別紙2−1

第4回ワンモアライフ勤労者ボランティア賞 受賞者活動事例(6事例)

賞名 団体(個人)名 都道府県 活動内容
ワンモアライフ賞
なかしべつ
青少年体験活動サポートシステム
北海道 青少年に職業体験の場を提供し、よりよいまちづくりを目指す
   1998年に青年会議所のまちづくり推進会委員として町内の中学校と企業・公共機関に呼びかけて中学生の職業体験事業を開始。その有志が集まり、2003年に設立。地域の大人たちがボランティア精神で協力して青少年に各種の体験の場を提供し、健全育成とよりよい“まちづくり”を目指す。会員は教員、役場職員、青年会議所(JC)OBなどの勤労者12人。
 2004年度の職場体験事業は、町内の全中学校と企業、行政、JC、町教育委員会が連携・協力して実施。町内の147企業が体験を受け入れ、7中学校272人が参加。また、職場訪問事業には131企業に、3中学校268人が参加。職業講話事業は、ボランティア講師7名の協力を得て、3中学校249人が参加。
 さらに、町外にも活動の輪を広げている。
内匠 利光
(53歳)
八重樫牛乳
岩手県 国定公園の環境保全活動が行政、地域を巻き込むまでに成長
   高山植物の宝庫、標高1917メートルの国定公園早池峰山。その環境保全に1993年から取り組んでいるのが「早池峰にゴミは似合わない実行委員会」で、早池峰山のし尿処理ボランティアをする同会の事務局長を務める。頂上トイレのし尿を汲み取りタンクにつめて約3時間かけて下山するこの活動は、当初10人ほどで始まったが年々活動の輪が広がり、13年間で延べ1205人が参加し、5554kgのし尿処理を行う。一般登山者も関心を寄せ、携帯トイレの普及もあって、以前はゴミ溜め化していたトイレも排泄物だけとなり、量も減ってマナーの向上が見られるように。
 活動がマスコミにも取り上げられ、行政、地域も立ち上がって、関係者一同で協議する場「早池峰山地域保全懇談会」がもてるようになるなど、広がりも見せている。
ナイスサポ

ト賞
きのくに
信用金庫
和歌山県 全店舗で地域貢献活動やボランティア活動に参加
   1993年発足と同時に地域の再生・活性化を目指して地域貢献活動、ボランティア文化活動を推進。「地域と共に歩み、地域の経済と文化の興隆につとめること」を目的として、全49店舗で、地域行事や部店主催の行事、献血、清掃、福祉施設への応援、ボランティア団体への参加など、2004年度は239ヵ所延べ3481人が参加。他に切手やテレカ回収も。店舗ごとに、地域のつながりを大切にした「地域貢献活動年間計画書」を毎年作成・提出。月ごとの集約の中から、より積極的な3店舗を選出して感謝状を授与。また、外部から表彰を受けた店舗には、理事長からの感謝状も。
 さらに、毎月「地域貢献課ニュース」で、社員個々人の活動紹介や店舗ごとの活動内容・参加人数なども具体的に紹介。和歌山大学との産学連携で、地域振興をはかる試みも。
(株)
双葉造園
高知県 子どもたちへの環境教育を重視して「ホタル放流事業」を開始
   「自然と共に未来をみつめて」を社是に、失われつつある自然環境の再生を目指して、とくに次代の担い手となる子どもたちへの環境教育を重視して、2000年から「ホタル放流事業」を開始。社内に「ホタル夢工房」セクションを創設してホタル幼虫やその餌となるカワニナの人工飼育を詳しく研究。毎日の餌やりから水槽の維持、管理等を社員が行い、多くのデータを蓄積し、屋内での飼育技術を確立しつつ指導のためのマニュアルも社員が作成。
 ホタル放流は地域との共同事業とし、幼児・児童と共にレクチャーを交えて開催。学校への講師派遣も含めて、社員は17名ながら、情報・機会の提供、施設開放、物資提供、勤務時間の活動許可、ボランティア活動研修制度など、社員が活動しやすい環境づくり、土壌づくりを整備。
ナイスパ

トナ

社会福祉法人
太陽福祉協会
日の出太陽の家
東京都 地域と施設との融和を目指すネットワークづくりに貢献
   知的障害者と一般の人々が気楽に触れ合える場を多く設けようと“共生を願って”、知的障害者厚生施設「日の出太陽の家」を1987年に開設。宿泊研修は「日の出太陽の家」に隣接する重要文化財級の「武家屋敷」で行い、利用者は年間1000人におよぶ。1989年に開設した「日の出陶房」では専門スタッフによる陶芸教室、裏山の「花咲き山」では、自然保護団体「西多摩自然フォーラム」中心に「炭焼き窯」での炭焼き体験教室、自然体験教室など、コミュニティづくりにも貢献。
 労働組合関係や新入社員のボランティア体験、組合幹部の研修なども積極的に受け入れており、ボランティアの場と文化の場と言ったハードを整備することで、地域と施設との融和を目指す地域ネットワークづくりにも貢献。
沖縄災害
救助犬協会
沖縄県 ペット犬の隠れた能力や特性を引き出して災害救助犬などに育成
   犬を通した社会貢献活動として2003年に発足。ペット犬の隠れた能力や特性を引き出し、災害救助犬やセラピー犬などに育て、平時は防災訓練への参加やセラピー犬派遣、緊急時は災害救助犬や嘱託警察犬の派遣活動をしている。
 日曜ごとの「しつけ教室」では飼い主自ら犬の訓練手法を習得し、愛犬と共にボランティア活動に参加できるシステムが地域で高く評価されており、今年度開催したボランティア体験プログラムに参加した人数は延べ1097人。その多くが勤労者で、現役が活動に参加しやすい雰囲気をつくり、仕事の枠組みを超えて地域社会に貢献できる「勤労市民」を育成。セラピー犬とのふれあい交流会、防災訓練、防犯活動などの他、上級者は、災害救助犬、嘱託警察犬などの指導者やサポーターに。

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