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 米国厚生省疾病管理・予防センター(CDC)は、炭疽菌等の汚染のおそれのある封筒等の取扱い方法等について、米国在住者に対しホームページにて呼びかけを行っています。厚生労働省では取り急ぎその仮訳を以下の通り作成しましたので、ご参考にしていただければ幸いです。なお、正確な記述に関しましては、必ず原文を参照されるよう、お願いいたします。(http://www.bt.cdc.gov)
 また、通報等に関し、本文中には米国固有の体制に基づく記述がありますのでご注意下さい。わが国に関しては、緊急に調整を行っているところであり、調整がつき次第お知らせいたしますので、御承知おき下さい。


FBIポスター
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CDCによる健康に関する勧告

炭疽菌その他の疾病媒介生物の脅威への対処法

 米国内の様々な地域で、多くの施設が炭疽菌による脅迫の書簡を受け取っています。 ほとんどは空の封筒ですが、粉状の物質を含んでいることもあります。このガイドラインの目的は、こういった事態への対処方法をお勧めするものです。

<パニックにならない>

1.炭疽菌は皮膚、胃腸内、あるいは肺に感染症をおこし得ます。そうなるためには、炭疽菌はすりむいた皮膚に擦り込まれるか、飲み込まれるか、あるいは細かく煙霧化された霧として吸入される必要があります。しかし、適切な抗生物質による早期の治療によって、炭疽菌の芽胞(細菌の胞子のようなもの)に曝された後でも、発症を防ぐことができます。炭疽菌は人から人へと伝染することはありません。

2.炭疽菌が、目につかない病原体として効果的であるためには、大変小さな粒子へと煙霧化されなければなりません。しかし、これを行うのは難しく、また相当な技術と特別な機材が必要になります。もしこういった粒子が吸い込まれたら生命にかかわる肺の感染が起こり得ますが、このような場合には迅速に察知し治療を行えば効果的です。

<「炭疽菌」のような脅迫メッセージが記された、疑わしい未開封の書簡又は小包に対して>

1.疑わしい封筒又は小包を振ったり、中身を空けてしまってはいけません。

2.その封筒又は小包を、中身が漏れないように、ビニール袋か他の種類の容器に入れましょう。

3.もし容器が手近になければ、その封筒又は小包を、衣服、紙、ゴミ箱など何でもかまいませんので何かで覆い、その覆いをはずさないようにしましょう。

4.そしてその部屋を離れ、ドアを閉めるか、あるいはその区域に他の人が立ち入らないようにしましょう。
 (つまり人々を遠ざけろということ)

5.粉が顔に広がるのを防ぐため、手を石鹸と水で洗いましょう。

6.次にすべきことは、

・もし家にいるのなら、この事件を地元の警察に報告しましょう。
・もし職場にいるのなら、この事件を地元の警察に報告し、さらに職場のビルの警備係か管理者に知らせましょう。
7.その疑わしい書簡又は小包が認められた際にその部屋又は場所にいた人全てをリストにしましょう。そのリストを地元の公衆衛生当局と(警察など)法執行当局両方に、その後の捜査と助言のために渡しましょう。

<粉が入った封筒や粉が床や机などの表面にこぼれた際に>

1.その粉を掃除しようとしてはなりません。こぼれた中身を、衣服、紙、ゴミ箱など何でもかまいませんので、直ちに何かで覆いましょう。そしてその覆いをはずさないようにしましょう。

2.次にその部屋を離れ、ドアを閉めるか、あるいはその区域に他の人が立ち入らないようにしましょう。
 (つまり人々を遠ざけろということ)

3.粉が顔に広がるのを防ぐため、手を石鹸と水で洗いましょう。

4.次にすべきことは、

・もし家にいるのなら、この事件を地元の警察に報告しましょう。
・もし職場にいるのなら、この事件を地元の警察に報告し、さらに職場のビルの警備係か管理者に知らせましょう。
5.ひどく汚染された衣服はできる限り早く脱ぎ、ビニール袋か、密封できる他の容器に入れましょう。この服を入れた袋は、適切な取扱いをするため、緊急事態に対応する人に渡される必要があります。

6.石鹸と水でできる限り早くシャワーを浴びましょう。漂白剤や他の殺菌剤を皮膚に使ってはいけません。

7.もし可能なら、その部屋又は場所にいた人、特にその粉に実際に触れた人全てをリストにしましょう。そのリストを、地元の公衆衛生当局に医療上のフォローアップの適切な指示を受けられるように、また(警察等)法執行当局にその後の捜査のために、渡しましょう。

<煙霧化による部屋の汚染の疑いについて:例えば小さな仕掛けが動き出したとか、空調システムが汚染されたとの警告が発せられたとか、疾病媒介生物が公共の場でまかれたとの警告が発せられた時など>

1.その場所にある手元の扇風機又は換気ユニットのスイッチを切りましょう。

2.その場からすぐに立ち去りましょう。

3.ドアを閉めるか、あるいはその区域に他の人が立ち入らないようにしましょう。(つまり人々を遠ざけろということ)

4.次にすべきことは、

・もし家にいるのなら、911に電話をし、事件を地元の警察と地元のFBIオフィスに報告しまし ょう。
・もし職場にいるのなら、911に電話をし、事件を地元の警察と地元のFBIオフィスに報告し、さらに職場のビルの警備係か管理者に知らせましょう。
5.可能なら、そのビルの空調システムを止めましょう。

6.可能なら、その部屋又は場所にいた人全てをリストにしましょう。そのリストを、地元の公衆衛生当局に医療上のフォローアップの適切な指示を受けられるように、また(警察等)法執行当局にその後の捜査のために、渡しましょう。

<疑わしい小包と書簡の見分け方>

 疑わしい小包や書簡は以下のような特徴を有していることがあります。

・過剰な切手
・手書き又は下手にタイプされた住所
・誤った肩書き
・肩書きはあるが名前がない
・ありふれた言葉にもかかわらず綴りの間違いがある
・油っぽいシミ、色あせ、匂い
・差出人住所がない
・過剰な重さ
・片方が重い、又は不均等な封筒
・突き出た針金又はアルミホイル
・過剰な防護材(マスキングテープ、ひもなど)
・見た目がおかしい
・チクチクッという音
・「親展」や「秘密」などの限定的な語句が記されている
・差出人住所と一致しない市や州の消印が押されている

照会先
厚生労働省大臣官房厚生科学課
(担当・内線)佐藤 健康危機管理官(3814)
(電話)(代表)03(5253)1111
(直通)03(3595)2171

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