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平成13年度厚生科学研究費補助金(厚生科学特別研究事業)


非加熱血液凝固因子製剤を使用した血友病以外の患者
における肝炎ウイルス感染に関する調査研究報告書





主任研究者  島田  馨  (東京専売病院院長)
分担研究者  齋藤 英彦  (国立名古屋病院院長)
 白幡  聡  (産業医科大学教授)
 丹後 俊郎  (国立保健医療科学院部長)
 三田村圭二  (昭和大学医学部教授)


A.研究目的

 肝炎ウイルスの持続性感染者は、B型肝炎ウイルス(以下「HBV」という。)については120万人から140万人、C型肝炎ウイルス(以下「HCV」という。)については100万人から200万人存在すると推定されている。
 特に、HCV感染者は、感染後数十年を経て肝硬変や肝がんを発症することがあり、このような持続性感染者への対策は非常に重要な問題である。
 このような中、厚生労働省において設置された「肝炎対策に関する有識者会議」(座長;杉村 隆 国立がんセンター名誉総長)では、特に非加熱血液凝固因子製剤(本報告書において、血液凝固第VIII因子製剤・第IX因子複合体製剤を指す。)を投与された非血友病患者について、一般に比べてHCVの感染率が高いと推測されるものの、感染の実態等についてなお不明な点があることや、患者本人も感染に対する不安を感じている場合が多いと想定されることから、感染実態を把握するための調査を早急に実施すべきとの意見が出された。
 このような状況を踏まえ、本調査研究班は、非加熱血液凝固因子製剤の投与を受けた可能性のある非血友病患者に対し、肝炎ウイルス検査の受診機会を設けるとともに、これらの人々について、HBV及びHCVの感染実態を調査することとした。また、併せて、肝炎ウイルスに感染している者の現在の診療状況についても調査した。


B.研究方法

1 調査研究の対象の特定

(1)対象非加熱血液凝固因子製剤について

 国内血由来、国外血由来かを問わず、多数の供血者からの血漿をプールして、濃縮し製造した血液凝固因子製剤のうち、肝炎ウイルスに対して、加熱などの有効な不活化処理がなされていない血液凝固因子製剤(以下「非加熱血液凝固因子製剤」という。)を対象とした(表1)。

表1 対象非加熱血液凝固因子製剤
 
(1)平成8年の「非加熱血液凝固因子製剤による非血友病HIV感染に関する調査」の対象となった輸入非加熱血液凝固因子製剤(クリスマシン、コーナイン、ベノビール、コンファクト8、コンコエイト、コーエイト、クリオブリン、プロフィレート、ヘモフィルS、ヘモフィルH、ファイバ「イムノ」)

(2) (1)以外の製剤
・国内血由来の非加熱血液凝固因子製剤
 (PPSB−ニチヤク、ハイクリオ)
・エタノール処理されていた輸入非加熱血液凝固因子製剤
 (プロプレックス、オートプレックス)

(2)対象者について

 本調査研究の対象者は、(1)の対象非加熱血液凝固因子製剤を、それらの国内使用開始年である昭和47年から、昭和63年*までの間に投与された者とした。
対象製剤が全て加熱処理化されたのが昭和62年。在庫使用を考慮して、有効期間が1年間であることから、昭和63年までを対象とした。

 しかし、実際には患者個人を特定することは困難であったため、対象非加熱血液凝固因子製剤を投与した可能性のある医療機関を特定し、同医療機関のカルテ等の記録をもとに、該当患者を把握することとした。

(3)特定医療機関

 平成8年の「非加熱血液凝固因子製剤による非血友病HIV感染に関する調査」により、(1)の表1の(1)に示した非加熱血液凝固因子製剤(以下「製剤(1)」という。)の投与を行った可能性のある医療機関が特定され、かつ、公表されている(施設数2,344)。これら医療機関のうち、本調査研究の対象として適当でないものとして、公表資料の「その他情報提供内容」欄に、以下のいずれかに該当する内容が記載されている医療機関を本調査研究対象から除外し、残りの医療機関(施設数696)を対象とした。
 ┌
 |

 |
 └
輸入非加熱血液凝固因子製剤を納入していない、あるいは、投与していない。
輸入非加熱血液凝固因子製剤を納入しているが、血友病患者のみに投与している。
輸入非加熱血液凝固因子製剤を非血友病患者に投与しているが、投与した患者は全て死亡している。
 また、同じく表1の(2)に示した非加熱血液凝固因子製剤(以下「製剤(2)」という。)を納入していた医療機関を新たに調査し、特定した(施設数182)。
 最終的には、805の医療機関が特定された。

表2
  施設数
製剤(1)を投与した可能性のある医療機関
製剤(2)を投与した可能性のある医療機関
696
182(うち73は重複)
合計(廃院・所在不明の87を含む。) 805

(4)検査受診の勧奨・呼びかけ

 (3)で特定した医療機関(以下「特定医療機関」という。)において把握している対象者に対し、可能な限り、文書又は電話を用いて検査受診を勧奨した。また、対象者の転居等により医療機関で把握しきれない場合が想定されたため、併せて厚生労働省において、特定医療機関名を公表し、非加熱血液凝固因子製剤を投与された可能性がある表3に該当する者に対し、検査受診を呼びかけた。

表3 検査受診の呼びかけの対象者
昭和47年〜昭和63年の間に次のような病気で、特定医療機関に入院したことのある者
新生児出血症(新生児メレナ、ビタミンK欠乏症等)等の病気で「血が止まりにくい」との指摘を受けた者
肝硬変や劇症肝炎で入院し、出血が著しかった者
食道静脈瘤の破裂や消化器系疾患により大量の吐下血があった者
大量に出血するような手術を受けた者(出産時の大量出血も含む)

平成8年に公衆衛生審議会伝染病予防部会非血友病HIV感染調査小委員会の議論を踏まえ、旧厚生省が行ったHIV検査受診呼びかけの対象者として提示された者。

2 調査の方法

(1)検査の実施

 特定医療機関に検査受診のため来院した者に対し、肝炎ウイルス検査(検査項目は表4のとおり)を実施した。検査実施期間は、平成13年3月29日から平成13年7月31日までとした。
 検査は、医療機関における採血により行った。採取した検体(血液)は各医療機関から検査機関(株式会社エスアールエル)に送付された。
 検査機関で出された検査結果は、検体送付元である医療機関に文書で報告され、医療機関より検査受診者に説明された。

表4 検査項目
HBs抗原、HBs抗体、HBc抗体、HCV抗体、HCV核酸定性検査(HCVRNA)

(2)検査受診者の同意

 本調査研究に際しては、調査結果の研究利用について、(1)の検査を受診した者の同意を得ることを条件とした。つまり、調査査目的等を説明の上、同意が得られた者についてのみ調査票を記入することとした。
 なお、医療機関において行う説明内容を別紙のとおり事前に医療機関に配布した。
 同意は検査受診者本人による同意書への記載をもって行い、得られた同意書を診療録に貼付の上、医療機関において保管することとした。

(3)医療機関における調査票の記入

 医療機関においては、検査機関から報告された検査結果を調査票に貼付するとともに調査票の設問に対する回答を記入してもらった。
 現存する資料、本人の記憶等により、可能な限りにおいて非加熱血液凝固因子製剤投与歴又は投与された可能性に関する情報を把握し、調査票に記入してもらった。
 他の医療機関(廃院となった医療機関も含む。)において非加熱血液凝固因子製剤を投与されていた者が来院した場合、その医療機関が現存する場合は、当該医療機関に照会し、判明した情報について記載することとし、それ以外の場合については、本人の記憶により可能な限り投与歴又は投与された可能性に関する情報を把握し、調査票に記入してもらうこととした。
 また、本調査研究以前に、既に、肝炎ウイルス検査(HBs抗原、HBs抗体、HBc抗体、HCV抗体)全てを受けている者については、当該検査結果を調査票に記入してもらうこととした。

3 追加調査

 上記調査(以下「平成13年調査」という。)の結果について、平成14年3月7日に研究班で議論を行ったところ、非加熱血液凝固因子製剤の使用が確認された者に係るHCVの検査陽性率(HCVRNA陽性※129.9%。HCV抗体陽性※252.0%)が、非加熱血液凝固因子製剤使用の有無が確認できない者の陽性率(HCVRNA陽性4.1%。HCV抗体陽性7.4%)に比べてかなり高かったことから、班員から、非加熱血液凝固因子製剤による肝炎ウイルス感染に対する関与を検討するために、非加熱血液凝固因子製剤以外の経路によるHCVの感染の可能性も併せて調査しておくべきとの指摘がなされた。
 このため、平成13年調査の結果、非加熱血液凝固因子製剤の使用が確認された者について、過去の輸血歴、フィブリノゲン製剤投与歴を追加して調査することとした。また、平成13年調査研究により、HCV検査結果が陽性とされた者については、併せて医療機関における現在の診療状況について調査することとした。
 調査方法は平成13年調査と同様に、医療機関に追加調査分の調査票を配布し、対象者の同意が得られた場合に調査票に必要事項を記入してもらうこととした。
 なお、当初、追加調査分の調査票記入期間を平成14年3月から平成14年4月末までと設定していたが、平成14年4月末までに調査票の回収率が5割に満たなかったことから、期間を延長し、遅延分についても平成14年10月まで可能な限り解析を行った。

※ 1:血液検査でHCVRNAが陽性となった場合、HCVに感染していることを示す。
※ 2:血液検査でHCV抗体検査陽性となった場合、HCVに感染しているか、過去に感染したこと(治癒を含む)がある。


C.調査研究結果

1 検査受診状況・調査票回収状況

(1)検査受診状況

 検査受診者については以下のとおりであった。
 製剤(1)の投与を受けた者は、当該非加熱血液凝固因子製剤を投与した可能性のある医療機関において1,174人が特定された。このうち、医療機関が受診を勧奨した者が701人、そのうち、実際に受診した者が329人であった。
 また、製剤(2)の投与を受けた者は、当該非加熱血液凝固因子製剤を投与した可能性のある医療機関において580人が特定された。このうち、医療機関が受診を勧奨した者が298人、そのうち、実際に受診した者が155人であった。
 その他検査受診の呼びかけに対し、自発的に検査を受けた者は9,280人であった。
以上を合わせると、本調査研究において、検査を受けた者の総数は、9,764人であった。

表5 検査受診状況
区分 対象者数 うち勧奨者数 うち受診者数
製剤(1)投与 1,174人 701人 329人
製剤(2)投与 580人 298人 155人
自発的受診者 9,280人
  9,764人

(2) 調査票回収状況

 検査受診者が本調査研究に対し同意した場合、調査票を医療機関から返送してもらうこととした。
 本調査研究の対象となった医療機関の数は、1で示したとおり、805であり、うち調査票を返送した医療機関の数は531であった。また、返送された調査票数は9,680であった。(このうち、記載不備等を除いた分析可能な調査票数は、9,202であった。)
 また、追加調査については、非加熱血液凝固因子製剤の投与が確認された者を対象としたところ、対象となった医療機関の数は132であり、そのうち94の医療機関から調査票が返送された。94の医療機関において非加熱血液凝固因子製剤の投与が確認された者は、391人であり、そのうち、293人から回答を得た。(このうち、記載不備等を除いた分析可能な調査票数は、261であった。)
 なお、追加調査の対象となる者は、平成13年調査の結果、当初は404人と推定されたが、追加調査により改めて医療機関が確認を行った結果、調査票への記載ミス等のため、は非加熱血液凝固因子製剤の投与が確認できなかったケースが判明し、391人となった。

表6 回収率
  対象医療機関数 調査票返送医療
機関数
対象者数 回答数
平成13年調査 805 531 (66.0%) 9,764人 9,680 (99.1%)
追加調査 132 94 (71.2%) 391人 293 (74.9%)

2 調査対象者の概要

 調査対象者を、性別、年齢階層別、診療科目別、原因疾患(非加熱血液凝固因子製剤を投与する対象となった疾患)別に集計した。
 なお、診療科目の種類は、医療施設調査(厚生労働省)に準拠し、感染症科、総合診療科も加えた。

表7
性別調査対象者数
  非加熱血液凝固
因子製剤の投与
が確認された者
同製剤投与の
有無が確認
できない者
合計
全体 391 100.0% 8811 100.0% 9202 100.0%
男性 213 54.5% 2466 28.0% 2679 29.1%
女性 177 45.3% 6315 71.7% 6492 70.5%
不明 1 0.3% 30 0.3% 31 0.3%

表8
年齢階層別調査対象者数
  非加熱血液凝固
因子製剤の投与
が確認された者
同製剤投与の
有無が確認
できない者
合計
全体 391 100.0% 8811 100.0% 9202 100.0%
〜19歳 176 45.0% 464 5.3% 640 7.0%
20〜29歳 85 21.7% 875 9.9% 960 10.4%
30〜39歳 18 4.6% 941 10.7% 959 10.4%
40〜49歳 19 4.9% 1995 22.6% 2014 21.9%
50〜59歳 38 9.7% 2541 28.8% 2579 28.0%
60〜69歳 34 8.7% 1401 15.9% 1435 15.6%
70歳以上 21 5.4% 537 6.1% 558 6.1%
不明 0 0.0% 57 0.6% 57 0.6%

表9
診療科別調査対象者数
  非加熱血液凝固
因子製剤の投与
が確認された者
同製剤投与の
有無が確認
できない者
合計
全体 391 100.0% 8811 100.0% 9202 100.0%
内科 115 29.4% 3722 42.2% 3837 41.7%
呼吸器科     5 0.1% 5 0.1%
消化器科 17 4.3% 1423 16.2% 1440 15.6%
循環器科     14 0.2% 14 0.2%
小児科 167 42.7% 241 2.7% 408 4.4%
神経内科     1 0.0% 1 0.0%
外科 36 9.2% 625 7.1% 661 7.2%
整形外科     215 2.4% 215 2.3%
形成外科     18 0.2% 18 0.2%
脳神経外科 3 0.8% 118 1.3% 121 1.3%
呼吸器外科     45 0.5% 45 0.5%
心臓血管外科 1 0.3% 69 0.8% 70 0.8%
小児外科 4 1.0% 22 0.2% 26 0.3%
産婦人科 6 1.5% 868 9.9% 874 9.5%
産科     60 0.7% 60 0.7%
婦人科 8 2.0% 186 2.1% 194 2.1%
眼科     3 0.0% 3 0.0%
耳鼻咽喉科 1 0.3% 34 0.4% 35 0.4%
皮膚科 2 0.5% 5 0.1% 7 0.1%
泌尿器科 1 0.3% 91 1.0% 92 1.0%
こう門科     2 0.0% 2 0.0%
歯科口腔外科     3 0.0% 3 0.0%
感染症科 5 1.3% 163 1.8% 168 1.8%
総合診療科 10 2.6% 331 3.8% 341 3.7%
その他 11 2.8% 144 1.6% 155 1.7%
不明 4 1.0% 403 4.6% 407 4.4%

表10
原因疾患別調査対象者数
  非加熱血液凝固
因子製剤の投与
が確認された者
同製剤投与の
有無が確認
できない者
合計
全体 391 100.0% 8811 100.0% 9202 100.0%
新生児出血症 177 45.3% 330 3.7% 507 5.5%
肝硬変、劇症肝炎、
食道静脈瘤の破裂
8 2.0% 29 0.3% 37 0.4%
上記3疾患以外の
消化器系疾患
16 4.1% 283 3.2% 299 3.2%
出産時の
大量出血
10 2.6% 2327 26.4% 2337 25.4%
その他大量に出血
するような手術
78 19.9% 3678 41.7% 3756 40.8%
その他 90 23.0% 1850 21.0% 1940 21.1%
複数回答 3 0.8% 96 1.1% 99 1.1%
不明 9 2.3% 218 2.5% 227 2.5%

3 肝炎ウイルス感染状況について

(1)感染状況分析

 「全対象者」、「非加熱血液凝固因子製剤投与が確認された者」、「非加熱血液凝固因子製剤投与の有無が確認できない者」といったそれぞれの集団について、下表のa〜hの各項目に従って分類される各群(例えば、「b.性別」という項目であれば、「男性」と「女性」の2つの群)について、肝炎ウイルス(C型、B型)検査結果陽性者の数を集計した。
 陽性者の多寡を評価するためには、本来、対照群のデータを用意して比較検証すべきであるが、適当な対照群データが存在しなかったため、各項目ごとに群間の相対的なリスク比(オッズ比)を算出し、これを用いて評価することとした。なお、分析は多変量ロジスティック解析により行った。

表11 分析項目一覧
  全対象者

(9,202人)
製剤投与が
確認された者
(391人)
製剤投与の
有無が確認
できない者
(8,811人)
a.非加熱製剤の投与の有無
 (製剤投与が確認された者と投与の有無が確認できない者とで違いがあるか。)
b.性別
 (男女差があるか。)
c.年齢
 (年齢階層で違いがあるか。)
d.原因疾患
 (原因疾患の種類で違いがあるか。)
e.肝障害の自他覚所見
 (所見の有無で違いがあるか。)
f.HBV感染状況
 (HBVの感染と関連があるか。)
g.投与製剤の由来
 (海外由来と国内由来とで違いがあるか。)
h.投与量
 (1回の投与量により感染率が変動するか。)
*「○」は分析実施対象集団

表12 C型肝炎ウイルス(HCV)及びB型肝炎ウイルス(HBV)の感染状況の概要
  製剤使用が
確認された者
製剤使用の有無が
確認できない者

HCV遺伝子検査
(HCVRNA)
実施者数 352人 8,785人 9,137人
陽性者数 108人 362人 470人
(陽性率) (30.7%) (4.1%) (5.1%)
HCV抗体検査 実施者数 391人 8,806人 9,197人
陽性者数 207人 648人 855人
(陽性率) (52.9%) (7.4%) (9.3%)
B型肝炎検査
(HBs抗原)
実施者数 391人 8,809人 9,200人
陽性者数 18人 119人 137人
(陽性率) (4.6%) (1.4%) (1.5%)

表13 分析結果(オッズ比) *は有意差あり

全対象者9202例
13−1
HCV抗体   N=8493

変数
推定
オッズ比
95%信頼区間   ※1
下限 上限   人数 747 比率 人数 7746 比率 8493
投与歴 製剤投与確認 13.913 * 10.372 18.745   155 47.8% 169 52.2% 324
投与有無確認できず 1.000         592 7.2% 7577 92.8% 8169
性別 男性 1.407 * 1.169 1.693   304 12.3% 2165 87.7% 2469
女性 1.000         443 7.4% 5581 92.6% 6024
年齢 20〜29歳 1.031   0.688 1.554   75 8.4% 815 91.6% 890
30〜39歳 1.008   0.622 1.639   49 5.5% 845 94.5% 894
40〜49歳 1.488   0.959 2.340   117 6.2% 1757 93.8% 1874
50〜59歳 1.709 * 1.121 2.648   190 7.8% 2235 92.2% 2425
60〜69歳 2.157 * 1.409 3.353   152 11.3% 1194 88.7% 1346
70歳以上 3.279 * 2.070 5.255   96 18.6% 419 81.4% 515
19歳以下 1.000         68 12.4% 481 87.6% 549
原因疾患 肝硬変等 1.125   0.370 3.113   8 24.2% 25 75.8% 33
その他消化器系 0.849   0.478 1.494   37 12.8% 252 87.2% 289
出産時大量出血 0.802   0.500 1.293   125 5.6% 2093 94.4% 2218
その他大量出血手術 0.886   0.578 1.365   319 8.9% 3275 91.1% 3594
その他 1.045   0.689 1.592   176 9.6% 1653 90.4% 1829
複数回答 1.331   0.571 2.867   10 10.6% 84 89.4% 94
新生児出血症 1.000         72 16.5% 364 83.5% 436
自他覚所見 あり 3.988 * 3.210 4.933   158 25.5% 461 74.5% 619
なし 1.000         589 7.5% 7284 92.5% 7873
HBV 感染あり 0.598   0.291 1.125   12 9.4% 116 90.6% 128
既往あり 1.460 * 1.210 1.757   226 12.8% 1542 87.2% 1768
既往不明 1.796 * 1.158 2.701   33 14.5% 194 85.5% 227
既往なし 1.000         476 7.5% 5895 92.5% 6371

13−2
HCVRNA   N=8464

変数
推定
オッズ比
95%信頼区間   ※2
下限 上限   人数 425 比率 人数 8039 比率 8464
投与歴 製剤投与確認 11.881 * 8.487 16.629   97 30.8% 218 69.2% 315
投与有無確認できず 1.000         328 4.0% 7821 96.0% 8149
性別 男性 1.984 * 1.571 2.508   207 8.4% 2248 91.6% 2455
女性 1.000         218 3.6% 5791 96.4% 6009
年齢 20〜29歳 0.815   0.486 1.368   37 4.2% 849 95.8% 886
30〜39歳 1.152   0.634 2.112   32 3.6% 860 96.4% 892
40〜49歳 1.509   0.864 2.692   61 3.3% 1807 96.7% 1868
50〜59歳 1.805 * 1.061 3.147   104 4.3% 2318 95.7% 2422
60〜69歳 2.389 * 1.405 4.166   93 6.9% 1249 93.1% 1342
70歳以上 3.217 * 1.814 5.815   58 11.3% 454 88.7% 512
19歳以下 1.000         40 7.4% 502 92.6% 542
原因疾患 肝硬変等 0.948   0.239 3.182   5 15.6% 27 84.4% 32
その他消化器系 0.757   0.373 1.514   24 8.4% 263 91.6% 287
出産時大量出血 0.720   0.392 1.325   60 2.7% 2153 97.3% 2213
その他大量出血手術 0.756   0.443 1.297   181 5.0% 3405 95.0% 3586
その他 0.992   0.591 1.673   107 5.9% 1719 94.1% 1826
複数回答 1.565   0.562 3.896   7 7.5% 86 92.5% 93
新生児出血症 1.000         41 9.6% 386 90.4% 427
自他覚所見 あり 5.370 * 4.169 6.882   117 19.0% 499 81.0% 616
なし 1.000         308 3.9% 7539 96.1% 7847
HBV 感染あり 0.386 * 0.126 0.933   5 3.9% 122 96.1% 127
既往あり 1.415 * 1.111 1.795   131 7.4% 1634 92.6% 1765
既往不明 2.011 * 1.150 3.332   20 9.0% 202 91.0% 222
既往なし 1.000         269 4.2% 6082 95.8% 6351

13−3
HBs抗原   N=8496

変数
推定
オッズ比
95%信頼区間   ※3
下限 上限   人数 128 比率 人数 8369 比率 8496
投与歴 製剤投与確認 3.564 * 1.860 6.506   17 5.2% 307 94.8% 324
投与有無確認できず 1.000         110 1.3% 8062 98.7% 8172
性別 男性 1.463   0.946 2.253   44 1.8% 2425 98.2% 2469
女性 1.000         83 1.4% 5944 98.6% 6027
年齢 20〜29歳 1.836   0.692 5.188   11 1.2% 879 98.8% 890
30〜39歳 2.720   0.739 10.454   7 0.8% 887 99.2% 894
40〜49歳 5.699 * 1.856 19.898   26 1.4% 1848 98.6% 1874
50〜59歳 8.496 * 2.886 28.771   51 2.1% 2375 97.9% 2426
60〜69歳 4.604 * 1.460 16.323   17 1.3% 1329 98.7% 1346
70歳以上 4.775 * 1.308 18.562   8 1.6% 507 98.4% 515
19歳以下 1.000         7 1.3% 544 98.7% 551
原因疾患 肝硬変等 0.904   0.164 3.851   3 9.1% 30 90.9% 33
その他消化器系 0.308 * 0.090 0.988   8 2.8% 281 97.2% 289
出産時大量出血 0.211 * 0.075 0.594   33 1.5% 2186 98.5% 2219
その他大量出血手術 0.164 * 0.061 0.438   39 1.1% 3555 98.9% 3594
その他 0.261 * 0.098 0.677   28 1.5% 1801 98.5% 1829
複数回答 0.335   0.046 1.514   2 2.1% 92 97.9% 94
新生児出血症 1.000         14 3.2% 424 96.8% 438
自他覚所見 あり 2.107 * 1.258 3.372   21 3.4% 598 96.6% 619
なし 1.000         106 1.3% 7770 98.7% 7876

製剤投与が確認された者 391例
13−4
HCV抗体   N=218

変数
推定
オッズ比
95%信頼区間  
下限 上限   人数 118 比率 人数 100 比率 218
性別 男性 2.616 * 1.384 5.077   75 62.0% 46 38.0% 121
女性 1.000         43 44.3% 54 55.7% 97
年齢 20〜29歳 1.977   0.898 4.464   34 52.3% 31 47.7% 65
30〜39歳 0.965   0.101 10.786   4 66.7% 2 33.3% 6
40〜49歳 7.683   0.810 180.935   6 85.7% 1 14.3% 7
50〜59歳 1.805   0.382 9.023   10 66.7% 5 33.3% 15
60〜69歳 5.611   0.961 48.732   14 87.5% 2 12.5% 16
70歳以上 3.283   0.432 32.328   8 80.0% 2 20.0% 10
19歳以下 1.000         42 42.4% 57 57.6% 99
原因疾患 肝硬変等 1.638   0.127 48.527   5 83.3% 1 16.7% 6
その他消化器系 3.150   0.371 68.831   8 88.9% 1 11.1% 9
その他大量出血手術 1.212   0.358 4.167   24 70.6% 10 29.4% 34
その他 0.868   0.395 1.885   31 51.7% 29 48.3% 60
複数回答 -   0.815 -   2 100.0% 0 0.0% 2
新生児出血症 1.000         48 44.9% 59 55.1% 107
自他覚所見 あり 5.405 * 1.608 22.271   20 83.3% 4 16.7% 24
なし 1.000         98 50.5% 96 49.5% 194
HBV 感染あり 0.431   0.107 1.553   5 38.5% 8 61.5% 13
既往あり 1.184   0.481 2.932   33 68.8% 15 31.3% 48
既往不明 0.964   0.255 3.571   8 53.3% 7 46.7% 15
既往なし 1.000         72 50.7% 70 49.3% 142
投与製剤 外国由来 2.383   0.666 8.877   14 66.7% 7 33.3% 21
由来不明 2.959 * 1.413 6.406   69 62.7% 41 37.3% 110
国内由来 1.000         35 40.2% 52 59.8% 87
投与量 100〜199単位 0.841   0.316 2.219   15 51.7% 14 48.3% 29
200〜299単位 0.502   0.204 1.207   17 37.0% 29 63.0% 46
300単位以上 0.723   0.280 1.829   56 67.5% 27 32.5% 83
99単位以下 1.000         30 50.0% 30 50.0% 60

13−5
HCVRNA   N=211

変数
推定
オッズ比
95%信頼区間  
下限 上限   人数 75 比率 人数 136 比率 211
性別 男性 4.115 * 2.042 8.807   54 45.8% 64 54.2% 118
女性 1.000         21 22.6% 72 77.4% 93
年齢 20〜29歳 1.005   0.420 2.394   19 30.2% 44 69.8% 63
30〜39歳 0.821   0.071 8.043   3 50.0% 3 50.0% 6
40〜49歳 7.921   0.951 88.271   5 71.4% 2 28.6% 7
50〜59歳 2.099   0.422 10.640   7 46.7% 8 53.3% 15
60〜69歳 1.401   0.283 6.708   8 50.0% 8 50.0% 16
70歳以上 2.353   0.272 18.655   4 44.4% 5 55.6% 9
19歳以下 1.000         29 30.5% 66 69.5% 95
原因疾患 肝硬変等 2.919   0.289 37.185   4 66.7% 2 33.3% 6
その他消化器系 0.245   0.017 2.244   2 28.6% 5 71.4% 7
その他大量出血手術 0.962   0.256 3.414   14 41.2% 20 58.8% 34
その他 1.248   0.538 2.875   23 38.3% 37 61.7% 60
複数回答 -   1.058 -   2 100.0% 0 0.0% 2
新生児出血症 1.000         30 29.4% 72 70.6% 102
自他覚所見 あり 5.839 * 1.899 19.580   15 65.2% 8 34.8% 23
なし 1.000         60 31.9% 128 68.1% 188
HBV 感染あり 0.328   0.045 1.495   2 16.7% 10 83.3% 12
既往あり 1.293   0.517 3.212   19 40.4% 28 59.6% 47
既往不明 2.179   0.423 10.342   5 45.5% 6 54.5% 11
既往なし 1.000         49 34.8% 92 65.2% 141
投与製剤 外国由来 1.364   0.354 5.034   9 42.9% 12 57.1% 21
由来不明 1.311   0.592 2.936   40 38.8% 63 61.2% 103
国内由来 1.000         26 29.9% 61 70.1% 87
投与量 100〜199単位 1.497   0.529 4.216   11 40.7% 16 59.3% 27
200〜299単位 0.681   0.251 1.797   12 26.7% 33 73.3% 45
300単位以上 0.750   0.269 2.034   34 42.5% 46 57.5% 80
99単位以下 1.000         18 30.5% 41 69.5% 59

13−6
HBs抗原   N=218

変数
推定
オッズ比
95%信頼区間  
下限 上限   人数 13 比率 人数 205 比率 218
性別 男性 0.917   0.262 3.242   6 5.0% 115 95.0% 121
女性 1.000         7 7.2% 90 92.8% 97
年齢 20〜29歳 1.436   0.243 8.731   4 6.2% 61 93.8% 65
30〜39歳 1.358   - -   0 0.0% 6 100.0% 6
40〜49歳 -   0.431 -   1 14.3% 6 85.7% 7
50〜59歳 -   0.431 -   1 6.7% 14 93.3% 15
60〜69歳 0.000   - 45.754   0 0.0% 16 100.0% 16
70歳以上 0.392   0.000 0.000   0 0.0% 10 100.0% 10
19歳以下 1.000         7 7.1% 92 92.9% 99
原因疾患 肝硬変等 2.077   0.024 187.420   1 16.7% 5 83.3% 6
その他消化器系 0.000   - 6.700   0 0.0% 9 100.0% 9
その他大量出血手術 0.000   - 1.677   0 0.0% 34 100.0% 34
その他 0.254   0.013 1.574   2 3.3% 58 96.7% 60
複数回答 0.000   - 70.899   0 0.0% 2 100.0% 2
新生児出血症 1.000         10 9.3% 97 90.7% 107
自他覚所見 あり 1.964   0.254 10.802   2 8.3% 22 91.7% 24
なし 1.000         11 5.7% 183 94.3% 194
投与製剤 外国由来 0.000   - 10.941   0 0.0% 21 100.0% 21
由来不明 2.167   0.433 13.045   8 7.3% 102 92.7% 110
国内由来 1.000         5 5.7% 82 94.3% 87
投与量 100〜199単位 0.197   0.010 1.253   1 3.4% 28 96.6% 29
200〜299単位 0.389   0.055 1.739   2 4.3% 44 95.7% 46
300単位以上 0.000   0.000 0.607   2 2.4% 81 97.6% 83
99単位以下 1.000         8 13.3% 52 86.7% 60

製剤投与の有無が確認できない者 8811例
13−7
HCV抗体   N=8169

変数
推定
オッズ比
95%信頼区間  
下限 上限   人数 592 比率 人数 7577 比率 8169
性別 男性 1.370 * 1.117 1.678   208 9.1% 2083 90.9% 2291
女性 1.000         384 6.5% 5494 93.5% 5878
年齢 20〜29歳 1.112   0.601 2.149   34 4.2% 774 95.8% 808
30〜39歳 1.225   0.666 2.377   44 5.0% 834 95.0% 878
40〜49歳 1.740   0.983 3.287   111 6.0% 1747 94.0% 1858
50〜59歳 1.978 * 1.131 3.705   172 7.2% 2219 92.8% 2391
60〜69歳 2.560 * 1.459 4.804   134 10.2% 1179 89.8% 1313
70歳以上 3.908 * 2.167 7.493   82 16.6% 412 83.4% 494
19歳以下 1.000         15 3.5% 412 96.5% 427
原因疾患 肝硬変等 1.635   0.323 6.463   3 11.5% 23 88.5% 26
その他消化器系 1.286   0.565 3.151   26 9.5% 248 90.5% 274
出産時大量出血 1.333   0.645 3.050   124 5.6% 2085 94.4% 2209
その他大量出血手術 1.476   0.736 3.300   283 8.0% 3236 92.0% 3519
その他 1.728   0.862 3.862   139 7.9% 1612 92.1% 1751
複数回答 2.047   0.704 5.842   8 8.8% 83 91.2% 91
新生児出血症 1.000         9 3.0% 290 97.0% 299
自他覚所見 あり 3.991 * 3.187 4.972   131 22.4% 454 77.6% 585
なし 1.000         461 6.1% 7122 93.9% 7583
HBV 感染あり 0.387 * 0.116 0.951   4 3.6% 107 96.4% 111
既往あり 1.428 * 1.172 1.735   184 10.8% 1512 89.2% 1696
既往不明 1.924 * 1.199 2.958   24 11.4% 186 88.6% 210
既往なし 1.000         380 6.2% 5773 93.8% 6153

13−8
HCVRNA   N=8149

変数
推定
オッズ比
95%信頼区間  
下限 上限   人数 328 比率 人数 7821 比率 8149
性別 男性 1.847 * 1.421 2.401   139 6.1% 2143 93.9% 2282
女性 1.000         189 3.2% 5678 96.8% 5867
年齢 20〜29歳 1.084   0.424 3.121   14 1.7% 793 98.3% 807
30〜39歳 1.863   0.789 5.183   29 3.3% 847 96.7% 876
40〜49歳 2.233   0.975 6.108   56 3.0% 1796 97.0% 1852
50〜59歳 2.691 * 1.196 7.281   93 3.9% 2295 96.1% 2388
60〜69歳 3.704 * 1.647 10.017   82 6.3% 1227 93.7% 1309
70歳以上 4.779 * 2.054 13.204   48 9.8% 444 90.2% 492
19歳以下 1.000         6 1.4% 419 98.6% 425
原因疾患 肝硬変等 1.432   0.066 12.685   1 4.0% 24 96.0% 25
その他消化器系 2.128   0.642 9.719   20 7.3% 254 92.7% 274
出産時大量出血 1.790   0.581 7.867   59 2.7% 2145 97.3% 2204
その他大量出血手術 1.979   0.668 8.500   160 4.6% 3351 95.4% 3511
その他 2.433   0.821 10.446   80 4.6% 1668 95.4% 1748
複数回答 3.285   0.724 17.399   5 5.6% 85 94.4% 90
新生児出血症 1.000         3 1.0% 294 99.0% 297
自他覚所見 あり 5.426 * 4.158 7.037   96 16.5% 487 83.5% 583
なし 1.000         232 3.1% 7333 96.9% 7565
HBV 感染あり 0.156 * 0.009 0.726   1 0.9% 110 99.1% 111
既往あり 1.430 * 1.104 1.842   107 6.3% 1587 93.7% 1694
既往不明 2.097 * 1.127 3.613   14 6.7% 195 93.3% 209
既往なし 1.000         206 3.4% 5930 96.6% 6136

13−9
HBs抗原   N=8172

変数
推定
オッズ比
95%信頼区間  
下限 上限   人数 110 比率 人数 8062 比率 8172
性別 男性 1.612   0.997 2.589   35 1.5% 2256 98.5% 2291
女性 1.000         75 1.3% 5806 98.7% 5881
年齢 19歳以下 -   - 0.542   0 0.0% 429 100.0% 429
30〜39歳 1.401   0.432 4.849   7 0.8% 871 99.2% 878
40〜49歳 2.761 * 1.054 8.628   25 1.3% 1833 98.7% 1858
50〜59歳 4.147 * 1.665 12.560   48 2.0% 2344 98.0% 2392
60〜69歳 2.448   0.911 7.750   17 1.3% 1296 98.7% 1313
70歳以上 2.440   0.738 8.651   7 1.4% 487 98.6% 494
20〜29歳※4 1.000         6 0.7% 802 99.3% 808
原因疾患 肝硬変等 1.859   0.212 13.336   2 7.7% 24 92.3% 26
その他消化器系 0.470   0.105 2.543   7 2.6% 267 97.4% 274
出産時大量出血 0.348   0.094 1.697   33 1.5% 2177 98.5% 2210
その他大量出血手術 0.262   0.074 1.240   38 1.1% 3481 98.9% 3519
その他 0.403   0.113 1.913   25 1.4% 1726 98.6% 1751
複数回答 0.558   0.066 3.841   2 2.2% 89 97.8% 91
新生児出血症 1.000         3 1.0% 298 99.0% 301
自他覚所見 あり 2.213 * 1.273 3.642   18 3.1% 567 96.9% 585
なし 1.000         92 1.2% 7494 98.8% 7586
※1 HCVに感染しているか、過去に感染したこと(治癒を含む)があることを意味する。
※2 HCVに感染していることを意味する。
※3 HBVに感染していることを意味する。
※4 年齢19歳以下のHBs抗原陽性者が0人のため、ここでは、20〜29歳の年齢層を1.000とした。

イ HCV抗体陽性者について

 非加熱血液凝固因子製剤投与が確認された者の推定オッズ比は13.913であり、非加熱血液凝固因子製剤投与の有無が確認できない者に比べて高い値を示した(表13−1)。
 さらに、非加熱血液凝固因子製剤投与が確認された者については、男性(2.616)の方が女性に比べて高かった(表13−4)。
 自他覚所見の有無については、何らかの自他覚所見のある者(5.405)が、自他覚所見の無い者に比べて高かった。
 投与製剤の別については、国外血由来の者(2.383)が、国内血由来の者に比べて高かったものの有意差はみられなかった。
 また、非加熱血液凝固因子製剤の投与量についても、量の多寡による推定オッズ比の変動は有意差をもって見られなかった。
 一方、非加熱血液凝固因子製剤投与の有無が確認できない者については、男性(1.370)の方が女性に比べて高値であった(表13−7)。
 さらに、高齢になるほど推定オッズ比が上昇する傾向がみられた。
 自他覚所見の有無については、何らかの自他覚所見のある者(3.991)が、自他覚所見の無い者に比べて高かった。
 HBV感染との関連については、HBV感染の既往のある者(1.428)が、感染既往の無い者に比べて高かった。ただし、HBV感染がある者(0.387)は、感染既往の無い者と比べて低かった。

ロ HCVRNA陽性者について

 推定オッズ比は、HCV抗体とほぼ同様の傾向を示した(表13−2,5,8)。

ハ HBs抗原陽性者について

 非加熱血液凝固因子製剤投与が確認された者の推定オッズ比は3.564であり、投与の有無が確認できない者に比べて高い値を示した(表13−3)。
 さらに、非加熱血液凝固因子製剤投与が確認された者については、特段の傾向は認められなかった(表13−6)。
 一方、非加熱血液凝固因子製剤投与の有無が確認できない者については、年齢階層別では、40〜59歳の階層の者で有意に高い値を示した。自他覚所見については、何らかの自他覚所見のある者(2.213)が、自他覚所見の無い者に比べて高かった。

(2)各種投与製剤別分析

 さらに追加調査を実施し、非加熱血液凝固因子製剤の投与が確認された者について、これまでの輸血歴及びフィブリノゲン製剤の投与歴を調査した。
 当該者の分析結果から、非加熱血液凝固因子製剤のHCV感染に対する寄与度はどの程度であったか、また逆に、輸血やフィブリノゲン製剤による寄与度はどの程度であったか分析を試みた。

イ 各種投与製剤別感染リスク分析

 非加熱血液凝固因子製剤の投与が確認された者について、他の製剤をも含めた血液製剤の投与状況別に4群に分け、HCV検査の陽性者数・率を集計し、群間に差が生じるか分析した(表14)。
 分析は、1群とその他の群それぞれとの相対的なリスク比(オッズ比)並びに1群と2〜4群をまとめたものとの相対的なリスク比(オッズ比)により行った。

表14 製剤投与の状況と検査陽性者数(率)
  非加熱血液凝固因子製剤 輸血 フィブリノゲン製剤 対象者数 HCVRNA HCV抗体
陽性者数(率) 陽性者数(率)
1群 51 50 17 (34.0%) 51 29 (56.9%)
2群 105 101 32 (31.7%) 105 56 (53.3%)
3群 19 19 5 (26.3%) 19 7 (36.8%)
4群 11 11 6 (54.5%) 11 9 (81.8%)
2〜4群計 いずれか投与 135 131 43 (32.8%) 135 72 (53.3%)
※参考
輸血・フィブリノゲン投与不明 不明 75 74 17 (23.0%) 75 35 (46.7%)
(○;投与あり)

表15 各群間におけるオッズ比
15−1
1群と2群の比較(1群に対する2群のオッズ比)
  HCVRNA HCV抗体
陽性 陰性 陽性 陰性
1群 50 17 (34.0%) 33 (66.0%) 51 29 (56.9%) 22 (43.1%)
2群 101 32 (31.7%) 69 (68.3%) 105 56 (53.3%) 49 (46.7%)
  オッズ比 0.9003     オッズ比   0.8670
  95%信頼区間 下限 0.4129   95%信頼区間 下限 0.4180
    上限 1.9695     上限 1.7948

15−2
1群と3群の比較(1群に対する3群のオッズ比)
  HCVRNA HCV抗体
陽性 陰性 陽性 陰性
1群 50 17 (34.0%) 33 (66.0%) 51 29 (56.9%) 22 (43.1%)
3群 19 5 (26.3%) 14 (73.7%) 19 7 (36.8%) 12 (63.2%)
  オッズ比   0.6933   オッズ比   0.4425
  95%信頼区間 下限 0.1807   95%信頼区間 下限 0.1298
    上限 2.5550     上限 1.4760

15−3
1群と4群の比較(1群に対する4群のオッズ比)
  HCVRNA HCV抗体
陽性 陰性 陽性 陰性
1群 50 17 (34.0%) 33 (66.0%) 51 29 (56.9%) 22 (43.1%)
4群 11 6 (54.5%) 5 (45.5%) 11 9 (81.8%) 2 (18.2%)
  オッズ比   2.3294   オッズ比   3.4138
  95%信頼区間 下限 0.5234   95%信頼区間 下限 0.5882
    上限 10.5992     上限 25.5678

15−4
1群と2〜4群の比較(1群に対する2〜4群のオッズ比)
  HCVRNA HCV抗体
陽性 陰性 陽性 陰性
1群 50 17 (34.0%) 33 (66.0%) 51 29 (56.9%) 22 (43.1%)
2〜4群 131 43 (32.8%) 88 (67.2%) 135 72 (53.3%) 63 (46.7%)
  オッズ比   0.9485   オッズ比   0.8670
  95%信頼区間 下限 0.4512   95%信頼区間 下限 0.4304
    上限 2.0032     上限 1.7430

1群と比べて2群ではHCVRNA、HCV抗体ともに、陽性者率は同程度であり、また、3群では陽性者率が低く、4群は陽性者率が高かったが(表13)、いずれの群間についても、オッズ比に有意差は見られなかった(表14)。

ロ HCV遺伝子型分析

 非加熱血液凝固因子製剤使用が確認された者でHCV検査が陽性の者について、肝炎ウイルスの遺伝子型の分布状況を調べ、当該分布状況から、感染が国内血由来によるのか国外血由来によるのか、感染原因の推定を試みた。

 なお、非加熱血液凝固因子製剤の各銘柄の由来する血液は、表15のとおりであり、輸入非加熱血液凝固因子製剤は、国外血由来と推定される。。

表16 由来別製剤分類
(1)国外 コーナイン、ベノビール、コンファクト8、コーエイト、クリオブリン、プロフィレート、ヘモフィルS、ヘモフィルH、ファイバ「イムノ」、プロプレックス、オートプレックス
(2)国内 PPSB-ニチヤク、ハイクリオ
(3)由来不明 クリスマシン、コンコエイト
*「c由来不明」は、国外血由来か国内血由来か不明のもの。

 また、輸血は国内血由来である。フィブリノゲン製剤は、昭和47〜63年においては、国外血由来のロット及び国外血、国内血を混合したロットが流通していた。

表17 投与状況別遺伝子型分布
  非加熱血液凝固
因子製剤
輸血 フィブリノゲン 対象者数 HCVRNA
陽性
遺伝子型
国外・国内 国内 国外・国内 1a 1b 2a 2b 3a 3b
1群 (1) 国外 2 1 1          
(2) 国内 9 2       1    
(3) 由来不明 39 14 6 8   1    
(4) 記載なし 1              
2群 (1) 国外 5              
(2) 国内 40 14   5 1 8    
(3) 由来不明 52 17 7 9   1    
(4) 記載なし 9 1            
3群 (1) 国外 2 2 2          
(2) 国内 7 1       1    
(3) 由来不明 9 2 1 1        
(4) 記載なし 1              
4群 (1) 国外 3 1   1        
(2) 国内 1 1       1    
(3) 由来不明 6 4 1 1   1    
(4) 記載なし 1              
注;2群には、(1)と(3)に重複するもの1名あり。ただし、HCVRNA検査は陰性。
※参考
輸血・フィブリノゲン投与歴不明 (1) 国外 いずれか不明 5              
(2) 国内 7 2   1   1    
(3) その他 41 14 7 6   1    
(4) 不明 22 1   1        
 
        262 77 25 33 1 16    

(参考)日本人のHCV遺伝子型分布状況
1bが約70%、2aが約20%、2bが約10%

 本分析については、国内由来製剤投与例に1aがなく、国外由来及び由来不明製剤投与例に1aの遺伝子型が認められた。なお、2群(2)は、国内血由来の非加熱血液凝固因子製剤を投与され、かつ、過去に輸血を受けている者であることから、参考に示した日本人のHCV遺伝子型分布パターンをとると推測されたが、2bの遺伝子型が多い分布を示した。なぜ、このような分布を示したかは不明である。

4 診療状況について

 本調査研究では、追加調査により、非加熱血液凝固因子製剤の投与が確認された者で肝炎ウイルス検査結果が陽性となった者について、平成14年3〜10月現在の診療状況を調査した。

表18 診療状況
18−1
・HCVRNA陽性者   77人
  診療中 治癒 診療
されて
いない
診療
状況
不明
入院 通院
治療中 経過観察 記載なし
調査開始時に治療中であった者 9 1 4 4        
本調査により新規に治療対象となった者 53 1 2 33   7 4 6
調査開始以前に治療を行っていた者 8     4 1   1 2
調査開始時の状況について記載なし 7     3       4

18−2
・HBs抗原陽性者   12人
  診療中 治癒 診療
されて
いない
診療
状況
不明
入院 通院
治療中 経過観察 記載なし
調査開始時に治療中であった者 1     1        
本調査により新規に治療対象となった者 10     4   2   4
調査開始以前に治療を行っていた者                
調査開始時の状況について記載なし 1             1

18−3
・両検査陽性者   2人
  診療中 治癒 診療
されて
いない
診療
状況
不明
入院 通院
治療中 経過観察 記載なし
調査開始時に治療中であった者                
本調査により新規に治療対象となった者 1     1        
調査開始以前に治療を行っていた者                
調査開始時の状況について記載なし 1             1

診療状況からは、現在では、HCVRNA陽性者もHBs抗原陽性者も、経過観察となっている者が多かった(表18)。なお、HCVRNA陽性者について、どの医療機関においても診療されていない者が5人存在しているが、これらの者について別途確認したところ、感染している事実は承知の上、患者自身の意志により診療を受けていないケース、臨床検査を追加して実施した結果、医療機関の方で、特段診療の必要がないと判断したケースであることが分かった。


D.考察

1 肝炎ウイルス感染状況について

(1)分析結果に係る留意事項

 今回のデータ入手方法は、診療録等の記録以外は対象者の記憶に頼っており、情報が不確実な部分が存在する。
 また、自発的検診の段階で感染可能性が高いと自ら考える人が受診に応じ、結果として感染率が高めに出るというバイアスがかかっているおそれがある。
 このため、データの信頼性及び集計結果の妥当性については問題が内含されており、このことを意識しつつ評価を行う必要がある。
 したがって、本調査の結論は、以下の条件付きの推論であることに留意すべきである。
収集できたデータの範囲内で出した結論であること。
当該結論を一般化することは困難であること。

(2)感染状況の分析について

イ HCV感染について

 非加熱血液凝固因子製剤の投与が確認された者の推定オッズ比(13.913)は、投与の有無が確認できない者に比べて明らかに高値であったことから、非加熱血液凝固因子製剤による感染の可能性が推定できる。
 また、男性が女性に比べて推定オッズ比が高値であったが、なぜ男性の方が高値であったのかは不明である。
 また、HBV感染との関連については、感染既往のある者は推定オッズ比が高値であったものの、感染している者は逆に低値であったことから、これだけの分析ではHBV感染とHCV感染の関連について明らかなことは何も言えない。

ロ HBV感染について

 非加熱血液凝固因子製剤投与が確認された者の推定オッズ比(3.564)は投与の有無が確認できない者に比べて高値であったことから、非加熱血液凝固因子製剤による感染の可能性が推定できる。

(3)非加熱血液凝固因子製剤を投与された者における輸血及びフィブリノゲン製剤のHCV感染への寄与について

 1群(非加熱血液凝固因子製剤のみ投与)のリスクを1とした時、対象群(輸血・フィブリノゲン製剤を投与した群)のリスク(オッズ比)が大きいほど、C型肝炎ウイルス感染に対する非加熱血液凝固因子製剤の寄与度は小さく、他の製剤の寄与度が大きいことを意味するが、本調査結果においては、このような傾向は認められず、有意差はみられなかった。
 通常、当時の輸血後肝炎の発生率は15%程度と考えられている1)ところであるが、本調査結果では、輸血による影響は明確にはみられなかった。
 この結果、非加熱血液凝固因子製剤投与の事実が確認された者については、輸血等の感染への寄与度は小さいと推定される。

(4)HCV遺伝子型分析について

 2群bは、国内血由来の非加熱血液凝固因子製剤を投与され、かつ、過去に輸血を行っている者であることから、参考に示した日本人のHCV遺伝子型分布パターンをとるものと推測されたが、2bの遺伝子型が多いという分布を示した。なぜ、このような分布を示したのかは不明である。

2 診療状況について

 本調査研究による検査結果が陽性であって新規に治療対象となった者が多く認められた。本調査研究に意義があったと言える。
 なお、HCVRNA陽性者、HBs抗原陽性者両者とも、経過観察の者が多かった。


E.結論

 本調査研究により、非加熱血液凝固因子製剤を投与された者で肝炎ウイルスに感染している者を把握することができた。
 肝炎ウイルスの感染状況の実相については、データ自体の不十分さもあることから、本調査研究の結果をもって一般化して議論することはできないものの、非加熱血液凝固因子製剤を投与された者における輸血及びフィブリノゲン製剤のHCV感染への寄与にかかる分析から、非加熱血液凝固因子製剤の投与を原因として肝炎ウイルスに感染した可能性について推定することができるであろう。
 一方、遺伝子型分析の結果等本調査研究においてその理由が不明であった点もあり、これらについては今後の研究の蓄積が待たれるところである。
 なお、診療状況をみると、検査結果陽性者においては経過観察となっている者が多く、現在のところ肝炎による重症化例は少ない。今後とも、医療機関における継続的かつ適切な診療が行われることが望まれる。


参考文献
1)日本赤十字社輸血後肝炎の防止に関する特定研究報告書(1993.4-1996.3)


参考資料1

調査結果の研究利用同意書


非加熱血液凝固因子製剤による非血友病
肝炎ウイルス感染に関する調査研究班長 殿


 私は非加熱血液凝固因子製剤による非血友病肝炎ウイルス感染に関する調査について、説明文書を用いて説明を受け、肝炎ウイルス感染の検査結果、生年月日、性別、血液凝固因子製剤投与時の原疾患、投与歴、現在の健康状態に関する調査票を非加熱血液凝固因子製剤による非血友病肝炎ウイルス感染に関する調査研究班に送付され、非血友病患者への非加熱血液凝固因子製剤投与による肝炎ウイルス感染実態把握のための資料として使用されることに同意します。

平成  年  月  日

氏名(本人又は代諾者)_______________

   (代諾者の場合本人との関係)_______

住所 _______________________

電話 _______________________

署名または記名・捺印________________

説明者の氏名および職名_______________

説明者の署名または記名・捺印____________



(注)協力医療機関の方へ:本同意書は、診療録に貼付して貴院において保存してください。


非加熱血液凝固因子製剤による非血友病肝炎ウイルス感染に関する調査同意のための説明書

 肝炎ウイルスの持続感染については、その感染者がB型肝炎で120万人から140万人、C型肝炎で100万人から200万人といわれており、特に、C型肝炎は、感染後数十年を経て肝硬変や肝がんを発症することもあることから、一層の取り組みの強化が求められております。このような認識の下、厚生労働省では、昨年11月に「肝炎対策プロジェクトチーム」を設置するとともに、外部の有識者より構成される「肝炎対策に関する有識者会議」を開催し、今後の総合的な肝炎対策の在り方について検討を行っております。
 去る1月29日に開催された第3回の同有識者会議において、特に非加熱血液凝固因子製剤を投与された方々に対して、C型肝炎ウイルス感染検査を呼びかけ、感染実態を把握すべき、との意見が出されました。これを受けて、厚生労働省においては、
 (1) 非加熱血液凝固因子製剤を非血友病患者に対し投与した、又は、投与した可能性のある医療機関名を公表して検査受診の呼びかけ
 (2) 医療機関において、可能な限り、対象者に個別に検査受診の勧奨
を行い、非血友病患者への非加熱血液凝固因子製剤投与による肝炎ウイルス感染実態を把握するための調査を実施することと致しました。
 本調査は、このような趣旨のもと、非加熱血液凝固因子製剤を投与された非血友病患者にB型肝炎、C型肝炎のウイルス感染検査を受診していただき(通常の医療における検査と同様の形で行われます。)、肝炎ウイルス感染(B型肝炎、C型肝炎)の有無、生年月日、性別、製剤投与時の原疾患、投与歴、現在の健康状態等の調査を行い、肝炎ウイルス感染率、肝炎ウイルスの感染実態を明らかにするものです。検査は、B型肝炎についてHBs抗原、HBs抗体、HBc抗体検査を、C型肝炎についてはHCV抗体検査、HCV核酸増幅検査を行います。なお、検査の結果、C型肝炎ウイルス感染が明らかになった場合は、感染したウイルスの遺伝子タイプを調べる検査も行います。
 なお、本調査は、非血友病患者への非加熱血液凝固因子製剤の投与による肝炎感染実態を明らかにすることを目的に、厚生科学研究費を活用して実施しますので、肝炎ウイルス感染検査にかかる費用は研究費から支給されます。
(1)研究参加の任意性と撤回の自由
 この研究への参加の同意は自由意志で決めてください。強制いたしません。また、同意しなくても、不利益になるようなことはありません。
 一旦同意した場合でも、不利益を受けることなく、いつでも同意を取り消すことができ、その場合は、調査された結果などはすべて廃棄され、それ以降は研究目的に用いられることはありません。ただし、同意を取り消した時にすでに研究結果が論文などで公表されていた場合などのように、調査した結果などを廃棄することができない場合があります。
(2)研究計画
 別紙(調査研究概要、調査票)を参照してください。
(3)個人情報の保護
 本調査においては、患者の氏名等の個人が識別できるような情報は求めておりません。別紙の医療機関からいただく調査票に書かれている内容だけをもとに解析を行います。従いまして、個人のプライバシーに関わる取扱いは致しません。また、いただいた調査票はすべてまとめて解析した結果のみ公表することとし、個別の調査票を公表することはありません。
(4)肝炎ウイルス感染検査の結果
 医療機関から検査結果について説明を受けて下さい。
(5)研究成果の公表
 本調査の解析結果については、後日、公表いたしますが、必要でしたら、厚生労働省医薬局血液対策課(下記お問い合わせ先参照)まで、郵便番号、住所、氏名、電話番号を明記のうえ、FAXにてご連絡いただければお渡しいたします。
(6)研究から生じる知的財産権の帰属
 本調査研究で、知的財産権等が生じることはありません。


(お問い合わせ先)
厚生労働省医薬局血液対策課
tel:03(5253)1111
    (内線2730〜2732)
fax:03(3507)9064


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