報道発表資料  トピックス  厚生労働省ホームページ
     平成13年7月30日
厚生労働省大臣官房統計情報部
 人口動態・保健統計課疾病傷害死因分類調査室
  TEL 03_5253_1111
  担当(室長) 齋藤 内線7492
     (係長) 及川     7493


ICD−DA(国際疾病分類 歯科学及び口腔科学への適用)第3版の
日本語版の刊行について


1.日本語版刊行の経緯
 世界保健機関(WHO)は、「疾病及び関連保健問題の国際統計分類第10回修正」(ICD−10)を各領域に合わせて普及をはかることを目的として、従来からその分類を細分化し、拡張したものを、各分野ごとに補助分類として作成し公表しています。今回、歯科学及び口腔科学領域を広く補完するためにWHOより公表されているICD−DAを、我が国の実情を加味して日本語版を作成し刊行することとしました。


2.ICD−DAについて
 ICD−DAは、口腔及び歯科的な疾患の分野で活動しているすべての関係者によってもたらされるデータを分類し、コード化するための実際的かつ便利的な基盤を提供するものです。その利点は、・疾患について包括的かつ一貫した分類を使用することにより、個々の患者の詳細な診断に焦点が絞れる、・ すべての疾患及び病態を記録するシステムの基準が提供できる、・記録システムによって収集されたデータの国際比較が可能となる等、である。
 基礎的なデータを収集する場合や、記録及び教育資料の索引の作成に便利な方法を求める研究者、臨床家及び教育者等の幅広いユーザーに対して価値があります。


3.告示改正について
 日本語版の作成の過程で、WHOが当初の解釈を変更した部分のあることが明らかとなったため、「疾病、傷害及び死因分類」の当該部分について、別紙のごとく平成13年7月23日に告示改正され8月1日から適用されます。


国際疾病分類
歯科学及び口腔科学への適用
第3版

ICD−DA

Application of the International
Classification of Diseases
to Dentistry and Stomoatology,
Third Edition

厚生労働省大臣官房統計情報部


目 次

まえがき・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ICD−DA第3版の刊行に当たって・・・・・・

序・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 国際疾病分類・・・・・・・・・・・・・・・・
 ICD−DA・・・・・・・・・・・・・・・・・
 推奨されるICD−DAの使用法・・・・・・・
内容例示表・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12
 付録1 歯原性腫瘍の組織型分類・・・・・・・ 120
 付録2 唾液腺腫瘍の組織型分類・・・・・・・ 123
索引・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 125

備考:WHO刊行のICD−DA第3版の原典には,ICD−O(国際疾病分類−腫瘍学)第2版からの関係部分の引用が掲載されているが,本書では当該引用は省略した。また、索引中の新生物で、本書の内容例示表に掲載されていないものは、原文で表現した。

(参 考)

1.「疾病、傷害及び死因分類」について
 疾病、傷害及び死因の統計は、各国の保健・福祉行政の企画、人口問題研究、または医学研究に重要な資料となるものであり、有用な死因統計及び疾病統計を得るためには、その統計に用いる分類が適正であることが必要である。さらに、これらの統計を国際比較するにあたっては、国際的な統一が要請されるところである。
 我が国で現在使用している「疾病、傷害及び死因分類」(昭和26年政令第127号第3条に基づく)は、厚生省大臣官房統計情報部(当時)に設置した厚生統計協議会に分野ごとの専門委員会を設け作成したものであり、平成6年10月に告示された。
 この「疾病、傷害及び死因分類」については、WHOにおいて平成2年の第43回世界保健総会で採択された国際疾病分類第10回修正(ICD−10)に準拠して作成されており、産業分類と並び我が国で重要な位置を占めている。

2.「疾病及び関連保健問題の国際統計分類:International Statistical Classification of Diseases and Related Health Problems(ICD)」について
 「疾病及び関連保健問題の国際統計分類:International Statistical Classification of Diseases and Related Health Problems(ICD)」とは、「国際疾病分類」とも呼称され、異なる国や地域から、異なる時点で集計された死亡や傷病のデータの体系的な記録、分析、解釈及び比較を行うため設けられた分類である。
 この分類は、1900年(明治33年)に国際統計協会により制定されて以来、医学の進歩や社会の変化に伴いほぼ10年ごとに修正が行われてきている。第2次大戦後は世界保健機関(WHO)の所管となり世界保健機関憲章に基づいたものとなった。現在国際的には、1990年(平成2年)の第43回世界保健総会で採択されたICD−10が使用されている。



○総務省告示第四六三号
 統計調査に用いる産業分類並びに疾病、傷害及び死因分類を定める政令(昭和26年政令第127号)第3条の規定に基づき、疾病、傷害及び死因に関する分類の名称及び分類表を定める等の件(平成6年総務庁告示第75号)の1部を次のように改正し、平成13年8月1日から適用する。
平成13年7月23日
総務大臣 片山 虎之助

「一 疾病、傷害及び死因の統計分類基本分類表の項中「K04.6上顎洞に関係のある根尖周囲膿瘍」を「K04.6瘻(孔)を伴う根尖周囲膿瘍」に、「K04.7 上顎洞に関係のない根尖周囲膿瘍」を「K04.7瘻(孔)を伴わない根尖周囲膿瘍」に改める。


トップへ
報道発表資料  トピックス  厚生労働省ホームページ