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平成16年3月26日
《照会先》
厚生労働省健康局生活衛生課
 皆尾、松野(内線2433・2439)
        (直通3595-2301)
国土交通省総合政策局観光部
 観光地域振興課 片山、半田
        (内線27212・27213)
        (直通5253-8326)

産業活力再生特別措置法に基づく「事業再構築計画」の認定について


厚生労働省及び国土交通省は、産業活力再生特別措置法に基づき、株式会社岡山国際ホテルから提出された「事業再構築計画」を認定した。

1.認定制度の概要
 産業活力再生特別措置法は、事業者が実施する「事業再構築」、「共同事業再編」及び「経営資源再活用」が円滑に行われるよう、必要な支援措置を講じることによって、我が国における産業再生を速やかに実現することを目的としている。
 同法に基づき、事業者が事業計画(当該事例においては、「事業再構築計画」)を作成し、主務大臣(当該事例においては、厚生労働大臣及び国土交通大臣)の認定を受けた場合、登録免許税の軽減などの税制の特例、商法の特例(手続の簡素化)等の利用が可能となる。

2.認定企業の概要
(1)企業名等
株式会社岡山国際ホテル(岡山県岡山市門田本町4−1−16、代表者:長坂 武志)
(2)事業計画の種類及び概要
事業計画の種類:「事業再構築計画」
事業計画の概要
 岡山県にてホテル業を営業しているが、現在、岡山市内での新設ホテル建設ラッシュやバブル崩壊後の低・マイナス経済成長に対する設備・経費両面での対応が立ち後れたため、業績が低迷し、過剰な有利子負債を抱えていることから、(1)土地・建物等の資産を適正な時価に減損し、(2)既存株主の99%減資、(3)各金融機関からの債権放棄による負債額の縮減、(4)増資等による資本の増加によって、経営基盤を強化する予定である。
 また、平成16年3月に空路岡山上海線が定期便化されるのを契機に、海外旅行会社の訪日招請や岡山の地産地消の推進等を通じて、外国人旅行者に対する新商品企画・販売の強化を図る等新商品の開発により、売上高の向上に取り組む予定である。
 なお、事業再構築における中核事業は、「ホテル事業」である。
○株式会社岡山国際ホテルの概要
  所在地岡山県岡山市門田本町4−1−16
  代表者代表取締役社長 長坂 武志
  設立日昭和46年3月15日
  資本金32億円
  事業内容ホテルの経営等


様式第三

認定事業再構築計画の内容の公表

 1.認定した年月日 平成16年3月15日

 2.認定事業者名 株式会社岡山国際ホテル

 3.認定事業再構築計画の目標
(1)事業再構築に係る事業の目標
 株式会社岡山国際ホテルは、岡山県内における本格的ホテルの草分けとして開業し、現在に至っているが、近年、岡山市内での新設ホテル建設ラッシュやバブル崩壊後の低マイナス経済成長に対する設備・経費両面での対応が立ち後れたため、業績が低迷し、    過剰な有利子負債を抱えている。
 そこで、(1)土地・建物等の資産を適正な時価に減損し、(2)既存株主の99%減資、(3)各金融機関からの債権放棄による負債額の縮減、(4)増資による資本の増加によって、経営基盤を強化する。
 また、平成16年3月に空路岡山上海線が定期便化されるのを契機として旅行代理店が実施する招聘事業を通じて外国人旅行者に対する新商品企画・販売の強化を図る等新商品の開発により、売上高の向上に取り組む。

(2)生産性の向上を示す数値目標
 生産性の向上としては、従業員一人あたり付加価値は、平成14年度に比べて平成17年度で10.04%向上する目標とする。

 4.認定事業再構築計画の内容
(1)事業再構築に係る事業の内容
(1) 中核的事業
 ホテル事業

(2) 選定理由
 株式会社岡山国際ホテルは、岡山県内において最も格式の高い本格的ホテルとしてのブランド力を有しており、また県内で最大規模の宴会場所有等ホテルとしての営業基盤を有している。東京の有力ホテルの営業・運営・サービスにおけるノウハウの導入により、さらなるブランド力の向上に加えサービスの質の向上により利用者の確保が見込まれ、財務リストラが実行されれば十分に収益力を獲得できる事から、引き続きホテル事業を中核事業として位置付けた。

(3) 事業再構築に係る事業の内容
イ.事業構造変更
 (株)岡山国際ホテルは、ホテル事業を中核的事業として位置付け、過剰な有利子負債を抱えていることから、債権放棄による金融支援及び減資、増資によって、経営基盤を強化する。

ロ.事業革新
 平成16年3月28日に空路岡山上海線が定期便化されるのを契機として、岡山県や観光連盟が推進する「国際観光インバウンドツアー」に参画し、旅行エージェント招聘事業を通じて外国人旅行者に対する商品企画・販売の強化を図るとともに、岡山における地産地消を推進しつつ外客のニーズにきめ細やかに対応した料理を売り物にした宿泊プランの提供など、中四国、瀬戸内海における宿泊拠点として本格的に外客誘致に取り組むことを目的とした事業であり、平成18年3月期には、これにかかる外客売上高を総売上高の1.2%を目指す。

(2)事業再構築を行う場所の住所
岡山県岡山市門田本町4−1−16
株式会社岡山国際ホテル

(3)事業再構築を実施するための措置の内容
別表のとおり

(4)事業再構築の開始時期及び終了時期
開始時期:平成16年 4月
終了時期:平成18年 3月

(5)事業再構築に伴う労務に関する事項
(1)事業再構築の開始時期の従業員数(平成16年3月末時点) 147名
(2)事業築終了時期の従業員数(平成18年3月末) 147名
(3)事業再構築に充てる予定の従業員数 147名
(4)(3)のうち新規に採用される従業員数0名
(5)事業再構築に伴い出向又は解雇される従業員数 0名


別表

措置事項 実施する措置の内容及びその実施する時期 期待する支援措置

 事業の構造の変更
   
   資本の相当程度の増加による中核的事業の能率の向上
(1)減資前資本金:32億円
(2)資本の減少:31億6千8百万円
(3)増加前資本金:3千2百万円
(4)増加する資本金:3億円(資本準備金:3億円)
(5)増資の方法:第三者割当増資  5億円、債権の現物出資  1億円
(6)増資の時期:平成16年4月(予定)
(7)継続保有含めた固定資産評価損の損金算入
17億8千万円(予定)
租税特別措置法第80条の2(認定事業再構築計画等に基づき行なう登記の税率等の軽減)
法第10条(現物出資及び財産引受の調査に関する特例)

 事業革新
   
  第2条第2項第2号イ  平成16年3月28日に空路岡山上海線が定期便化されるのを契機として、岡山県や観光連盟が推進する「国際観光インバウンドツアー」に参画し、旅行エージェント招聘事業を通じて外国人旅行者に対する商品企画・販売の強化を図るとともに、岡山における地産地消を推進しつつ外客のニーズにきめ細やかに対応した料理を売り物にした宿泊プランの提供など、中四国、瀬戸内海における宿泊拠点として本格的に外客誘致に取り組むことを目的とした事業であり、平成18年3月期には、これにかかる外客売上高を総売上高の1.2%を目指す。  


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