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厚生労働省発表
平成16年5月31日
職業能力開発局2007年ユニバーサル技能
五輪国際大会準備室
 室長  亀澤 典子
  室長補佐 水野 智博
  電話 03-5253-1111(内線5949)
  直通 03-3502-6958
中央職業能力開発協会技能振興部
 部長  宮本 義三
  振興課長 中園 司
  電話 03-5800-3584

「2007年ユニバーサル技能五輪国際大会準備委員会」の設置について
〜大会に向けた準備が本格始動!〜


 第39回技能五輪国際大会及び第7回国際アビリンピックの史上初めての同時開催となる大会が、「2007年ユニバーサル技能五輪国際大会」として、平成19年(2007年)に静岡県で開催される。
 同大会の準備及び運営を行うのは、別途組織することが予定されている(財)2007年ユニバーサル技能五輪国際大会日本組織委員会(仮称)であるが、当該財団法人が設立されるまでの間の大会準備業務を担う組織として、「2007年ユニバーサル技能五輪国際大会準備委員会」(委員長:三好俊吉 中央職業能力開発協会会長)が本日設置された。
 これまでは、同大会に関係の深い厚生労働省、静岡県、中央職業能力開発協会及び(独)高齢・障害者雇用支援機構の四者が準備業務を担ってきたが、今後は、大会計画の検討・策定、ものづくりに関わる若者を支援するキャンペーン、広報などの具体的な準備業務は、同委員会において実施されることとなる。

 設置期間
 平成16年5月31日〜平成17年3月31日(予定)

 実施業務
(1)大会計画の検討・策定
(2)ものづくりに関わる若者を支援するキャンペーン
(3)広報
(4)その他これらに付随する大会準備業務

 委員
 別添のとおり

 事務局
 中央職業能力開発協会


参考

2007年ユニバーサル技能五輪国際大会の概要

厚生労働省職業能力開発局

 大会の概要
 技能五輪国際大会は、各国の若者が国際的に技能を競うことにより、参加国の職業訓練の振興と技能水準の向上等を目的とした大会であり、1950年にスペインで第1回が開催された。我が国は1962年の第11回大会から参加し、1970年の第19回大会が東京で、1985年の第28回大会が大阪で開催された(詳細別紙1)。
 国際アビリンピックは、障害のある人の職業的自立意識の喚起、社会一般の理解の増進等を図ることを目的とした技能競技大会であり、1981年の国際障害者年を記念して第1回大会が東京で開催された(詳細別紙2)。
 これらの大会は、第1回目以降、異なる時期に異なる都市で開催されていたが、2007年に初めて静岡において第39回技能五輪国際大会と第7回国際アビリンピックが同時開催されることとなった。

 名称及びキャッチフレーズ
(1)名称
 第39回技能五輪国際大会、第7回国際アビリンピック及び併設イベントを総称して次のような名称とする。
 2007年ユニバーサル技能五輪国際大会
 International Skills Festival for All in Japan 2007
(2)キャッチフレーズ
個性輝く技能の祭典
〜見せよう、伝えよう、技能で輝く個と社会〜

 大会規模
(1)第39回技能五輪国際大会
(1)参加国数 40カ国程度
(2)実施職種数 40職種程度
(3)参加者数 約2,500人(選手、審査員他)
(2)第7回国際アビリンピック
(1)参加国数 30カ国程度
(2)実施職種数 30職種程度
(3)参加者数 約1,000人(選手、審査員、介添者他)

4 日程
(1)大会日程
 技能五輪国際大会: 11月7日(水)〜21日(水)(15日間)
 国際アビリンピック:11月13日(火)〜18日(日)(6日間)
(2)競技日程
日程 技能五輪 アビリンピック 備考
11/14(水) 開会式(合同開催)  
15(木) 競技 競技・審査 世界技能会議開催
16(金) 競技 競技・審査 
17(土) 競技 競技・審査  
18(日) 競技 表彰式・閉会式  
19(月) 審査    
20(火) 審査    
21(水) 閉会式    

 大会プログラム概要
(1)開会式(グランシップ(静岡市))
 同時開催の意義を深め、選手等の交流を促進する目的で、技能五輪国際大会及び国際アビリンピックの開会式を合同開催する。

(2) 加盟各国が参加する競技(技能五輪国際大会は門池地区(沼津市)の施設、国際アビリンピックはツインメッセ(静岡市))
技能五輪国際大会
(前回大会実施職種は別紙3
正式職種 前回大会の競技職種をもとにIVTOが40職種の範囲内で決定(最低参加国数:12)。光ファイバーに関する職種を初めて実施することを予定。
デモンストレーション職種 加盟国の提案に基づいてIVTOが決定(当職種初最低参加国数:6)。パン製造職種を実施予定。
国際アビリンピック
(前回大会実施職種は別紙3
職業技能競技職種 義務的職種(12職種)は以下のとおり。
家具製作、コンピュータ・プログラミング、洋裁、電子機器組み立て・テスト、木彫など。(最低参加国数:3、最低参加(前回大会実施職種者:5)それ以外の職種として、知的障害者も含め、職域拡大をアピールするための職種を実施。
生活余暇技能競技職種 実施することが義務。職業に関わるものでないものについては、必要最低限実施。

(3)(2)以外の競技等イベント(競技会場内又はその近隣)

(1)日本の優れた技能の紹介
 アニメ製作、ゲームソフトクリエーターなどの若者に魅力のある職種や伝統産業に関する職種を、技能五輪国際大会のプレゼンテーション職種として実施。
 また、障害者向け職種として職域拡大をアピールできるもののうち、参加者が少ないために職業技能競技としての実施が困難なものを国際アビリンピックのデモンストレーションとして実施。
(2)障害者の支援に関する企業の取り組み事例

(4)併催イベント(競技会場内又はその近隣)

(1)世界技能会議
 障害者を含めた職業能力開発に関する国内外の専門家、関係者が一同に会する国際会議を開催。

(2)産業観光など開催地の特色を活かしたイベント
(3)その他
 若者に魅力のあるものや子供を対象とした体験型のものなど、発信力、集客効果のあるイベントを実施。
 同時開催を象徴するイベントとして障害者と障害の無い者とが協力して取り組めるものなど、大会を象徴するイベントを実施。

(5)閉会式(技能五輪国際大会はキラメッセぬまづ、国際アビリンピックはグランシップ)


(別紙1)

技能五輪国際大会について


 大会概要

 技能五輪国際大会は国際的に技能を競うことにより、参加国の職業訓練の振興及び技能水準の向上を図るとともに、青年技能労働者(満22歳以下)の国際交流と親善を目的とした大会で、1950年(昭和25年)に2カ国(スペイン、ポルトガル)で始まった。1971年(昭和46年)まで毎年開催されていたが、それ以後は原則2年ごとに開催されている。
 1966年には、参加国の代表により技能五輪国際組織委員会(IVTO)が組織され、この組織委員会の定めた規約に基づき、大会が運営されている。
 我が国は、1962年(昭和37年)にスペインで開催された第11回大会(ヒホン大会)から参加しており、1970年(昭和45年)には第19回大会が東京で、1985年(昭和60年)には第28回大会が大阪で開催された。

(注)技能五輪国際組織委員会
 技能五輪国際組織委員会(IVTO)は、職業訓練の促進、技能に関する制度の情報交換の促進及び青年労働者の国際的相互理解の促進を目的として、1966年(昭和41年)に非政府組織として結成され、その組織は加盟国の代表により構成されている。日本からは、中央職業能力開発協会が加盟している。
(参考)第37回大会参加国・地域一覧(37カ国・地域)
日本、アラブ首長国連邦、オーストリア、オーストラリア、ベルギー、ブラジル、カナダ、スイス、ドイツ、デンマーク、フィンランド、フランス、香港、アイルランド、イタリア・南チロル、韓国、リヒテンシュタイン、ルクセンブルク、モロッコ、マレーシア、オランダ、ノルウェー、ニュージーランド、フィリピン、ポルトガル、スウェーデン、シンガポール、タイ、チュニジア、チャイニーズタイペイ、イギリス、アメリカ合衆国、南アフリカ、マカオ、イラン、サウジアラビア、ベネズエラ

 参加資格
 出場する競技大会の開催年に満22歳以下である者。各国1職種につき1名または1組。

 競技職種
 総会により定められた40職種以内の正式職種及びデモンストレーション職種。

 開催状況
開催年 1995年
(平7)
1997年
(平9)
1999年
(平11)
2001年
(平13)
2003年
(平15)
2005年
(平17)
2007年
(平19)
開催国 第33回
フランス
(リヨン)
第34回
スイス
(ザンクトガレン)
第35回
カナダ
(モントリオール)
第36回
韓国
(ソウル)
第37回
スイス
(ザンクトガレン)
第38回
フィンランド
(ヘルシンキ)
第39回
日本
(静岡)
参加国・
地域数
28 30 33 35 37 未定 未定
正式職種数 34
(28)
37
(29)
36
(32)
39
(31)
38
(31)
未定 未定
参加選手数 474
(28)
519
(29)
625
(34)
616
(33)
585
(34)
未定 未定
 注 ( )内は、日本の参加職種数、参加選手数


(別紙2)

国際アビリンピックについて


 大会概要

 国際アビリンピックは、1981年(昭和56年)の国際障害者年を記念して、障害者の職業的自立の意識を喚起するとともに、事業主及び社会一般の理解と認識を深め、さらに国際親善を図ることを目的として、1981年10月に第1回大会が東京で開催された。
 国際アビリンピックは、開催国の障害者関係団体が主催団体となり、国際リハビリテーション協会(RI)〈注1参照〉と国際アビリンピック連合(IAF)〈注2参照〉との共催で開催されている。
 香港大会からは「障害者の完全参加と平等」を実現するため、ノーマライゼーションの理念にのっとり、障害者の参加する技能競技に加え、障害者と健常者の協力に主眼をおく生活余暇競技を新たに追加するなど種目が拡大された。

(注1)国際リハビリテーション協会(Rehabilitation International)
 世界的レベルで障害者の諸問題に取り組んでいる障害者問題の分野では唯一の民間団体。加盟国は約80カ国に及び各国の障害者福祉団体・政府機関等が加入している。
(注2)国際アビリンピック連合(International Abilympics Federation)
 国際アビリンピックを継続的に推進する組織。第2回大会の際の国際会議中、元RI会長・Dr.Harry Fangにより結成が提唱され、第3回大会より正式に発足した。
(参考)第6回大会参加国・地域一覧(33カ国・地域)
 日本、オーストラリア、オーストリア、バングラディシュ、ブータン、中国、台湾、チェコ、香港、インド、インドネシア、イラン、マレーシア、モーリシャス、ネパール、パキスタン、フィリピン、シンガポール、スロバキア、スロベニア、韓国、タイ、アラブ首長国連邦、ドイツ、ガーナ、イギリス、オランダ、レバノン、スリランカ、スウェーデン、スイス、アメリカ、ユーゴスラビア

 参加資格
 15歳以上の障害をもつ者。1職種につき1カ国最大3名まで。

 競技職種
 職業技能を競う職業技能競技、生活余暇を楽しむ技能を競う生活余暇技能競技の2つがある。

 開催状況
開催年 1981年
(昭56)
1985年
(昭60)
1991年
(平3)
1995年
(平7
2000年
(平12)
2003年
(平15)
2007年
(平19)
開催国 第1回
日本
(東京)
第2回
コロンビア
(ボゴタ)
第3回
香港
第4回
オーストラリア
(パース)
第5回
チェコ共和国
(プラハ)
第6回
インド
ニューデリー
第7回
日本
(静岡)
総参加国数 56カ国 54カ国 83カ国 32カ国 29カ国 33カ国 未定
職業技能競技
参加国数
49カ国 47カ国 32カ国 23カ国 21カ国 23カ国 未定
職業技能競技
種目数
17
(17)
12
(5)
34
(21)
32
(15)
27
(14)
25
(12)
未定
職業技能競技
参加選手数
304
(76)
281
(7)
307
(28)
335
(28)
316
(28)
355
(19)
未定
 注 ( )内は、日本の参加職種数、参加選手数


別紙3

第37回技能五輪国際大会実施職種
正式職種
機械組立て
抜き型
精密機器組立て
メカトロニクス
CAD製図
CNC旋盤
CNCフライス盤
構造物鉄工
情報技術
溶接
木型
タイル張り
自動車板金
曲げ板金
配管
電子機器組立て
電工
工場電気設備
れんが積み
石工
広告美術
左官
家具
建具
建築大工
貴金属装身具
フラワー装飾
美/理容
洋裁
洋菓子製造
自動車工
西洋料理
レストランサービス
車体塗装
造園
冷凍技術
ITPCネットワークサポート
グラフィックデザイン
デモンストレーション職種
ビューティケア
ポリメカニックス
WEBデザイン
MTC(マニファクチャリングチームチャレンジ)
プレゼンテーション職種
パン製造
 
第6回国際アビリンピック実施職種
職業技能競技職種
籠製作
パーソナルコンピューター組立
コンピュータープログラミング
ホームページ作成
英文ワープロ
CAD製図
英文DTP
陶磁器
紳士服
婦人服
シルク絵画
絞り染め
型押しプリント
貴金属装身具
電子機器組立及びテスト
ポスターデザイン
スタジオ撮影
アビリンピック会場撮影
家具製作
木彫
ケーキ飾り
生け花
フラワーアレンジメント
水彩画
油絵
生活余暇技能競技職種
かぎ編み
手編み
マクラメ
チェス
刺繍
ろうけつ染め
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