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I.調査の概要

1.調査の目的

 病院や駅などの公共の場所における禁煙・分煙対策の実施状況を把握し、今後の分煙対策の推進に寄与することを目的とする。

2.調査対象及び客体数

(1)医療機関

 医療施設調査から層化無作為抽出により、病院900施設、診療所300施設を抽出。抽出方法と回収状況は以下のとおり。

属性 許可病床数 発送数 回収数 割合 回収率
病院 300床以上 300 180 26.2% 60.0%
100〜299床 300 151 21.9% 50.3%
20〜99床 300 170 24.7% 56.7%
診療所 (19床以下) 300 187 27.2% 62.3%
合計   1,200 688 100.0% 57.3%

開設者の種類 回収数 割合
35 5.1%
公的医療機関 104 15.1%
社会保険関係団体 8 1.2%
医療法人 312 45.3%
個人 178 25.9%
その他 50 7.3%
不詳 1 0.1%
全体 688 100.0%

(2)公共交通機関

 有意抽出により、鉄道業130社、乗合旅客自動車運送業260社、旅客船事業202社、航空運送業28社を対象とした。回収状況は以下のとおり。

属性 発送数 回収数 回収率
鉄道業(鉄道) 130 84 64.6%
乗合旅客自動車運送業(路線バス) 260 142 54.6%
旅客船事業(客船) 202 102 50.5%
航空運送業(航空機) 28 18 64.3%
その他、不明 - 10 -
合計 620 356 57.4%

3.調査期間

 平成12年3月

4.調査方法

 郵送配布、郵送回収により実施

5.分煙の定義

 平成8年3月に取りまとめた「公共の場所における分煙のあり方検討会報告書」では、禁煙・分煙環境を次のように定義している。

分類 説明
完全禁煙 完全禁煙
分煙 喫煙場所を完全に分割された空間とする。
喫煙場所を設置し、分煙機器*1により環境たばこ煙*2が完全に流れ出ないようにする。
喫煙場所を設置し、分煙機器を用いて環境たばこ煙を軽減する。
喫煙場所を設置するが、分煙機器は使用しない。
自由に吸える 自由に吸える*3

*1)分煙機器: 環境たばこ煙を屋外に排出する機器、空気清浄器、喫煙場所を他の区域と分割する機器等やその複合体
*2)環境たばこ煙: 空気中に拡散したたばこの煙。喫煙者が吸い込む煙(主流煙)とたばこの先から立ち上る煙(副流煙)からなる
*3)自由に吸える: 本調査では「禁煙タイム」の設定のみも含まれることとした

6. その他の留意事項

・ 医療機関の概要で、病床規模別に表記しているとき、分類「20〜99床」、「100〜299床」、「300床以上」は病院を指す。

・ 公共交通機関の概要中、「車両等」には電車、バス、客船、航空機が含まれる。ただし、いわゆる「貸し切り」の形態は除外した。


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