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平成16年5月15日
食品安全部監視安全課
桑崎 輸入食品安全対策室長
担当:磯貝(内線2474)
稲生(内線2455)
直通:03-3595-2337


北朝鮮産二枚貝に対する輸入検査の強化について


 今般、神戸市による収去の結果、北朝鮮産活アサリから、規制値(4MU(*)/g)を超える麻痺性貝毒(**)が検出(4.7MU/g)されたとの報告を受けました。このため、本日から、北朝鮮産二枚貝及びその加工品の輸入者に対して、食品衛生法第26条第3項に基づく検査命令を実施することとしましたので、お知らせします。
 なお、麻痺性貝毒が規制値を超えて検出された食品は、輸入者を所管する山口県が全量について回収等を命じたところです。

<違反内容>
    届出数量及び重量1,353袋、 27,060kg
    検出値麻痺性貝毒 4.7MU/g(規制値:4MU/g)
    届出先福岡検疫所門司検疫所支所下関分室
    輸入届出年月日平成16年5月6日
    輸入者所管自治体山口県
    違反確定日平成16年5月14日
    貨物の保管状況輸入者から全国11業者へ390袋を出荷、954袋は輸入者が保管中、9袋は破損等により廃棄(20kg/袋)


<参考>
  北朝鮮産活二枚貝輸入実績
   平成16年1月1日〜平成16年5月14日(速報値)
 
  届出件数(件) 届出重量(t) 違反件数(件)
459 16,922 0


(*) マウスユニット(Mouse Unit; MU)とは1マウスユニットとは、
 体重20gのマウスを15分間で死亡させる毒量のこと。

(**) 麻痺性貝毒(Paralytic Shellfish Poison; PSP)とは
 主に有毒プランクトン(渦鞭毛藻Protogonyaulax spp.,Pyrodinium spp., Gymnodinium sp., 藍藻類Aphanizomenon flos-aguae 等)が産生する毒で、これらのプランクトンを食べた二枚貝に蓄積され、ヒトがこの毒化貝を摂取して中毒した際の症状が麻痺を主徴とすることから名付けられた。


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