第I部門 金属材料製造関係
整理番号 | 職種名 | ふりがな 氏名 (年齢) |
所属名 | 技能功績の概要 |
推薦都道府県・指定団体名 | ||||
1 | 製銑工 | へんみ ひろむ 逸見 弘 (五十五歳) |
(株)神戸製鋼所 加古川製鉄所 |
高炉から溶けた銑鉄・スラグを取り出す高炉炉前作業において、機械化、省力化を可能にする装置を開発し、作業環境改善に貢献するほか、高炉粉塵用ダスト装置の開発による省エネルギー化を進めるなど、生産性向上、安全管理等に貢献した。 |
兵庫県 | ||||
2 | 手込造型工 | さとう かつひさ 佐藤 勝久 (六十七歳) |
佐藤鋳金工芸 | 鋳物職人として、特にお茶のお手前用としての鉄瓶、湯釜の製作において卓越した技能を発揮するとともに、南部鉄器の技術の向上と継承に貢献した。 |
岩手県 | ||||
3 | 鋳物工 | すだ たかじ 須田 隆二 (七十三歳) |
(株)須田美術工芸 | 神仏具、美術工芸品等の鋳造製作業務に長年従事し、イギリスで機械鋳物用として開発されたガス型鋳造法を工夫して、従来の焼型鋳造法と遜色ない技術の開発と低コストによる鋳物製造を実現し、特に、大型鋳造物の製作に当たっては業界から高い評価を受けている。 |
京都府 | ||||
4 | 工芸鋳造工 | たかはし かずお 高橋 一夫 (六十二歳) |
双名島魔鏡製作 所 |
わずかの気泡も混ざらない鋳造技術とミクロン単位の神業のような研磨仕上げが必要とされる魔鏡づくりに卓越した技能を持ち、日本で二人目の魔鏡師として活躍するとともに、後進の指導にも尽力している。 |
愛媛県 | ||||
5 | 金属熱処理工 | とりごえ けんじ 鳥越 賢司 (五十八歳) |
(株)小松製作所 大阪工場 |
建設機械製造に卓越した技能を有し、特にブルドーザ、油圧ショベル、風力発電機の製作に当たっては、製品から発生する特性要因を研究し、数々の焼き入れ、焼き戻し熱処理加熱温度設定条件を生み出すなど高品質建設機械製造に貢献した。 |
大阪府 | ||||
6 | 圧延加熱炉工 | みずた かつのり 水田 勝則 (五十七歳) |
住友金属工業(株) 鹿島製鉄所 |
圧延工程における製鋼との同期化操業、加熱炉操業技術、高効率サイジングプレス等に技能を発揮し、実用新案権を始めとする数多くの考案、改善により生産性・品質向上に寄与するとともに、安全管理、後進者育成、海外での技術指導にも手腕を発揮した。 |
茨城県 | ||||
7 | 圧延仕上工 | すずき いさむ 鈴木 勇 (五十八歳) |
川崎製鉄(株) 千葉製鉄所 |
熱延鋼板の品質を整える精整工場の高能率・高品質操業技術を確立し、特に板の用途に応じた形状表面の調整技術、酸化皮膜を落とす表面酸洗技術、高炭素鋼を処理するためのレーザー溶接装置の導入を図り、大いに貢献した。 |
千葉県 |
第II部門 金属加工、金属溶接・溶断、一般機械器具組立・修理及び計器・光学機械器具組立・修理関係
整理番号 | 職種名 | ふりがな 氏名 (年齢) |
所属名 | 技能功績の概要 |
推薦都道府県・指定団体名 | ||||
8 | 旋盤工 | ふくしま ゆきお 福島 幸雄 (四十八歳) |
三菱重工業(株)汎用機・特車事業本部 | 試作部品の加工に関する技能に卓越し、ターボの新製品開発や国内外でのネック工程への加工技術支援に、その独自の加工技術で大きく貢献した。また後進技術者の指導育成にも尽力し、金属加工等の技能伝承に大きな力を発揮した。 |
神奈川県 | ||||
9 | ワイヤカット放電加工の技術者 | たなか えいざぶろう 田中 英三郎 (六十歳) |
(株)放電精密加工研究所飯山事業所 | 放電加工機の製造及び放電加工作業に従事するなかで、特に放電加工法の改善の研究によりワークの加工範囲の拡大化をなし、応用範囲を飛躍的に増加させ、また高い放電加工技術能力を活かし技能検定委員を務めるなど、社内外に多大の貢献をした。 |
(社)未踏科学技術協会 | ||||
10 | 研ま盤工 | たにがき としお 谷垣 敏雄 (五十七歳) |
(株)三井ハイテック | 四十一年余の永きに亘り、プレス用精密金型部品の研削加工に従事し、その間技能の研鑽に精励、超硬合金をミクロン単位に研削できる技能は業界における代表的な技能者と評されており、その高度な技能はCNC制御研削盤の開発に活かされ、研削作業の効率化を実現した。 |
福岡県 | ||||
11 | 数値制御金属工作機械工 | すぎうら えつお 杉浦 悦夫 (五十六歳) |
アイシン精機(株)試作工場 | 近年高度化が進む自動車のトランスミッション部品の加工に要求される治工具仕上げ作業、ボール盤作業、数値フライス盤作業の一級技能と機械加工の特級技能を有し、部品加工用万能治具の考案、切削条件自動設定システムの開発、小径パンチ穴加工装置の考案等をした。 |
(社)日本自動車工業会 | ||||
12 | 製缶工 | まつもり ただひろ 松森 忠弘 (五十七歳) |
川崎重工業(株)神戸工場 | 各種輸送機器等の大型溶接構造物の製缶作業に従事し、特に拡管作業に関する技能や大型溶接構造物における寸法精度確保と歪み防止に関する技能に優れ、高品質の製品を作り出すとともに、多くの改善工夫を行い生産性及び品質の向上に貢献した。 |
兵庫県 | ||||
13 | 電気めっき工 | いとう けんいち 伊藤 賢一 (六十三歳) |
(有)伊藤鍍金工業所 | 電気めっき技能、特に亜鉛めっき、バレルめっき及びダイキャスト素材へのめっき技能に卓越し、自ら考案・改良した装置により自動車部品等への精密かつ極めて耐久性の高い工法を確立し、その量産化を実現した。 |
全国鍍金工業組合連合会 | ||||
14 | 電気めっき工 | かわむら ひさし 川村 壽 (五十五歳) |
硬化クローム工業(株)本社工場 | 長年に亘り、工業用クロムめっきおよびニッケル合金めっきの性能向上並びに技能の向上に努め、電気めっきとして極めて過酷な環境で使用される製鉄の連続鋳造用鋳型のめっき技術の改善に大きな成果をあげ、製鉄業の発展に大きく貢献した。 |
(社)表面技術協会 | ||||
15 | 針・ピン製造工 | にしだ すすむ 西田 進 (七十九歳) |
シバタ製針(株) | 製針工として入社以来、終始製針機の開発業務に携わり、焼入れによるメリヤス針の歪みを自動で修正する機械やメリヤス針の完成を検査する機械を開発する等、多数の考案、改善、工夫により、メリヤス針製造における生産能率の向上と品質の向上に貢献をしてきた。 |
奈良県 | ||||
16 | 金属手仕上工 | かわかみ みつお 河神 光夫 (五十三歳) |
マツダ(株) | 金型製作全般、特に金属手仕上げの技能に卓越し、自動車部品の金型製作の仕上げ領域において、幾多の考案・改善を行い、品質・生産効率の向上に実績をあげるとともに、多数の後進を育成した。 |
広島県 | ||||
17 | 金属手仕上工 | かわい あきら 河合 明 (六十三歳) |
(株)河合精密金型製作所 | プラスチック射出成形金型の仕上・組立に卓越しており、仕上技能からCAD/CAM技術まで精通し、複雑な金型曲面を機械加工し、機械加工で表現出来ない鏡面加工等の手仕上技能を有し、金型手仕上技能を駆使した金型製作によりラジオのプラスチック製品化に成功した。 |
(社)日本金型工業会 | ||||
18 | 彫金工 | きた みつお 北 光雄 (七十三歳) |
北彫金所 | 高岡銅器の彫金工として、技能技術はトップレベルにあり、片切彫、鋤出彫、象嵌、脂出し等、彫金全般の技術に優れている。特に片切彫技法は彫り味が勝負で刃鏨で一方を深く、他方を浅くし力の加減で太い線細い線を彫り分けるもので、片切彫技術の第一人者といえる。 |
富山県 | ||||
19 | 彫金工 | てるい きよし 照井 清 (四十七歳) |
セイコーインスツルメンツ(株) | 習得した貴金属装身具製作の技能を生かし、最も難易度が高いとされる極薄スケルトン時計の彫金作業に携わると同時に、彫金技能の向上面において多大なる貢献をした。又、後進の育成にも努め、数多くの貴金属装身具製作技能士を輩出させている。 |
(社)日本時計協会 | ||||
20 | 工具類製造工 | やまもと しゅうへい 山本 修平 (五十四歳) |
(株)ミツバ | リレー、モーター等の加工、組立機、治工具の製作・保全に携わり、軽薄短小を基本とした創意工夫は高い評価を得、これにより培った高い技能は、業界における生産性及び品質の向上に貢献した。 |
群馬県 | ||||
21 | 工具類製造工 | おがわ かずお 小川 一男 (七十一歳) |
小川梅吉製鋸所 | 鋸製造において、焼入れ〜平面研磨〜目立て〜柄付けまでの工程を一貫して手作業で行っている。小川梅吉式剪定鋸は性能が良く機能的であり、柑橘の品種改良等に必要な高接を実施する際大きな役割を果たすなど、農業振興に貢献した。 |
静岡県 | ||||
22 | 金属手仕上工 | しばざき ていしろう 芝崎 禎四郎 (四十七歳) |
日産自動車(株)総合研究所 | 鋳造、旋削、電気加工等の技能を持ち、特に精密仕上げ加工の技能に卓越し、電気加工による曲がり穴加工に関する特許を持つとともに、燃料噴射ノズルの精密加工と標準化、高効率化加工工具の開発等に貢献した。 |
神奈川県 | ||||
23 | 管加工工 | つぼた よしお 坪田 吉雄 (五十八歳) |
三菱重工(株)神戸造船所 | 原子力及び火力発電プラントに使用される配管の管曲げ加工に従事し、多岐にわたる材質、サイズ、形状の性状に応じ、効率よく加工する技能を持ち、手作業主体であった管曲げ作業の機械化・近代化に貢献した。 |
兵庫県 | ||||
24 | 金型取付工 | いまい みのる 今井 實 (六十一歳) |
(株)シンコーメタリコン本社工場 | プラズマ溶射装置の導入に参画し、技術の修得と技能の向上に努めた。加工品の形状・寸法が多品種少量で自動化の難しい環境下にある技能主導型業務の中、施工方法・治具等の工夫をした加工実績は豊富である。 |
日本溶射工業会 | ||||
25 | アーク溶接工 | こばやし ぜんいち 小林 善一 (六十三歳) |
(有)小林溶工 | 高度の気密性、耐食性が要求される半導体向け小型圧力計の溶接に優れた技能を持ち、治具等における幾多の工夫・改善により生産能率の向上に多大な貢献をした |
長野県 | ||||
26 | ガス切断工 | ももせ のりやす 百瀬 紀康 (五十歳) |
(株)宮地鐵工所松本工場 | 鉄骨・橋梁の製作に関するガス切断に卓越した技能を有し、鉄骨の製造コストの低減を図るほか幾多の考案、改善を行い、生産効率を増進し、安全面も含め後進技能者の指導・育成にも貢献した。 |
(社)鉄骨建設業協会 | ||||
27 | タービン組立工 | まつお すえかず 松尾 末一 (五十七歳) |
三菱重工業(株)高砂製作所 | 発電プラント配管は、多種の特殊材が用いられ、複雑な工程を要するが、製作及び据え付け管理業務に関して優秀な技能を持ち、工法の改善工夫や作業要領の標準化等により、生産性の向上や品質向上に貢献するとともに、国内のみならず、海外においても指導育成に尽力した。 |
兵庫県 | ||||
28 | 金属加工機械組立工 | なぐら まさお 名倉 政男 (五十六歳) |
豊田工機(株)本社工場 | 各種専用機の組立、運転調整に優れた技能を持ち、特に芯だし調整作業に高い熟練度を発揮する等、第一人者として活躍し、又、工順工法の改善・標準化等、品質向上に寄与するとともに、後進の育成にも尽力した。 |
(社)日本工作機械工業会 | ||||
29 | 特殊産業用機械組立工 | ひらい のぶゆき 平井 伸幸 (五十五歳) |
(株)日立製作所電力・電機グループ社会システム事業部 | 火力・原子力発電設備用ポンプ及び上下水、排水用大型ポンプの組立・据え付け作業に卓越した技能を有し、効率的組立技術の確立による作業改善等に取組み、技術水準の向上に寄与するとともに、後進の指導育成に貢献した。 |
茨城県 | ||||
30 | その他の機械器具組立工 | うちだ つかさ 打田 司 (五十八歳) |
(株)デンソー | 専用機製作業務に長年従事し、特に専用機組立て、調整技能において卓越した技能を発揮し、業界の生産性向上に大きく貢献した。また海外関係会社や国内協力会社に対して精力的に技能指導を行い、業界の技能水準の向上に尽力した。 |
愛知県 | ||||
31 | その他の一般機械器具組立工 | まえだ ふじお 前田 藤男 (五十七歳) |
コベルコ産機サービス(株) | 圧縮機・ガスタービン等の回転機械の組立等の製造業務に従事し、主要部品であるロータの組立精度やバランス精度の向上のために多くの考案・改善を行い、ロータの組立・バランス修正技術の基礎を築き、業界に多大な貢献をした。 |
兵庫県 | ||||
32 | 機械修理工 | たけうち しょうご 竹内 昭吾 (六十一歳) |
ウイリーホーゲルオスト(株) | 永年にわたり集中潤滑システムの確立と普及に従事し、自動給油システムの考案及び潤滑改善の指導、推進により省力化省エネルギーに寄与するとともに生産性の向上にも大いに貢献し、また、後進の育成を図るとともに保全技能者に対する潤滑の必要性重要性を指導、企業の収益向上にも寄与している。 |
保全技術者連盟 | ||||
33 | 機械時計組立調整工 | おのだ むねとし 小野田 旨利 (七十歳) |
(有)小野田時計店 | 古い機械時計の再生修理の技能に優れ、特に歯車の歯が破損した時、真鍮板を削って一枚の歯を再生させる「入れ歯」の技能に秀でている。また多数の身体障害者を雇用し、指導、育成するなど地域社会の福祉向上に大きく寄与した。 |
静岡県 | ||||
34 | 度量衡器製造工 | いさわ まさみつ 井沢 正光 (五十一歳) |
(株)テクロック | ダイヤルゲージの組立・修理に長年従事し、その間に培った知識技能を持っている。特にダイヤルゲージを中心とする製造品全般に渡り、培われた感性により、細かい隅々までの小さい傷一つまでも見抜く心眼は人間の技能を超越したものがあり、感度に及ぼす寸法についてはミクロン単位まで識別出来る能力を有する。 |
日本精密測定機器工業会 | ||||
35 | 光学レンズ工 | なむら たかお 苗村 敬夫 (六十五歳) |
特殊光学研究所 | 長年にわたり反射鏡等の研磨に従事し、その卓越した技能をもって、幾多の天文施設等の反射鏡・レンズを作成、彗星や小惑星の発見に寄与、宇宙観測の発展・向上に貢献するとともに、研磨教室を開催し後進の指導育成にも貢献した。 |
滋賀県 | ||||
36 | 光学レンズ工 | みずのや くにお 水野谷 邦雄 (五十八歳) |
ユニオン光学(株) | 昭和四十年、ユニオン光学本社工場にレンズ加工技能者として入社以来、終始レンズ加工の業務に従事し、その間高精度微小レンズ及び各種結晶研磨の技能向上に努めた。特に高精度微小レンズ手磨き加工の第一人者である。 |
日本光学工業協会 |
第III部門 電気機械器具組立・修理及び電気作業関係
整理番号 | 職種名 | ふりがな 氏名 (年齢) |
所属名 | 技能功績の概要 |
推薦都道府県・指定団体名 | ||||
37 | 変圧器組立・調整工 | わたなべ かずお 渡邉 一雄 (五十九歳) |
元(株)日立製作所電気システム事業部 | 常に技術の研鑚、知識の習得に務め、創意工夫を重ねたことにより、変圧器組立及び電子デバイス製造装置組立において高度な品質管理、新技術への対応を行っており、後進指導育成にも貢献している。 |
茨城県 | ||||
38 | 配電・制御装置組立工 | みよ かつお 三代 勝男 (五十七歳) |
(株)日立製作所情報・通信グループ総務本部情報制御システム総務グループ | 火力・水力・原子力・鉄鋼・上下水道用制御装置及び制御用計算機の組立、配線、試験作業に卓越した技能を持ち、生産効率、信頼性、安全性の向上に努めるとともに、後進の指導育成に貢献した。 |
茨城県 | ||||
39 | 民生用電子・電気機械器具修理工 | おざわ ふじお 小澤 二二雄 (五十六歳) |
富士電機(株)三重工場 | 長年にわたり電子機器組立に携わり、中でもプリント基板組立を得意とし、実装から、半田付け、試験、完成組立までの幅広い技能を有している。特にプリント基板の品質を左右する自動半田付けにおける温度管理条件設定等の製造技術に優れている。 |
三重県 | ||||
40 | 電気通信機器組立工 | おくたに あきら 奥谷 映 (五十九歳) |
(株)日立コミュニケーションテクノロジー | 電子通信機器組立に卓越し、無はんだ巻付作業に優れた技能を有し、クロスバー交換機及びその後の電子交換機、電子通信装置の組立及び試験にあたっては、多くの開発品の量産化と品質の向上に寄与し、国内外での通信事業に貢献した。 |
神奈川県 | ||||
41 | 半導体製造装置製作工 | まつもと たかゆき 松本 孝幸 (四十九歳) |
三菱電機熊本セミコンダクタ(株) | 精密度を要求される半導体製造装置の製作において、部品加工・組立・据付け・調整テストに関する技能に優れ、各種半導体装置の自動化を考案するとともに、装置組立グループのリーダーとして後進の指導育成にも貢献した。 |
熊本県 | ||||
42 | プリント配線板製造工 | おおわき ひろし 大脇 博司 (四十九歳) |
伊原電子工業(株)塩尻設計事務所 | プリント配線板の設計作業に長年従事し、デジタル回路、アナログ回路を問わず、優れた設計作業技能を持ち、製造工程、安全規格等にも精通し、高度な特性が要求される半導体検査用プリント配線板を多く設計した。 |
(社)日本プリント回路工業会 | ||||
43 | 電気機械器具保守員 | なかにし えいじ 中西 英二 (五十四歳) |
(株)神戸製鋼所加古川製鉄所 | ボイラー・タービン・発電機の電気計装関係の診断及び保全作業、発電機の安全運転技能、発変電所における電力系統運用の技能、発電所における省エネルギー及び公害防止技術、電気機器の絶縁劣化診断及び延命化の各技能に優れている。 |
(社)日本鉄鋼連盟 | ||||
44 | 電気配線工事作業者 | なかじま みつお 中島 光男 (六十八歳) |
テック・ナカジマ | 一般住宅の配線から工場等の大型高圧受電設備及び通信・防災設備工事の施工に至るまで、あらゆる電気工事に優れ、特に金属管配線の露出配管工事において、最適の屈曲半径で曲げる加工技術は高く評価されている。 |
京都府 | ||||
45 | 電気配線工事作業者 | さほ ゆきお 佐保 行夫 (五十四歳) |
トーヨー電気工事(株) | 光データ伝送ネットワークCD管アンダーカーペット電線等の時代に先駆けた工事を施工するとともに、技能教育を効果的にするための独自工具を考案・開発し、安全確保への寄与や後進の指導教育に貢献した。 |
(社)日本電設工業協会 |
第IV部門 輸送用機械器具組立・修理関係
整理番号 | 職種名 | ふりがな 氏名 (年齢) |
所属名 | 技能功績の概要 |
推薦都道府県・指定団体名 | ||||
46 | 自動車板金工 | はなだ こうじ 花田 弘治 (五十八歳) |
トヨタ自動車(株)高岡工場 | 自動車車輌ボデー組付業務に長年従事し、溶接技能、建付け技能及びボデー外板面品質確保技能に卓越している。生産性及び安全性の向上に多大な貢献をするとともに、熱意をもって後進技能者の指導、育成に取り組んでいる。 |
愛知県 | ||||
47 | 自動車板金工 | いかわ ゆきのり 井川 幸則 (五十歳) |
マツダ(株)本社工場 | 精力的に板金加工法の研究を積み重ね、薄板の板金成形・接合・仕上げ技能に関し、当領域における第一人者である。また指導者としても他の技能者のレベルアップや組立設備の改善などに多大な功績を上げた。 |
(社)日本プラントメンテナンス協会 | ||||
48 | 航空機整備工 | くどう ただし 工藤 正 (五十三歳) |
石川島播磨重工業(株)航空宇宙事業本部瑞穂工場 | 航空用ジェットエンジン部品の研削加工において、極めて正確かつ迅速に高精度加工ができる。また加工条件の確立や不具合解決能力にも優れ、製造方法の確立されていない新開発エンジンの初回加工や量産エンジンの加工不良の解決、並びに生産性の向上に多大な貢献をした。 |
(社)日本航空宇宙工業会 | ||||
49 | 車両機械組立工 | うちだ しゅんすけ 内田 俊輔 (五十五歳) |
住友金属工業(株)交通産機品カンパニー | 「車輪加工技術の開発」「合理化起業の立ち上げ」等について多大な実績を上げており、技術の確立及び合理化に多大な貢献を果たしている、機械加工技能の第一人者である。 |
(社)日本鉄道車輛工業会 | ||||
50 | 車両ぎ装工 | にしだ こうぞう 西田 幸三 (五十六歳) |
(株)日立製作所笠戸事業所 | 鉄道車両・各種道路車両の組立業務に一貫して携わり、道路車両等のエンジン及びトランスミッション取付の改善や、新幹線電車等に対する反転ぎ装方式の導入などに多大な貢献をするとともに、後進の育成にも積極的に尽力した。 |
山口県 | ||||
51 | 自動車修理工 | たにぐち しげよし 谷口 重孝 (五十九歳) |
谷口塗装工業所 | 美観・耐久性・価値観など高度な技術が要求され、豊富な経験と長年培い磨いた経験でのみなしうる技である「調色」を習得し、塗装方法の改善を行うなど自動車の車体整備にかかる金属塗装技能に卓越しており、若手技能者に対しても技能の育成、伝承に積極的に努めた。 |
日本自動車車体整備協同組合連合会 | ||||
52 | 船舶修理工 | くずはら こういち 葛原 幸一 (五十六歳) |
(株)川崎造船坂出工場 | 長年の研鑽により、ガスバーナーで加熱した鋼板表面温度を推測し、所要の形状を高精度かつ短時間で施工できる技能を確立するなど、ガスバーナーを用いた熱間塑性曲げ加工に卓越した技能を有している。 |
香川県 | ||||
53 | 鉱車類組立修理工 | ふくだ かん 福田 寛 (六十六歳) |
第一建機工業(株) | 油圧ショベル、水中ポンプに関して現場のオペレーターの希望や意見を取り入れ、安全性、操作性、施工能力の向上について多くの改善点を提案、実施するなど建設機械整備において優れた技能を有している。 |
静岡県 |
第V部門 紡糸、織布・同関連及び衣服・繊維製品製造関係
整理番号 | 職種名 | ふりがな 氏名 (年齢) |
所属名 | 技能功績の概要 |
推薦都道府県・指定団体名 | ||||
54 | 製糸工 | かたおか はな 片岡 ハナ (八十七歳) |
自営 | 重要無形文化財である「小千谷縮」の基礎となる糸づくりの工程である「苧績み」技術の第一人者であり、技能伝承者養成のための「苧績み講習会」においては、講師として後進者技術指導に貢献している。また、小千谷縮の広報宣伝活動には欠かせない存在であり、産地のPRに多大な貢献をしている。 |
新潟県 | ||||
55 | 織布工 | ひらい とよかず 平居 豊一 (六十三歳) |
(有)織匠平居 | 手機による金襴織りは、約0.3mmの細さに裁断した金箔糸を竹製のヘラで経糸の開口部に引き込み、織り幅に渡して一本一本打ち込む「引箔」という技術を用いるが、この打ち込みの力加減を巧みに駆使し、金襴の美しさを表現する業界の第一人者として高い評価を得ている。 |
京都府 | ||||
56 | 浸染工 | しんがき たかし 新垣 隆 (五十二歳) |
読谷山花織事業協同組合 | 読谷山花織の染色から四通りの織布技能まで全て習得する等、読谷山花織の技能に卓越しており、特に染色は、明治から途絶えていた技法を復活させ、その技法を普及し、生産性を高め業界の発展に貢献するとともに後進の育成指導にも尽力した。 |
沖縄県 | ||||
57 | 友禅染工 | なかね けんいち 中根 健一 (七十歳) |
平健 | 染加工の業務に長年従事し、友禅黒紋付染の業務に優れ、特に網付技法、浸染黒染紋上絵描、尾州黒といわれる黒色の染付の技能に卓越している。また、伝統工芸士をはじめ、各種団体を通して後進技能士の指導育成に熱意をもって取り組んでいる。 |
愛知県 | ||||
58 | 友禅染工 | まさき みちやす 正木 道保 (六十九歳) |
正木染工(株) | 写し染め、摺り染め、カチン染め等友禅技法全般に精通するとともに、特にこの摺り、暈かし染めに優れた技能を持ち、常に古来の染色技術の向上及び新技術の研・開発や京友禅の普及・振興に努めるとともに、後進技能者の指導・育成に尽力した。 |
京都府 | ||||
59 | 染色・仕上工 | よしい さだき 吉井 貞樹 (六十歳) |
吉井染色補正店 | 小紋染染色工程で発生する染料付着を、付着部分だけを抜染、同一柄の作成復元に成功するとともに、脱色は不可能とされていた含金染料の完全脱色にも成功した。また、的確な染料配合により均一に染め上げる技術にも卓越している。 |
全国染色補正工業連合会 | ||||
60 | 房撚紐師 | かぎたに きょうぞう 鍵谷 恭三 (六十五歳) |
(株)鍵辨紐房店 | 伝統的な技法を駆使し、絹糸の選定から結び、カガリの製作、仕上げまでの細心の注意と色彩等の製品全体のバランスに気配りするとともに、特に、飾り房の美しさを一層引き立てる「結び」について、作品の良し悪しを決める要素である要所要所でひもを締める微妙な力加減にその技能を発揮した。 |
京都府 | ||||
61 | 婦人子供服仕立職 | なかむら やえこ 中村 ヤエ子 (六十四歳) |
ナカムラ洋裁店 | 婦人子供服仕立職として従事し、特に型紙を作らずに布地の上に標準原型を乗せ直接ラインを引く直裁ちの技能に卓越し、また、紳士服と婦人服の優雅さを調和させた現代に即した服作りを創意工夫するなど、業界の発展に寄与した。 |
埼玉県 | ||||
62 | 婦人子供服仕立職 | あさか とめこ 浅香 とめ子 (七十一歳) |
アサカ洋裁教室 | 婦人服仕立ての技能に優れ、高度な技能による立体裁断と薄布でも針目を表に出さない縫製技能は特技のウェディングドレスの製作において、顧客の要望に応じたシルエット作りに高品質な製品を作り出している。 |
千葉県 | ||||
63 | 男子服仕立職 | たけうち さちお 竹内 幸雄 (七十四歳) |
テーラー竹内 | 日本人の体型を考慮した製図と前肩処理の改良等により、紳士服の機能性の向上に貢献するとともに、特殊素材に対する取組みを通じて、そのカジュアル化に貢献した。また技能の奥義や設計製図を公開し、業界の水準向上、技能向上に尽力した。 |
東京都 | ||||
64 | 男子服仕立職 | はたけやま しげる 畠山 滋 (六十七歳) |
(有)テーラー・シゲル | 裁断、縫製など注文紳士服製作に関する技能全般に卓越し、特に裁断において独自の技法を開発し作業工程の短縮化を実現するとともに、デザイン性の優れた作品多数製作した。また後進に対し積極的に訓練、指導を行い業界の技術水準向上に貢献した。 |
神奈川県 | ||||
65 | 和服仕立職 | ははかべ としお 母壁 俊夫 (六十四歳) |
(有)柏屋 | 「巻き縫い技法」を極め、アパレル関係に対しても着物の技術が素晴らしく、またそのデザインにおいても遜色のないことを証明した。また接着芯地を利用した作業工程の改善等により、業界の発展に大きく貢献した。 |
東京都 | ||||
66 | 和服仕立職 | ふじしろ まさる 藤城 勝 (六十二歳) |
藤城和裁 | 和服裁縫業務に長年従事し、和服デザイン、製図・型紙製作、裁縫技法において卓越した技能を持ち、後進の指導育成にも熱心に取り組んでいる。 |
愛知県 | ||||
67 | 和服仕立職 | わたなべ まさはる 渡部 雅治 (六十一歳) |
(資)渡部和裁技能研究所 | 和服仕立の技能に卓越した技能を有し、幾多の考案、改善によって生産能率の増進に貢献した。中でも和裁と洋裁の技能を交えて考案した変り衿、変りコートは和裁業界における第一人者である。 |
熊本県 | ||||
68 | 寝具仕立工 | よこやま きよこ 横山 貴代子 (五十四歳) |
(有)横山寝具店 | 夜着の製作方法及びふとんの綿入れ技術において製作技術を確立し、全国的に高い評価を得るなど、業界の発展に大きく貢献した。またその高い技能とともに有する指導力で、全国から集う後進技能者の育成に鋭意努力している。 |
埼玉県 | ||||
69 | 寝具仕立工 | しばざき ゆうじ 芝崎 雄次 (六十歳) |
芝崎寝具 | 布団・座布団・かいまき(夜着)の製作技術に優れた技術を確立した。特にかいまきにおいては、背の襟の部分の綿切れを防ぐ綿入れ方法を考案し、この技能が現在の最高の技能として定着しており、その製作技能は全国の模範である。 |
千葉県 |
第VI部門 建設、土木・舗装・鉄道線路工事、建設機械運転及び農業関係
整理番号 | 職種名 | ふりがな 氏名 (年齢) |
所属名 | 技能功績の概要 |
推薦都道府県・指定団体名 | ||||
70 | 建築大工 | どうまえ よしき 筒前 義樹 (七十三歳) |
筒前工務店 | 建築大工として研鑚に努め、入母屋造りにおいて軒回り取り合い墨付、破風板等の現寸起し等の施工技能は高く評価されている。 |
石川県 | ||||
71 | 建築大工 | たかはら まさお 高原 正夫 (七十四歳) |
高原建設(株) | 日本の伝統的な建築技術を受け継ぐとともに、その伝統技術を現在の建築に取り入れ、「飛騨の匠」の技を現在に再現し、国・県・市の指定文化財をはじめ数々の文化財の修理・復元などを行った。 |
岐阜県 | ||||
72 | 建築大工 | むらい としかず 村井 十四一 (七十七歳) |
村井建築 | 建築大工の業務に長年従事し、特にさしがね技術、入母屋、寄せ棟、軒回り納めなどの技能に卓越している。また、後進技能者の指導育成に情熱をもって取り組んでいる。 |
愛知県 | ||||
73 | 建築大工 | みずの いつお 水野 逸郎 (五十四歳) |
水野建築 | 長年木造建築工事に従事し、伝統的な木造在来工法の技術や技能を継承しつつ日々研鑽に努め、木造建築物の複雑な部位についての現寸展開の技能に特に優れている。 |
三重県 | ||||
74 | 建築大工 | おおた ますお 太田 益雄 (七十三歳) |
太田工務店 | 四十九年の永きに亘って大工職一筋に、技能と豊富な体験による知識をもって住宅建築等に精励し、ニーズの変化に応えるべく工夫改善を重ね、幾多の施工方法を生み出すとともに、技能の伝承と後進育成に尽力した。 |
福岡県 | ||||
75 | 建築とび工 | やまなし よしお 山梨 與志雄 (七十五歳) |
山芳建設(株) | 曳家工事、型枠作業の技能に優れ、それを裏付けする豊富な経験と知識を持ち、また、曳家工事における根固め金具、狭い敷地での型枠作業方法の考案等、幾多の創意工夫により、作業の安全性と現場作業の能率を高め業界に貢献した。 |
静岡県 | ||||
76 | とび工 | いいづか あきさぶろう 飯塚 昭三郎 (七十四歳) |
飯塚建設 | 曳家を含む重量物運搬、基礎工事、コンクリート打設工事及び木造建て方については、業界の第一人者といわれ、家屋を移動する時に、下に敷くレールを水平に保つため、くさび形の枕木を使用し安定を保つ改善をし、技術向上に配慮した。 |
栃木県 | ||||
77 | とび工 | そめや ただし 染谷 忠司 (七十一歳) |
鳶仁 | 構造物の基礎固めとなる杭打ち足場工事に優れ、国宝の社寺等の伝統的修復工事に優れた技能が用いられ、また後進を技能五輪全国大会で優勝させるなど高い指導を発揮している。 |
千葉県 | ||||
78 | タイル張工 | かじはら つかさ 梶原 司 (六十六歳) |
梶原司タイル工務店 | 岩風呂工事やタイル浴槽工事に工夫を凝らしているとともに、新工法にも積極的に取り組み、タイルとコンクリートを一体化させる先付工法やモルタル下地にタイルを揉み込みしっかり張り付ける圧着工法、タイル面に振動衝撃を与えて張り付けるヴィブラート工法をいち早く手がけた。 |
鹿児島県 | ||||
79 | ブロック積工 | おりかさ ひさお 折笠 久夫 (六十三歳) |
折笠ブロック工業 | コンクリートブロック建築作業に従事し、組積工事に優れた業績をあげたほか、大型ブロックの目地定規を考案し、組積作業の効率化を図るとともに、現場パトロール等を主催し後進の指導やブロック塀の地震時の倒壊防止に貢献した。 |
福島県 | ||||
80 | かわらふき工 | きたむら ひとし 北村 仁司 (六十八歳) |
北村仁司瓦店 | 入母屋造りや重ね妻造り等の複雑な屋根構造の瓦葺を葺き上げる技能、特に棟の大きさや建物の構造に調和した瓦葺や大棟から屋根の勾配に沿って軒先に向かう降棟の止め具合の的確な判断と技能に優れており、建物の雄大さや重厚さ、優雅さを再現できる技能者として高く評価されている。 |
京都府 | ||||
81 | わら屋根ふき工 | きっかわ まさはる 吉川 昌治 (七十一歳) |
(有)吉川社寺 | 無理がなく柔らかな軒先の「むくりの線」を生み出す技能に優れており、桂離宮や法隆寺を始めとした国宝や重要文化財の保存・修復を数多く手掛けている。 |
島根県 | ||||
82 | 左官 | おおすみ みのる 大角 実 (六十九歳) |
大角左官工業(株) | 旭川において、左官の伝統的技法に加えて、西ドイツ等で新しい外断熱工法を独自の技法として習得し、実施施工に至る技術を確立した。 |
北海道 | ||||
83 | 左官 | おおつか まさもと 大塚 正元 (七十八歳) |
大塚業務店 | 左官の業務に長年従事し、特に漆喰塗工法及び土壁上塗工法の技能に卓越している。愛知県文化財史跡である妙興寺鐘楼の漆喰塗、茶席明暢亭の土壁上塗の保存管理を行うとともに、技能検定委員を始め、各種団体を通して後進技能士の指導育成に尽力している。 |
愛知県 | ||||
84 | 畳工 | つきかわ しょうしち 月川 昌七 (七十歳) |
(有)月川畳店 | 有色畳製作に卓越した技能を持ち、広間・座敷の紋合わせ作業の第一人者であり、また、後進の育成にも尽力しており、後進を技能グランプリにおいて、金メダル・銀メダルと続けて入賞に導いている。 |
千葉県 | ||||
85 | 室内装飾工 | くまざわ としお 熊澤 利雄 (七十歳) |
熊沢風呂店 | 住宅設備機器の高機能化に対応する技術の向上・改善に取り組んでおり、消費者の保安を考え、安全できれいに設置する技能に特に優れている。また、団体役員として業界の振興に尽力したほか、後進者の指導育成に貢献している。 |
宮城県 | ||||
86 | 室内装飾工 | たけざわ ときお 竹澤 藤喜夫 (六十一歳) |
(有)竹澤商会 | 永年にわたり、床内装工事工として研鑽に努め、床材の複雑な形の床施工等にデバイダーの三点取りに加え、当て切り方法を自ら考案、改善を行い、スピード化と仕上がり向上に大きな成果を上げ、後継者の育成や業界の発展にも大きく寄与している。 |
石川県 | ||||
87 | 建築板金工 | さがえ きよし 寒河江 清 (五十八歳) |
清板工業 | 国宝大崎八幡宮の復元・解体工事をはじめ、重要文化財の寒河江市慈恩寺等多くの伝統ある神社仏閣を手掛け、県内外から高い評価を得ている。訓練校の講師を努める等、業界の技能向上・後進の指導育成に多大な貢献をしている。 |
山形県 | ||||
88 | 建築板金工 | やそしま りょういち 八十島 良逸 (六十四歳) |
(有)八十嶋工業 | 銅板製鬼、雨樋の製作など耐食性に優れた銅板打ち出し技能に卓越し、全国に先駆け技能の公開に積極的に行動し、屋根保証制度の拡大など業界の発展に大きく貢献するとともに、各種講習会の開催により後継者の育成にも尽力している。 |
福井県 | ||||
89 | 板金工 | すずき かずお 鈴木 千雄 (六十二歳) |
鈴木工業(株) | ダクトの製作技能において、長年の経験に基づく豊富な知識と蓄積された技能は業界において高く評価されている。また、現在もなお現場作業に従事し、安全管理と労働災害の防止について若年労働者の指導育成に積極的に取り組み業界の水準の向上と発展に貢献した。 |
全国ダクト工業団体連合会 | ||||
90 | 建築板金工 | いとう たかよし 伊藤 隆義 (六十一歳) |
(有)伊藤板金工業所 | 銅板による建築板金技能に卓越しており、文化財等の歴史的建造物の飾り加工及び施工工事に多くかかわり、その美観に優れた板金加工及び施工技能は高く評価されている。 |
全日本板金工業組合連合会 | ||||
91 | 建築板金工 | きたむら ただひろ 北村 忠博 (五十八歳) |
(株)ケイ・アール・シー | 卓越した建築板金の技能を基に、ステンレス防水工法を中心とした作業改善、納め技法の開発を行うことにより、多様化する屋根形状の施工技術を高めた。また、後進技能者の指導・育成に貢献した。 |
(社)日本金属屋根協会 | ||||
92 | 造園工 | おおば あきら 大場 昭 (七十一歳) |
(株)大場造園 | 伝統的立曳き技法に機械を導入しつつも樹木の保全に万全を期し、屋上庭園やビオトープに配慮した緑地整備により都市緑化に貢献した。石造美術品の鑑定を通じ、社会に貢献するとともに、訓練用視聴覚教材の編集や講習会の講師を務め、後進の指導育成に尽力した。 |
東京都 | ||||
93 | 造園工 | すみ しげあき 須見 恵明 (六十九歳) |
須見造園土木(有) | 造園工として長年従事し、その豊富な知識と経験により、地割り、石組、植栽工事等に熟練した技能を有し、常に周囲の地形に順応するよう心がけた庭園造りで、その自然を感じさせる作風は高く評価されている。 |
徳島県 | ||||
94 | 園芸装飾師 | きむら まさひこ 木村 正彦 (六十二歳) |
自営 | 園芸装飾師として従事し、木の特性を熟知し、素材の持ち味を充分に活かした樹姿へと仕上げる整姿作業において、大胆な幹操作や、芽きりや芽かきなどの芽力の調整、葉すかしでの葉数の整、さらには感性あふれる緻密なシャリ彫刻など、長年培った様々な技を駆使し、独創性、風格漂う樹姿を創り出している。 |
埼玉県 |
第VII部門 窯業製品製造、採鉱・採石及びその他の採掘、土石製品製造、化学製品製造及びゴム・プラスチック製品製造関係
整理番号 | 職種名 | ふりがな 氏名 (年齢) |
所属名 | 技能功績の概要 |
推薦都道府県・指定団体名 | ||||
95 | ろくろ成形工 | おくがわ かずとし 奥川 一俊 (五十三歳) |
奥川俊右衛門窯 | 有田焼の伝統技能を忠実に修得・継承し、特に大物白磁に関し優れた技能を有している。また伝統技能を伝承させるために、各種展覧会、各種催事に積極的に参加するとともに後進の指導、育成にも積極的に取り組んでいる。 |
佐賀県 | ||||
96 | ろくろ成形工陶磁器焼成工 | かじわら ふじのり 梶原 藤徳 (六十五歳) |
(有)小石原焼ヤマイチ窯 | 四九年の永きに亘り、陶磁器製造一筋に技能の研鑽に努め、小石原焼の伝統技能を保存継承するとともに、新たな技法を考案しその技能を発展向上させた。また若手従事者に対し技術研修を実施するなど後進の育成にも尽力した。 |
福岡県 | ||||
97 | 陶磁器画工 | みずの きくお 水野 菊夫 (八十一歳) |
菊石陶苑菊石窯 | 美濃焼陶磁器の加飾技法の一つである東洋古来の陶磁器素地に呉須等発色材を用いた陶磁器染付画の技術・技法を研鑽、継承し、美濃焼における染付画の技術の向上に大きく貢献した。 |
岐阜県 | ||||
98 | 石膏製造工 | たばた よしゆき 田端 吉行 (六十八歳) |
波佐見石膏(有) | 五一年に亘り陶磁器石膏型の技術開発に専念し、幾多の考案や実用新案特許も取得し、精密度が要求される精巧な石膏型を製作している。またファインセラミックの研磨機器の製作も手がけ、特に石膏型関連においてその技能は高い評価を得ている。 |
長崎県 | ||||
99 | 七宝工 | ますだ ひろむ 増田 宏 (五十九歳) |
財務省造幣局 | 製造過程で高度な技能が要求される七宝作業において七宝油釉薬の改良、開発を行うとともに、繊細精巧な七宝細工の製品作りを行い、造幣事業の発展及び生産性の向上等に大きく貢献した。 |
大阪府 | ||||
100 | 石切工 | さとう みはる 佐藤 己治 (六十五歳) |
(有)東和石材 | ダイヤモンドブレードの大口径化等による石材切断技能の第一人者であり、さらに石工の手作業や文化財の修理、復元に際しても卓越した技能を発揮し、貴重な文化財等の維持に大きく貢献した。 |
大分県 | ||||
101 | 石彫工 | むなかた しゅうせい 宗像 周正 (六十五歳) |
(有)宗像石材工業 | 石材加工に従事し、仏石の仕上げや字彫りの技能に優れるほか、バーナーを利用した加工法、石材接続部の留め金具の考案をするとともに、後進の指導・育成に貢献した。 |
福島県 | ||||
102 | プラスチック成形工 | こばやし てるお 小林 輝男 (五十九歳) |
(株)小林製作所 | プラスチック特有の幅広い造型の可能性を追求した商品開発及び耐久強度の向上や軽量化に向けた高精度化の研究に取り組み、プラスチック製品の普及拡大に尽力するとともに、後進の技能向上、知識普及に積極的に努め、プラスチック産業の技術力向上に尽力した。 |
群馬県 |
第VIII部門 その他の関係
整理番号 | 職種名 | ふりがな 氏名 (年齢) |
所属名 | 技能功績の概要 |
推薦都道府県・指定団体名 | ||||
103 | 機械木工 | さとう なんしん 佐藤 楠進 (五十九歳) |
ヤマハ(株)掛川工場 | 高級加飾ピアノに必要な留加工、象嵌埋込、成型組合せ作業等の高度な技能を長年の努力により習得し、世界に誇れる高品質のピアノ生産に貢献した。NC工作機械の導入を積極的に行い、作業効率の向上を図った。 |
静岡県 | ||||
104 | 木櫛加工 | あおやぎ かずくに 青柳 和邦 (七十三歳) |
三十六屋お六櫛工房 | 丸太材の製材から櫛の仕上げに至るまで、すべての工程を一人で仕上げる卓越した木櫛加工者であり、宮内庁に儀式用櫛を納めるほか、力士の髪結い用の櫛など伝統の技法を受け継ぎながらも時流に即応したソバージュ用の櫛の開発にも成功した。 |
長野県 | ||||
105 | 木製建具製造工 | あしべ ひろむ 芦部 弘 (七十一歳) |
(有)芦部建具店 | 複雑かつ精緻な「入れ子」を施すことにより、建具に立体感あふれる美しさをあたえ、建物に格調と重厚感を漂わせる技を持っており、その高い技能を発揮して文化的遺産の復元に貢献しているほか、後進の育成にも尽力している。 |
長野県 | ||||
106 | 木製建具製造工 | にわ よしろう 丹羽 義朗 (五十七歳) |
丹羽木工所 | 古来伝統の技能・技術の奥義を極め、さらに斬新なデザインの創作建具の研究開発に努めており、伝統の技工作法を現代住宅に活かした調和の取れた味わいのある作品を生みだした。 |
岐阜県 | ||||
107 | 木製建具製造工 | くぼやま ふじお 久保山 藤雄 (六十九歳) |
(株)久保山建具製作所 | 五十四年の永きに亘って木製建具製造一筋に技能の研鑽を重ね、木材に関する豊富な知識と見極め、高度な製作技能、豊かな感性によって製作された作品は、その美しさや耐久性など高い評価を得るとともに、ニーズの変化にも的確に対応した幅広い作品を制作しており、業界の牽引的役割を担っている。 |
福岡県 | ||||
108 | 木彫刻師 | つかはら ただお 塚原 忠雄 (六十九歳) |
塚原彫匠所 | 五〇有余年木彫一筋に励み、社寺彫刻の奥義を極め、洋風彫刻にも広範囲に技術を披露している。その卓越した技術で鎌倉建長寺仏殿欄間修復をはじめ多くの重要文化財の復元に大きく貢献、また洋風彫刻でも国会議事堂の演壇鏡板の修復を為すなど大きな功績を果たした。 |
東京都 | ||||
109 | 木材製品の処理工 | さいとう きちろう 齋藤 吉郎 (七十七歳) |
さいろく工房 | 樺細工工芸を基にした、樺細工と曲げわっぱの合作品の開発、「樺絵」という新しい分野を切り拓くなど各種創作に意欲的に取り組んだ。また地域や業界において講師として後進の指導、育成に貢献するとともに樺細工の市民への底辺拡大にも尽力した。 |
秋田県 | ||||
110 | 紙手すき工 | もりた ゆうき 森田 雄喜 (七十八歳) |
森田雄喜製紙所 | 六十年近くにわたり手すき和紙業に励み、原材料の研究や技能の研鑽に努めてきた。特に土佐楮鳥の子紙の製造技能については卓越したものがある。また、土佐楮鳥の子紙の高級石版画用紙としての用途を確立し、海外からも高い評価を得ている。 |
高知県 | ||||
111 | 木版画摺師 | たけなか せいはち 竹中 清八 (六十七歳) |
竹中木版 | 木版画制作の「摺り」に関する技能に卓越し、世界最大級・最多色の木版画である仁和寺の国宝孔雀明王像、近年四国と鳥取で発見された喜多川歌麿の古版木の再摺りを担当するほか、幾多の考案、改善を行い、伝統技能の継承等に寄与するとともに、後進技能者の指導・育成に貢献した。 |
京都府 | ||||
112 | 杜氏 | まるやま てつろう 丸山 徹郎 (七十四歳) |
(資)池田酒店 | 永年にわたり杜氏としてもろみの発酵段階で香りと味わいとを適合させる技能に優れており、とりわけ吟醸酒系の酒造に卓越しており、正統派日本酒の造り手として評価が高く、また地元の酒販店の婦人とともに共同開発する等女性進出の道を開いた。 |
千葉県 | ||||
113 | 杜氏 | ふじさわ ちゅうじ 藤澤 忠治 (六十七歳) |
奈良豊澤酒造(株) | 清酒製造工として、特に吟醸酒の麹について洗米から出麹までの工法を独自の方法で改良し、長年の経験によって蓄積された技術を活かすことにより業界における銘醸酒である「豊祝」を作り出した。また後継技能者の指導・育成に尽力し業界の発展に貢献した。 |
奈良県 | ||||
114 | 杜氏 | そた ひろし 曽田 宏 (六十六歳) |
中川酒造(名) | 醸造用蒸米機の二重加熱蛇管、製麹段階の過乾燥防止装置、仕込み水ろ過装置の改良等により、安定した高品質の吟醸酒をはじめとした清酒の醸造技術を確立するとともに、鳥取県産の酒造好適米「強力」を原料とした個性的な吟醸酒を蘇らせることに成功した。 |
鳥取県 | ||||
115 | 杜氏 | おおつか じゅんいち 大塚 順一 (七十六歳) |
三光正宗(株) | 日本酒製造の技能に卓越しており、米ぬかを活用し焼酎を造る技術を開発し、広く普及させたり、船川八幡宮の酒造献供の神事における濁酒醸造を行うなど地域及び業界の発展に貢献した。 |
岡山県 | ||||
116 | 製めん工 | さいとう ようぞう 齋藤 洋三 (六十歳) |
柄木田製粉(株) | 機械製麺の技能、特に新製品の開発に優れており、そば粉百パーセント使用の十割そばや、生タイプの湯出たて信州そばなどの製造技術の確立に中心的役割を果たしたほか、技能・技術の普及という面での貢献も大きい。 |
長野県 | ||||
117 | パン・焼き菓子製造工 | たけやま てるまさ 武山 照愿 (六十四歳) |
グリーンベル | 岩手県産小麦及び大麦を利用した新しいパンの研究開発、玄米全粒粉を使用した製パン法の開発など主食としての標準パン構想を推進するとともに、学校給食パンの品質向上にも尽力、技術アドバイザーとして県下工場においての個別指導を行い、業界の資質向上と後継者の育成に多大な貢献をした。 |
岩手県 | ||||
118 | 和洋生菓子製造工 | すなだ つねひこ 砂田 常彦 (六十四歳) |
和洋菓子 杵谷 | 和洋菓子の技能全般に通じ、特に一級和菓子技能士試験課題である紋様埋込みの針切りの技術に優れ、この技能を用いて作り上げた引菓子は多くの品評会等で上位賞を受賞している。また後進技能者の育成指導にも尽力している。 |
青森県 | ||||
119 | 洋生菓子製造工 | わたなべ ひろし 渡邉 洽 (六十九歳) |
(株)バッハマン | 洋菓子製造一筋に五〇余年の知識と技能を有し、工芸菓子製作及びデコレーションケーキ製作の技能に卓越している。また指導統率力に優れ、特に韓国において技術指導を行い、技術向上に尽力するとともに同国洋菓子協会の設立に大きく貢献した。 |
神奈川県 | ||||
120 | 和生菓子製造工 | にしお さとし 西尾 智司 (五十七歳) |
(株)松葉屋 | 工芸菓子製作における業界の第一人者であり、特に花鳥風月の製作ではその精巧で芸術性の高い作品により世人を魅了している。また、薬品を使用しない殺菌方法を考案し、業界の新製品開発に大きく貢献するとともに、後進技能者の指導育成に尽力した。 |
大阪府 | ||||
121 | 人形製造工 | みやけ たかし 三宅 隆 (六十七歳) |
三宅博多人形工房 | 五十一年の永きに亘り博多人形製作一筋に専念し、創意、工夫、改善を重ねており、美人物の製作技能は高く評価されている。また後継者育成事業に積極的に取り組み、研修講座実施計画の策定や実施指導を行うなど献身的な貢献をした。 |
福岡県 | ||||
122 | 和楽器組立工 | みつやす まさし 光安 正志 (七十歳) |
みつや楽器店 | 五十四年の永きに亘り琴と三弦の製造に従事し、この両方を手作りで製造することのできる数少ない技能者であり、製作された素晴らしい音色の作品は全国の愛好家、専門家の間で高い評価を得ている。また製造だけでなく練習場を設けるなど、伝統芸能の保存に貢献した |
福岡県 | ||||
123 | 貴金属細工加工工 | うちだ ひろつぐ 内田 博紹 (六十三歳) |
内田装身具製作所 | ロウ付け技術の考案、計測治具や穴あけドリルの改良等により、正確で確実な石留めを可能とし、業界の技術力向上及び生産性向上に寄与した。東京都及び青森県の技能士会設立に貢献するなど後進の育成に尽力している。 |
東京都 | ||||
124 | 水晶貴石彫刻工 | こうの みちひと 河野 通一 (六十三歳) |
河野水晶美術 | 水晶貴石彫刻加工の天然石の石取り作業、優れたデザイン、工芸品及び装身具の技術と知識について卓越した技能を持っている。職業訓練指導員として後進の指導育成、組合の事業内訓練において実技指導等を行い技能者の育成、組合活動に貢献した。 |
山梨県 | ||||
125 | 貴金属細工加工工 | まるかわ たかつね 丸川 隆英 (五十五歳) |
ジュエル丸川 | 貴金属加工、特に、象嵌技法という伝統工芸を用いたグラデーション加工の卓越した技能を持ち、ロストワックス製法のゴム型への小型ワックス注入器を独自開発し、設備投資の減少と生産効率の増進に寄与するともに、後進技能者の指導育成に尽力した。 |
大阪府 | ||||
126 | 印章彫刻工 | すずき よしひさ 鈴木 義久 (五十六歳) |
六書堂印舗 | 様々な字体の特徴を優美に表現する版下筆耕技能と繊細な切回し技能、さらに均等な文字配置の技能に優れ、特に木口彫刻における小篆調の作風は格調高く小篆の持つ美しさと力強い線質を作り出し、業界において高い評価を得ている。 |
群馬県 | ||||
127 | 印章彫刻工 | ふくだ まさふみ 福田 雅典 (五十五歳) |
福田雅美堂 | 印章彫刻の中でも、木口彫刻に優れており、緻密な図柄のあるものから大きな角印まで当初と変わらず長年の使用に堪え、文字の特性や美しさを生かした調和のとれた印章は、高い評価を得るとともに、後進技能者の育成にも尽力した。 |
兵庫県 | ||||
128 | 理容師 | あんどう ゆうこ 安藤 優子 (五十五歳) |
(有)カットインセゾン | 時代の消費指向に合わせたシャギー調を活かしたストロークカットやシャギーカットを考案、日本人特有の毛質にあった髪型、カット法を確立し市場の活性化に貢献した。また業界の中央講師としてその技能を披露するなど、技術水準の向上と後進の育成に尽力した。 |
秋田県 | ||||
129 | 理容師 | たむら たかし 田村 孝 (六十六歳) |
ヘアーサロン田村 | 卓越した技能を持ち、短時間でパーマヘアを作ることが可能な「クリア」を開発するなど新技術の研究にも多大な功績を残し、さらに、業界の発展に寄与するとともに後進の指導育成や地域生活衛生の向上にも貢献した。 |
茨城県 | ||||
130 | 理容師 | たかはし ただゆき 高橋 忠幸 (六十四歳) |
ヘアサロンタカハシ | 理容に優れた技能を有し、幅広い層を対象とした基本カット技法、直鋏によるブロースカット技法の普及・定着を通じて業界の発展に寄与するとともに、審査委員や講習会等講師として後進技能者の指導育成にも尽力した。 |
大阪府 | ||||
131 | 美容師 | おおくま ゆうこ 大熊 祐子 (五十歳) |
つつじヶ丘美容室ヴィセ | 世界美容技術選手権大会で連続優勝した技能を持ち、技能五輪全国大会の美容職種の土台を作り、世界大会では副団長を務めるなど、全国の美容技能の向上に貢献した。 |
東京都 | ||||
132 | 美容師 | わかばやし かつこ 若林 克子 (六十六歳) |
藤城美容院 | 美容師・着付師として業務に長年従事し、カット、パーマを中心とした施術技能に卓越しており、着付け及び新趣帯結びの創作技能についても高く評価されている。また美容師国家試験の試験委員をつとめ、受験生に適切な技術指導を行うなど後進の指導に尽力した。 |
愛知県 | ||||
133 | 美容師 | しもの なみ 下野 ナミ (六十二歳) |
みどり美容室 | 四十一年の永きに亘り、美容一筋に美容技術の研鑽に努め、中でも着物の着付技術の伝承は、時代の変化、消費者ニーズの多様化に合わせた近代的な数多くの帯結びを考案・創作するなど、流派を超越した着付・帯結びを実践する技術で極めて高い評価を得た。 |
鹿児島県 | ||||
134 | 日本料理人 | かただ かつのり 片田 勝紀 (五十九歳) |
割烹旅館春日楼 | 日本料理において、その繊細かつ芸術性豊かな感性と技能により、郷土の食材を活かした新たな料理の開発と伝統的な郷土料理の伝承に積極的に取り組むとともに、競技会出場選手の指導や中央試験委員を務め後進育成にも尽力した。 |
群馬県 | ||||
135 | 日本料理人 | まる まさとき 丸 昌時 (六十六歳) |
割烹楽味 | 斬新的アイデアを取り入れた調理技法に特に優れ、考案したふぐ会席料理やパーティー用「むきもの」などを全国に普及し、業界で高く評価されている。全国各地で講習会講師を務める等調理師の技能向上にも尽力している。 |
東京都 | ||||
136 | 日本料理人 | はるた まさひろ 春田 昌廣 (七十歳) |
(株)ホテルコンチネンタル横浜 春庵 | 日本料理の調理技術者として、特に茶懐石料理や包丁技術の基本とされる「むきもの」の技術は、全国的にも知られ、高い評価を受けるとともに、講習会や出版物を通して後進の育成や業界の発展にも尽力している。 |
神奈川県 | ||||
137 | 日本料理人 | むらい さぶろう 村井 三郎 (六十九歳) |
森観光トラスト(株)ホテルラフォーレ琵琶湖 | 長年にわたり日本料理の調理業務に従事し、伝統的日本料理の調理技能の研鑽に努め、その卓越した技能をもって、滋賀の特産の食材を用いた多くの料理を創作するとともに、職業訓練指導員として後進の指導育成にも貢献した。 |
滋賀県 | ||||
138 | 日本料理人 | さなぎ たけし 佐名木 孟 (七十四歳) |
(株)大和屋山荘京大和 | 伝統ある京料理を今日に伝えるとともに、西洋の素材を用いる斬新な感覚を取り入れその発展に努めており、特に旬の素材の「味」と「色」に拘り、絶妙なバランスで組み合わせて絵画的な「景色」を作り上げる技能は、国内外から高い評価を得ている。また、後進技能者の育成にも尽力した。 |
京都府 | ||||
139 | 中華料理人 | りょう じゅのう 梁 樹能 (六十二歳) |
ホテルオークラ | ふかひれを用いた広東料理の技能に特に優れ、調理方法に工夫と改良を加え、専門書を執筆しその技能を広め、調理技能の発展に多大な貢献をした。長年技能検定試験委員を務め制度の普及を図るとともに、専門学校等で後進の指導育成にも尽力している。 |
東京都 | ||||
140 | 表具師 | こばやし のぼる 小林 f (七十二歳) |
(有)小林古今堂 | 表具師として表具及び壁装作業に従事し、特に壁装の技能において下張り工法その他数々の工法を考案し作業能率の向上を図るとともに、後進の指導・育成にも貢献した。 |
福島県 | ||||
141 | 表具師 | せきね たかし 関根 孝 (七十一歳) |
香和堂関根表具店 | 表具師として従事し、特に本紙の洗いに卓越し、二度、三度洗いを重ねても本紙を傷めることのない、時代色を失わない修復技能を持ち、また、巻物において、工具や作業方法を考案し、作業能率の向上を図るなど、業界の発展に貢献した。 |
埼玉県 | ||||
142 | 表具師 | ひらの かずおみ 平野 一臣 (七十一歳) |
平野表具店 | 表具、襖、屏風等表具技術全般の技能に卓越し、伝統技法と現代建築様式に適合した技法を考案するとともに、美術表装の普及発展に尽力し、公共職業訓練をはじめ後進の指導育成にも尽力している。 |
神奈川県 | ||||
143 | 表具師 | まつの みつお 松野 三雄 (七十五歳) |
松野表具店 | 終戦直後から一貫して表具師として従事し、特に掛軸や風炉先屏風の制作、古画・古文書の修復技能に卓越しているほか、天井の表具張りを考案し越後の達磨寺で知られる萬福寺の天井に「絵の天井張り」を完成させ、表具技術の進歩にも貢献している。また、後進者の指導育成にも尽力している。 |
新潟県 | ||||
144 | 表具師 | よろいづか かずのり 鎧塚 和範 (六十二歳) |
鎧塚翠山堂 | 四十年以上に亘って表具師として技術の追求と向上に努め、古書画、襖はもちろんのこと南画(山水)、花鳥、墨跡、佛画等の修復仕立直しの感覚は、見事に作品を生かさせる、卓越した技能を有する。また表装展の技能委員として若手技術者の技術指導に尽力した。 |
富山県 | ||||
145 | 表具師 | わだ じゅんいち 和田 純一 (六十九歳) |
和田表具店 | 掛け軸、屏風の保存修復に優れた技能を持ち、古書画修復や屏風作製の紙蝶番工程で、紙品質、張り合わせ、糊の調整等改良を加え、優れた工法を確立した。また、独自に工具類を考案するとともに、技能検定を通じて後進の技能向上にも尽力した。 |
大阪府 | ||||
146 | 表具師 | うめおか かずはる 梅岡 一晴 (六十三歳) |
一晴堂 | 伝統的な軸装、額装、屏風等の制作に卓越した技能を有し、特に古文書の洗浄・修復においては、独自の工夫により風合いを残した自然な色合いに仕上げるという技能で、重要文化財を含む多くの文化遺産の修復保存に大いに貢献した。 |
兵庫県 | ||||
147 | 広告美術工 | しょうじ やすお 庄子 恭夫 (七十一歳) |
庄子看板塗装店 | 屋外広告物の製造及び塗装に長年従事し、拡大するデザインについては、確実に描写して有効な広告をアピールするとともに、日本建築の棟上げに使用する矢車の絵は古来からの伝統技能であり、独特の筆使いを継承している。 |
宮城県 | ||||
148 | 広告美術工 | かわい としひこ 河合 利彦 (七十歳) |
(有)トーア工芸社 | 映画、演劇等看板製作はもとより、産業展示装飾、祭事用模擬庭園、前衛生花をショーアップしたファッションショーの舞台装置などを手広く手掛け、広告美術業の新分野の開拓に貢献した。 |
静岡県 | ||||
149 | 広告美術工 | なつめ としあき 夏目 敏昭 (六十一歳) |
(有)一心堂 | ボディー塗装と同じ二液性のウレタン塗料を使用、マスキングの後吹き付け塗装仕上げにより、高速洗車での塗料の剥げ落ち防止の工夫をするとともに、味わいある車輌手書きの技能を有している。また、技能検定を通じて後進の技能向上に尽力した。 |
大阪府 | ||||
150 | 広告美術工 | ほりえ よしのぶ 堀江 義信 (六十二歳) |
アド・ホリエ | 長年にわたり広告美術の製作に従事し、特に、彫刻文字、金箔文字などの看板の仕上げ技能に優れ、各種の技能コンクールや各イベントの際のロゴ、トレードマークを多く手掛けている。 |
長崎県 |