(別添2)

リスク見積り及びそれに基づく優先度の設定方法の例

 負傷又は疾病の重篤度
 「負傷又は疾病の重篤度」については、基本的に休業日数等を尺度として使用するものであり、以下のように区分する例がある。
(1)致命的死亡災害や身体の一部に永久損傷を伴うもの
(2)重大休業災害(1か月以上のもの)、一度に多数の被災者を伴うもの
(3)中程度休業災害(1か月未満のもの)、一度に複数の被災者を伴うもの
(4)軽度不休災害やかすり傷程度のもの

 負傷又は疾病の可能性の度合
 「負傷又は疾病の可能性の度合」は、危険性又は有害性への接近の頻度や時間、回避の可能性等を考慮して見積もるものであり、以下のように区分する例がある。
(1)可能性が極めて高い日常的に長時間行われる作業に伴うもので回避困難なもの
(2)可能性が比較的高い日常的に行われる作業に伴うもので回避可能なもの
(3)可能性がある非定常的な作業に伴うもので回避可能なもの
(4)可能性がほとんどないまれにしか行われない作業に伴うもので回避可能なもの

 リスク見積りの例
 リスク見積り方法の例には、以下の例のようなものがある。

例:マトリクスを用いた方法


重篤度「(2)重大」、可能性の度合「(2)比較的高い」の場合の見積り例

 
  負傷又は疾病の重篤度
致命的
重大
中程度 軽度
負傷又は疾病の発生可能性の度合 極めて高い
比較的高い
可能性あり
ほとんどない

リスク 優先度
4〜5
直ちにリスク低減措置を講ずる必要がある。措置を講ずるまで作業停止する必要がある。十分な経営資源を投入する必要がある。
2〜3 速やかにリスク低減措置を講ずる必要がある。措置を講ずるまで使用しないことが望ましい。優先的に経営資源を投入する必要がある。
必要に応じてリスク低減措置を実施する。
 


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