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厚生労働省発表
平成16年10月15日
職業能力開発局能力評価課
 課長 井上  真
 課長補佐 松田 幸治
 電話    03(5253)1111(内線5941)
 夜間直通 03(3502)6958

中央職業能力開発協会
 技能振興部長 小澤 真一
 振興課長 中園  司
 電話    03(5800)3584(ダイヤルイン)


第42回技能五輪全国大会開幕!
〜技能五輪2004in銀河系いわて(光る技 かがやく銀河 いわ手五輪)〜
〜第38回技能五輪(フィンランド)国際大会予選大会〜


 第42回技能五輪全国大会が、平成16年10月22日(金)から25日(月)までの4日間開催される。技能五輪史上最多となる1,068名の参加選手が、岩手産業文化センター「アピオ」ほか14会場(別紙参照 (PDF:15KB))で、グラフィックデザイン等新規実施7職種を含む42職種において、技能を競い合う。なお、日程・会場等は別紙のとおりである。

 技能五輪全国大会
 本大会は、製造業等に携わる満23歳以下の若者が、同じ分野で技能を磨く全国の仲間たちと日頃の訓練の成果を競い合う。また、若者の技能離れが進む中、同年代の選手たちの技能に触れることにより、技能の素晴らしさ、重要さをアピールする場となっている。
 新製品の構想を練り、図面を引くのが技術者であり、それを製品という現実のカタチにするのが技能者である。優れた技能者は、加工・製作技術を駆使して、いち早く試作品を創作し、技術者の構想を具現化することができる。優れた新製品も、類い希なる「技」を持つ技能者がいて、初めて日の目を見る。その技を磨き、挑戦する場がこの技能五輪である。
 本大会に参加する選手たちは、日々熱心に訓練に励み、各都道府県の厳しい予選大会で選抜された若者たちである。彼らは通常、修得に20年はかかるといわれる技能を短期間で身につけ、大会に挑む。課題は国際大会をにらんだ高度なものが多く、選手たちは持てる力を存分に発揮しなければ、課題を終えることは難しい。2日間にわたって行われる職種も多く、体力的にも精神的にも厳しいものとなっている。
 本大会は第1回が昭和38年に東京で開催され、第11回大会から中央職業能力開発協会が主催してきたが、平成10年の第36回大会(群馬県)以降は、同協会と開催地の都道府県の共催により開催され、年々参加者は増えている。厚生労働省は、本大会を後援し、各競技職種優勝者に対して厚生労働大臣賞を授与することとしている。
 また、本大会は、奇数年に行われている技能五輪国際大会へ日本代表として派遣される選手の予選を兼ねており、今大会の優勝者の多くが来年5月にフィンランド・ヘルシンキで開催される第38回技能五輪国際大会へ派遣される。

 第42回岩手大会について
(1)大会の基本方針
 第42回技能五輪全国大会「技能五輪2004in銀河系いわて」は、21世紀の岩手県における「ものづくりのイーハトーブ(理想郷)」を目指し開催される。岩手県では大会推進に当たり、競技及び祭典・催事の全てにおいて次の5つの基本方針のもとに事業を展開する。
  (1) 技能の尊重と向上
 技能の重要性や素晴らしさをアピールし、技能尊重気運の高揚を目指す。
  (2) 最適競技環境の提供
  (3) 次代を担う人材の育成
 選手育成や指導者養成を通じて優れた技能者を育成するとともに、青少年を中心に広く一般県民に技能の素晴らしさを伝え、次代を担う人材の育成に寄与する。
  (4) 多くの人の参加と交流
 多くの一般県民が意欲的に大会に参画し、全国からの来場者を温かく迎え、岩手県の豊かな自然・歴史・文化を紹介し、新たな交流機会を創出する。
  (5) 岩手らしさを活かした大会運営
 市町村、産業界、教育界及び関係機関・団体との連携を図り、多くの人の力と地域の特性を活かしたホスピタリティあふれる大会運営を行う。

(2)競技職種について
 岩手大会では、機械組立て・自動車板金・電子機器組立て・左官・貴金属装身具等の既存34職種に加え、新規実施職種として情報通信系3職種を含む7職種が実施され、また、公開職種としてCNCマシニングが実施される。
 情報通信系の職種が技能五輪で競われるのは今大会が初めてであり、最先端を行く分野で青年技能者日本一をめざしその「技」が競われることになる。新規実施7職種の競技概要等は以下のとおりである。
  (1) ITPCネットワークサポート
 企業や一般家庭に設置されている殆どのコンピュータは、ネットワークによって巨大なインターネット網に接続されている。このインターネットに接続された企業のサーバシステムには、高い信頼性が求められる。このシステムを設計・構築・運用管理するのがネットワーク技術者である。選手は与えられた仕様に基づき、いかに信頼性の高いシステムを構築できるかを競う。
  (2) グラフィックデザイン
 人間は思いや意志をコミュニケーションし、保存することで文化や文明を生み出してきた。特にその視覚的な、つまりは目に見える事柄の全てを対象として、より豊かな内 容を生み出すことが「グラフィックデザイン」の仕事である。選手には与えられた厳し い条件の中で、課題意図を汲み取りデザインを生み出す理解力と想像力、製品を作り出すプロフェッショナルな力などが総合的に求められる。
  (3) 情報ネットワーク施工
 高度情報社会の現代、ブロードバンド通信、ネットワーク家電、ネットバンク、ネット販売など、様々な情報ネットワークシステムが活かされている。こうした種々の情報 ネットワークが社会の中で円滑に稼働するために欠かせない大切な技能が「情報ネット ワーク施工」である。選手は、2人1組で、LAN設計等の与えられた課題を、より正 確で早く確実に仕上げられるかを競う。
  (4) 車体塗装
 現在、車体塗装は、自動車の「防錆」と「美観」を保つ技能として車社会に着実に貢献している。選手は、岩手県旗のマークをポイントに、調色、装飾塗装、パテ整形作業 と上塗り塗装を正確に、そして美しく仕上げることを競う。
  (5) 冷凍技術
 冷凍技術は、エアコンや業務用冷蔵庫などの冷凍空調機器の能力を発揮させる上で、なくてはならない技能である。選手は、配管の寸法精度をクリアした上で、ロウ付け接 合部分の美しさや空気の圧力の25倍でもガス漏れを起こさない高い気密性の保持など を要求される。競技のポイントは、より美しく、かつ高い気密性を確保した冷媒ガス配 管施工を行えるかにある。
  (6) れんが積み
 れんが積みは、人々の生活スタイルや要求性能に合わせて、それぞれの目的に応じて れんがを積み上げる作業を行う職種である。課題は、れんがと目地材料(セメントモル タル)により、壁及び床を構築することを目的としており、これらを構築するための様 々な作業要素が各所に盛り込まれている。競技のポイントは、れんがのもつ意匠性を大 切に、歴史ある建築材で壁と床を構築できるかにある。
  (7) レストランサービス
 おいしい「料理」を提供するには、料理に関する知識や一般教養等が必要であり、日 頃の経験、訓練が不可欠である。今大会では、テーブルやフラワーアレンジメント、ワイン、カクテル、料理などのサービス、デクパージュといったテクニックを審査するこ ととなるが、選手には、基本を押さえたテクニックで、手際よく、正確に美しいサービ スをする高い技能が要求される。



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