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医系技官を目指す皆さんへ

 

 

 

 

 

 

厚生労働省医政局長  外口 崇   


このパンフレットを手に取っている若い医師、医学生の皆さん、「医系技官」という職種は、皆様に
とってなじみの有る言葉でしょうか。 もしかすると新聞やテレビで、目にしたり耳にしたりしたことのあ
る方が居られるかもしれません。

  医系技官とは、医師免許をもつ、医学・医療に関する専門的能力を背景とした技術系行政官のこ
とで、 厚生労働省や環境省などの中央省庁や国際機関(WHO)等の保健・医療・福祉に関する部局で、勤務しています。これらの部局で医系技官は、医療の現場や医学研究に携わる人、あるいは病
気に苦しむ人やその御家族の方などと意見を交換しつつ、 保健医療施策の立案・実施・評価という
臨床医学とは違った方法論を用いて、健康・安全・安心を守るべく日夜奮戦しています。

  臨床医は、患者さん一人一人の「病気」という人生における大きな変曲点の一つに、診断・治療の
提供というかたちで携わります。診断・治療の提供にあたっては、それらが科学性に裏付けられていることはもちろんのこと、 個々の患者さんの人生と取り巻く環境に対し長期的展望を持って行われます。

  私たち医系技官も、そのような臨床医と同様に、皆様の人生すなわち我が国の未来に対峙し、 科学的根拠に基づき長期的かつ総合的な観点から、より良い未来を創ろうと様々な施策立案等に力を注いでいます。

  現在、未曾有の世界同時不況の中にありますが、人々の健康を守ることは、重要な国の責務であり、現場の医療機関等と力を合わせて健康を守ることの重要性は増しています。

  日本の医療の現状に問題意識を持つ方、全国レベルで予防医療を推進したい方、保健分野を通じた国際社会に対する日本の貢献を考えたい方等、医療・保健に関する行政に関心があり社会のために働きたい方は、まずは厚生労働省を訪問してください。行政は未来を創る仕事です。