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平成17年2月4日
医薬食品局血液対策課
  課長 金井 雅利 (内2900)
     直通 03-3595-2395

日本でのvCJD第1症例の確認を受けた献血時の対応について


 厚生科学審議会疾病対策部会クロイツフェルト・ヤコブ病等委員会で、国内のvCJD第1症例の確認を受けて、同委員会の北本哲之(東北大学医学部教授)委員長の出席の下、本日、薬事・食品衛生審議会血液事業部会運営委員会を開催し、現在の献血時の問診による英国滞在者等の献血制限(1980年以降英国滞在6ヶ月以上)に係る議論を行った。

1.運営委員会での結論
(1) vCJD患者の英国滞在期間等が明確ではなく、今後、引き続き滞在期間及びその内容に係る調査が必要。
(2) vCJD患者については、平成7年まで献血歴がないことが確認されたが、平成元年の英国からの帰国後の時期まで遡って日本赤十字社において調査をすることが必要。
(3) 英国滞在歴のある献血者に対する制限については、当面、現状の措置を維持することは適当であるが、クロイツフェルト・ヤコブ病等委員会での調査の進展や、国際的な議論を踏まえて、同部会安全技術調査会において検討を行う。

2.行政が実施する措置
 運営委員会での審議を踏まえ、より予防的な対応として、今回のvCJD患者の渡航歴等が判明し、同部会安全技術調査会での検討を行うまでの間、暫定的に、英国滞在歴1ヶ月以上の献血者の献血を制限することとし、日本赤十字社に対して指導する。


運営委員会委員

座長 清水 勝 (しみず まさる) 杏林大学医学部臨床検査医学講座 客員教授
 大平 勝美(おおひら かつみ) はばたき福祉事業団理事長
 岡田 義昭(おかだ よしあき) 国立感染症研究所血液・安全性研究部第一室長
 川西 徹 (かわにし とおる) 国立医薬品食品衛生研究所生物薬品部長
 橋 孝喜 (たかはし こうき) 日本輸血学会総務幹事
  (東京大学医学部附属病院輸血部教授)
 花井 十伍 (はない じゅうご) ネットワーク医療と人権


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