
社会・援護局地域福祉課
担当 島村・天野
電話 03−5253−1111(内線2858・2855)
夜間 03−3595−2615

平成19年4月6日

ホームレスの実態に関する全国調査報告書の概要

I 調査の目的

「ホームレスの自立の支援等に関する特別措置法」(平成14年法律第105号)及び 「ホームレスの自立の支援等に関する基本方針」(平成15年7月厚生労働省・国土交 通省告示第1号)の見直しを検討するにあたって、政策評価等の実施に必要なデータを得ること。

II 調査内容及び方法

1 調査の客体

法第2条に規定する「都市公園、河川、道路、駅舎その他の施設を故なく起居の場所として日常生活を営んでいる者」

2 調査方法

(1) 全市区町村において目視による概数調査。
(2) 約2,000人を対象に面接による生活実態調査。

3 調査の実施時期

平成19年1月

III 概数調査(ホームレス数の調査)の概要

※以下( )は15年調査の数値

1 全国のホームレス数 (詳細は別表1別表2

18,564人(25,296人)
15年調査より6,732人減少(▲26.6%)

(1) ホームレス数の多い都道府県
・大阪府 4,911人 (7,757人)
・東京都 4,690人 (6,361人)
・神奈川県 2,020人 (1,928人)
(2) ホームレスの多い市区
・東京都23区 4,213人 (5,927人)
・大阪市 4,069人 (6,603人)
・川崎市 848人 ( 829人)
・福岡市 784人 ( 607人)
・名古屋市 741人 (1,788人)
・横浜市 661人 ( 470人)
・京都市 387人 ( 624人)
2 ホームレスの生活している場所
・都市公園 5,702人 <30.7%> (10,310人<40.8%>)
・河川 5,653人 <30.4%> ( 5,906人<23.3%>)
・道路 3,110人 <16.8%> ( 4,360人<17.2%>)
・駅舎 910人 < 4.9%> ( 1,254人< 5.0%>)
・その他施設 3,189人 <17.2%> ( 3,466人<13.7%>)

IV 生活実態調査の概要

1 年齢の状況

○ 平均年齢 57.5歳(55.9歳) 15年調査より1.6歳上昇
○ 年齢階層

・40〜49歳 10.6% (14.7%)
・50〜54歳 15.9% (22.0%)
・55〜59歳 26.8% (23.4%)
・60〜64歳 21.2% (20.3%)
2 路上での生活
(1)路上生活の形態

○ 生活している場所が定まっている者は84.4%(84.1%)
○ 生活場所

・公 園 35.9% (48.9%)
・河川敷 31.8% (17.5%)
・道 路 11.1% (12.6%)
(2)路上生活の期間

○ 今回の路上生活の期間

・「10年以上」 15.6% ( 6.7%)
・「5年以上10年未満」 25.8% (17.3%)
・「3年以上 5年未満」 18.9% (19.7%)
・「1年以上 3年未満」 16.8% (25.6%)

        → 「5年以上」の者が41.4%(24.0%)となっている

(3)仕事と収入の状況

○ 仕事をしている者は70.4%(64.7%)
        → 主な内訳は「廃品回収」が75.5%(73.3%)と最も多い

○ 仕事による収入月額

・「1〜 3万円未満」 29.8% (35.2%)
・「3〜 5万円未満」 25.1% (18.9%)
・「5〜10万円未満」 21.5% (13.5%)

        → 仕事をしている者の平均収入は、約4万円

3 路上生活までのいきさつ
(1)路上生活の直前の職業と雇用形態

○ 職業

・「建設作業従事者」(土木工、現場片付け等) 29.5% (34.2%)
・「建設技能従事者」(大工、配管工等) 18.3% (19.9%)
・「生産工程・製造作業者」 12.2% (10.3%)

     → 建設業関係者が約5割を占める

○ 雇用形態

・「常勤職員・従事者(正社員)」 43.2% (39.8%)
・「日雇」 26.2% (36.1%)
(2)路上生活に至った理由

・「仕事が減った」 31.4%(35.6%)
・「倒産・失業」   26.6%(32.9%)
・「病気・けが・高齢で仕事ができなくなった」 21.0%(18.8%)

4 健康状態
○ 身体の不調を訴えている者 50.2%(48.4%)
   → このうち治療等を受けていない者 65.8%(68.4%)
5 福祉制度
○「巡回相談員に会ったことがある者」 62.3%  
   →「会ったことがあり相談した者」 35.9%  
○「シェルターを知っている者」 61.9%  
   →「知っており利用したことがある者」 13.1%  
○「自立支援センターを知っている者」 66.3%  
   →「知っており利用したことがある者」 9.1%  
○「生活保護を受給したことのある者」 24.3% (24.5%)
6 自立について
○ 今後どのような生活を望むか
・「きちんと就職して働きたい」という者 35.9%(49.7%)
・「今のままでいい」という者 18.4%(13.1%)
○ 求職活動状況
・「求職活動をしている」者  19.6%(32.0%)
・「今も求職活動をしていないし、今後も求職活動         
 をする予定はない」という者 59.8%(42.0%)

ホームレスの実態に関する全国調査報告書(平成19年4月)

第1部 調査の概要(PDF:87KB)

第2部 概数調査結果(PDF:174KB)

第3部 生活実態調査結果(PDF:27KB)

第1章 調査対象者の基本的属性(PDF:44KB)
第2章 路上(野宿)生活について(PDF:289KB)
第3章 路上(野宿)生活までのいきさつ(PDF:322KB)
第4章 健康状態(PDF:107KB)
第5章 福祉制度(PDF:241KB)
第6章 自立について(PDF:314KB)
第7章 生活歴(PDF:134KB)
第8章 要望・相談(PDF:41KB)

参考資料(PDF:391KB)

PDFファイルを見るためには、Adobe Readerというソフトが必要です。
Adobe Readerは無料で配布されています。(次のアイコンをクリックしてください。) Get Adobe Reader


トップへ