(神奈川県と同時発表)

平成18年5月22日
厚生労働省医薬食品局
監視指導・麻薬対策課 光岡(内線2763)
 児玉(内線2762)

医薬品成分(キサントアントラフィル)を含有する
いわゆる健康食品(無承認無許可医薬品)の発見について


 今般、下記の健康食品から、医薬品成分であるキサントアントラフィルが新たに検出されましたので、お知らせいたします。


1.経緯
 神奈川県が買い上げ検査を実施している、いわゆる健康食品の中で、強壮効果を標榜していた「2」に掲げる製品について、神奈川県衛生研究所及び国立医薬品食品衛生研究所において分析した結果、シルデナフィル類似の薬理作用を有し、医薬品成分であるキサントアントラフィルが検出された。
 なお、その他に強壮効果を標榜していた別の製品(「夜王」)から、医薬品成分プソイドバルデナフィル等が検出されている。(詳細は神奈川県発表資料参照)

2.キサントアントラフィルを検出した製品の概要

   製品名SHOGUN(ショウグン)パワーカプセル
   名称健康食品
   内容量250mg×4粒入
   賞味期限2006.12
   形状カプセル
   原産国不明

写真

3.キサントアントラフィルについて
 キサントアントラフィルは、国内外では医薬品として承認されていないが、シルデナフィルと類似の作用を有するという報告が文献でなされている。

4.健康被害事例について
 現時点では、キサントアントラフィルを含有していることが確認された製品による健康被害事例は報告されていない。
 しかしながら、キサントアントラフィルは医薬品成分であるシルデナフィルと類似の作用を有し、健康被害が発生するおそれが否定できないので、これらの製品を服用されている方は、服用を中止いただき、製品の服用が原因と疑われる症状を示している場合には、医療機関や最寄りの保健所まで相談いただきたい。

5.今後の対応
 これらの製品については、関係都道府県が販売中止、回収等の必要な措置を行うとともに、厚生労働省としても分析方法を都道府県等あてに通知し、同様の事例についての 取締りの強化、再発防止に努めることとする。



(参考)

化学構造式

キサントアントラフィル(xanthoanthrafil)の図
キサントアントラフィル(xanthoanthrafil)


シルデナフィルについて
 国内ではシルデナフィルのクエン酸塩(クエン酸シルデナフィル)が医薬品として承認されております。
 なお、承認されているクエン酸シルデナフィルの適応と主な副作用は、次のとおりです。
 適応:勃起不全
 副作用:頭痛、ほてり、視覚障害等
 添付文書上の警告:高血圧及び狭心症の薬である硝酸剤あるいは一酸化窒素(NO)供与剤(ニトログリセリン、亜硝酸剤アミル、硝酸イソソルビド等)との併用により降圧作用が増強し、過度に血圧を下げることがあるのでご注意下さい。

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