平成17年3月31日
照会先
医政局経済課 一戸、井上
(内線 2533)
(直通:3595-2421)

医療用具における情報化推進状況調査について


 医療用具の情報化に関しては、平成11年3月に医療機器製造業者等の団体である日本医療機器関係団体協議会(以下、「日医機協」という。)により、医療材料について、国際整合性の観点から、商品コードとしてはJAN商品コードが、バーコードとしてはUCC/EAN−128体系がそれぞれ業界の標準仕様として決定されているところである。これを受け、厚生労働省としても、バーコードモデル事業等によりその普及を推進してきたところである。
 今般、昨年度に引き続き日医機協により医療用具における情報化推進状況の調査が実施され、結果がとりまとめられたので、その概要を以下のとおり公表する。

 調査方法
 日医機協が、加盟団体を経由して所属の医療用具製造業者及び輸入販売業者に調査表を送付し、集計を実施。
    送付先企業数623社
    回答企業数488社(回収率78.3%)
 コンタクトレンズの規格数が全規格数のほとんどを占めるほど多いことから、調査結果については、コンタクトレンズ以外の医療用具の実情を正確に反映するために、コンタクトレンズを主に取り扱う企業からの回答を除いたデータで集計をした。

 調査結果(概要)
 ・ 生物由来製品に関しては、全ての規格(品目)についてJAN商品コードの取得とMEDIS−DCのデータベースの登録と個装単位でバーコードの貼付が行われている。
 ・ 医療用具全体では、規格(品目)におけるJAN商品コード取得割合は約6割、MEDIS−DCデータベース登録割合は約4割、バーコード貼付割合は約5割にとどまっている。
 ・ 保険適用(B区分)のものについては、規格(品目)におけるJAN商品コード取得割合は約8割、MEDIS−DCデータベース登録割合は約6割、バーコード貼付割合は約7割となっている。

 (1)生物由来製品
  平成17年1月3日現在 平成16年1月5日現在
規格(品目)数 10,085 8,687
JAN商品コード取得数 10,085(対規格数 100.0%) 8,687(対規格数 100.0%)
MEDIS―DCデータベース登録数 10,085(対規格数 100.0%) 8,687(対規格数 100.0%)
バーコード貼付数(個装単位) 10,085(対規格数 100.0%) 8,572(対規格数 98.7%)
注)上記回答企業のうち、平成16年度は生物由来製品を扱っている30社のデータの集計値であり、平成15年度は31社データの集計値である。

 (2)医療用具全体
  平成16年12月末現在 平成15年12月末現在 平成14年10月末現在
規格(品目)数 759,120 895,487 455,068
うち保険適用(B区分)のもの
250,923(対規格数33.1%)

231,748(対規格数25.9%)

165,283(対規格数36.3%)
JAN商品コード
取得数
476,297( 62.7%*) 425,275( 47.5%*) 280,700( 61.7%*)
うち保険適用(B区分)のもの
205,619( 81.9%**)

168,682( 72.8%**)

116,385( 70.4%**)
MEDIS―DCデータベース登録数 268,914( 35.4%*) 231,041( 25.8%*) 143,437( 31.5%*)
うち保険適用(B区分)のもの
156,872( 62.5%**)

131,029( 56.5%**)

90,486( 54.7%**)
バーコード貼付数



外箱
個装
382,943( 50.4%*) 343,023( 38.3%*) 172,172( 37.8%*)
うち保険適用(B区分)のもの
176,651( 70.4%**)

139,215( 60.1%**)

95,364( 57.7%**)
228,878( 30.2%*)
222,852( 29.4%*)
203,553( 22.7%*)
160,038( 17.9%*)
97,022( 21.3%*)
128,110( 28.2%*)
注1)調査対象:機械、歯科材料を除いた医療用具
 (コンタクトレンズ、縫合糸を主に扱う4社の調査結果は除く。)
注2)年度別回答企業数は平成16年度488社、平成15年度580社、平成14年度492社である。
注3)*:対規格数、**:対保険適用規格数
注4)平成15年12月末現在の数値は、再集計の結果、前回の報告(平成16年3月)から変更が生じている。

【本調査における用語説明】
保険適用(B区分):
 保険医療材料の区分で、特定保険医療材料及びその材料価格(材料価格基準)に収載されている医療用具を指し、個別に価格が設定されているものである。
JAN商品コード:
 国コード、企業コード、商品番号から構成される商品識別コードで、国際整合性の観点から日医機協が業界標準商品コードとして平成11年3月に選定したもの。
MEDIS−DCデータベース:
 (財)医療情報システム開発センターで運営している医療材料データベースのことであり、医療材料の製造業者及び輸入販売業者が中心になって、JAN商品コード、商品名称、規格、製造業者名等、取扱製品のデータを登録しているものである。本データベースはオンラインで無料で提供している。詳細についてはホームページhttp://www.medis.or.jpを参照。
バーコード:
 日医機協が業界標準として平成11年3月に選定したUCC/EAN−128体系のものを指す。商品コード、有効期限/使用期限、数量、ロットナンバー等の情報を表現できる国際標準規格のバーコードである。
外箱: 製品最終梱包(ダンボール等)単位を指す。
個装: 使用単位を指す。

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