10/11/19   障がい者制度改革推進会議総合福祉部会(第9回)議事録  日  時:平成22年11月19日(金)13:00〜13:48  場  所:厚生労働省 低層棟2階講堂  出席委員:佐藤部会長、尾上副部会長、茨木副部会長、朝比奈委員、       荒井委員(代理出席)、伊澤委員、石橋委員、伊東委員、氏田委員、       大久保委員、大濱委員、岡部委員、小澤委員、小田島委員、小野委員、       柏女委員、河崎委員、川崎委員、門屋委員、北野委員、君塚委員、       倉田委員、駒村委員、近藤委員、斎藤委員、坂本委員、佐野委員、       清水委員、水津委員、末光委員、竹端委員、田中(伸)委員、       田中(正)委員、中西委員、中原委員、奈良崎委員、西滝委員、       野原委員、橋本委員、東川委員、平野委員、広田委員、福井委員、       藤井委員、藤岡委員、増田委員、三浦委員、光増委員、宮田委員、       森委員、山本委員、渡井委員 ※会議の模様は、YouTubeの厚生労働省動画チャンネルにて動画配信していますので、  併せてご確認ください。 (URL:http://www.youtube.com/watch?v=ATGD1SuOdb4) ○佐藤部会長  定刻になりましたので、ただいまから障がい者制度改革推進会議総合福祉部会を開会い たします。  部会長の佐藤でございます。  本日の会議は、報道関係者及び関係者の方に傍聴していただいております。ムービーカ メラが会議全体を通して撮影可能な状態になっておりますので、カメラに映りたくないと いう方がいらっしゃいましたら、挙手もしくは他の方法でお知らせいただきますようお願 いいたします。  それでは、岡本政務官よりご挨拶をお願いいたします。 ○岡本政務官  本日もお忙しい中、多数の委員の皆様にお集まりいただきましたことを感謝申し上げた いと思います。先月から推進会議との合同作業チームを含め、9つのチームに分かれて障 害者総合福祉法の具体的な内容について検討が開始されたところであると承知をしており ます。各作業チームとも長時間にわたり、活発なご議論を交わしていっていただきたいと 思う次第であります。引き続き来年夏の障害者総合福祉法の骨格の取りまとめに向けてご 議論をお願いしたいと思います。  政府といたしましては、来年度の予算要求において、「元気な日本復活特別枠」につい て各省庁の公開ヒアリングを行いました。厚生労働省としては「障害のある方の地域移行 ・地域生活支援のための緊急体制整備事業」を特別枠の中でも強く要求をしているところ であります。厚生労働省としてのこういったスタンスもぜひご理解をいただきたいと思っ ております。  また、議員立法である障害者自立支援法に係わる改正法案が衆議院で可決されました。 私ども政府としては「障害者制度改革の推進のための基本的な方向について」を本年6月 に閣議決定したところでございます。この中で、障害者福祉施策については、応益負担を 原則とする現行の障害者自立支援法を廃止し、制度の谷間のない支援の提供、個々のニー ズに基づいた地域生活支援体系の整備等を内容とする障害者総合福祉法を制定することと しておりまして、平成24年の通常国会への法案提出、25年8月までの施行を目指しており ます。この閣議決定に沿って引き続き検討を進めていくという方針になんら変わりはござ いません。  前回も申し上げさせていただきましたように、障害者施策を発展させていくためには、 国民の皆様の理解を得ながら、透明性や公平性のある安定的な制度設計をしていくことが 不可欠であり、そのような観点から検討をお願いしていきたいと思います。  本日もそれぞれの皆様方には重ねてでありますけれども、闊達なご議論を交わしていた だきますように、冒頭お願い申し上げてご挨拶とさせていただきます。よろしくお願いい たします。 ○佐藤部会長  ありがとうございました。岡本政務官は国会の方がお忙しいので途中で退室ということ のようです。  これ以降はスチールカメラの方は退室されますが、ムービーカメラの方はそのままで結 構です。  委員の出欠状況と資料の確認について、事務局よりお願いいたします。 ○東室長  こんにちは。担当室の東です。出欠状況ですけれども、本日のご欠席の委員は野澤委員、 福島委員、三田委員のお三方です。また荒井委員の代理として奈良県健康福祉部の古市障 害福祉課長にご出席をいただいております。出席委員は総数で52名ということになります。  続きまして、資料の確認をさせていただきます。まず会議次第、配席図がございます。 会議次第を見ていただきますと、その下に配布資料の一覧があります。資料1から9とし て、10月に行われました部会作業チームと合同作業チームの議事要旨を配布しております。  また、参考資料といたしまして総合福祉部会における議論に関する意見など、委員から 提出があったものをお配りしております。  以上、お手元にあるでしょうか。ご確認をお願いします。以上です。 ○佐藤部会長  本日の会議についてですが、前回と同様に総合福祉部会の全体会を行った後で、各作業 チームに分かれて、それぞれ担当する分野について検討を行うことになります。全体会は 13時45分までを予定しております。その後の各作業チームの検討は14時から17時までを予 定しております。作業チームについては、推進会議または部会での議論を円滑に進めるた め、特定の分野について具体的な課題や論点について整理をしていただくという性格であ って、作業チームとして何かを決めるという性格ではないという位置付けですので、傍聴 の方についての情報保障などは行わず、またインターネットでの動画の配信は行いません のでご承知おきください。  また、ご発言に際してのお願いがございます。まず発言されたい方は挙手、若しくはそ の他の方法でお知らせいただいた上で、指名を受けた後、お名前を述べられてからご発言 いただきたいと考えております。  また、発言に際しては事務局がワイヤレスマイクを持っていきますので、必ずマイクを 使用して発言をお願いいたします。発言は時間がない中ではありますが、なるべく簡潔に ゆっくりとお願いいたします。  以上、情報保障という観点から必ず守っていただきますようお願いいたします。  会議予定時刻までに議事を終えることができるよう、円滑な議事進行について皆様のご 協力をお願いしたいと考えております。  それでは、議事に入らせていただきます。  藤岡委員。 ○藤岡委員  藤岡です。総合福祉部会ですが、今自立支援法に代わる新たな法制度を作る部会として、 先ほどのお話にもありました自立支援法改正法案の話は全く見過ごすわけにはいかない。 推進会議、総合福祉部会の意見を踏まえているのかということで疑問を感じざるを得ない ということはここに指摘させていただきたいと思います。  そのことに関連しまして、今岡本政務官から力強いお話があったことは大変勇気づけら れますが、改めて1点だけですが確認させていただきたいことがあります。本年1月7日、 基本合意を訴訟団と国・厚生労働省が締結して、第1条で、遅くとも平成25年8月までに 自立支援法を廃止し、新たな総合的な福祉法制を実施するという、平成25年8月までの自 立支援法廃止及び新法制定。これについて政策に全く変わりがないということについて厚 生労働省のご答弁をお願いしたいと思いますので、中島企画課長、ご答弁をお願いいたし ます。 ○岡本政務官  せっかく私がおりますので、私から答えさせていただきます。先ほどお話をさせていた だいたとおりでありまして、本年6月の閣議決定は何ら変わっていないということでござ います。その中で先ほどお話をさせていただいたこと、重複になりますけれども、平成25 年8月の施行を目指すという総合福祉法の目標は変わっていないということであります。 ○佐藤部会長  福井委員、お願いします。 ○福井委員  お時間がない中ですみません。日本てんかん協会の福井と申します。ただいま岡本政務 官、それから藤岡先生からもお話があった件です。この間、国会における状況については 私も議員立法が提案されます委員会を傍聴したり、また昨日は衆議院の本会議も傍聴した りして経過は存じております。確かにこの間、各政党からのヒアリング等もありまして、 私も日本障害者協議会の理事もしておりますので、経過については承知しておりますが、 今回の法改正に盛られたこと、参議院に送られるわけですけれども、これらは政省令の改 正とか予算措置の中でできることではないかと思っております。なぜこのタイミングで改 正かという懸念と不安は持っております。  そして、私たち推進会議とか総合福祉部会がこの間、申し上げるまでもなく、今日は委 員の皆さんたくさんいらっしゃいますけれども、どんなにこのことで努力をしてこれまで 積み重ねてきたかです。岡本政務官も先ほどおっしゃいましたが、第一次意見が出されて、 私たちは緊急の課題についてかなり議論をいたしました。そして、障害者総合福祉法の制 定以前に早急に対応を要する課題の整備、「当面の課題」というのをいたしまして、四つ の緊急課題を提案しております。  これらについて先ほどしっかりと、というお話だったのですが、この際ですから立ち入 って言っておきたいのです。つまり最も大きな問題であります例えば応益負担を排して応 能負担にするかのようなことですけれども、しっかりと1割負担というのは残っているわ けです。  それから、前々回ぐらいでしたか、私たちてんかん協会は大いに関心があります自立支 援医療について、概算要求のこういうのもいただきましたが、年末までの検討課題と、し っかりと但し書きが書いてあります。そういうことが関係省庁でもどのぐらい議論されて いるのか、私はこの際しっかりと確認をしておきたいのです。  それから、この総合福祉部会に対しての予算措置とか、繰り返している時間がないから 4つの緊急課題がどんなことか申し上げませんが、私はいつもこれを離さずに持っており ます。私たちは血のにじむような議論をしながらこういうことを提出しているのだという 重みをしっかりと感じていただいて、この議論を経てこうなってきたのだという実感を持 ちたいではありませんか。どこまでどうなっているのか。この時点でしっかりとお示しを いただきたい。だからと言って私たちは総合福祉部会の議論を一層、私などは不退転の決 意で、進めていきたいと思っているところです。そのことも申し上げて、今日はそういう ことがちょうど国会で議員立法で出されたところですので、どう進捗しているのかお聞き したいと思います。よろしくお願いいたします。 ○佐藤部会長  野原委員。 ○野原委員  日本難病疾病団体協議会の野原です。今の問題に関連して一言発言させていただきたい と思います。17日の厚生労働委員会での改正案なるものの採決について、私たちは大変強 い懸念と遺憾を表明しておきたいと思います。  それは、またまた難病とか高次機能障害の問題が外されて改めて制定されるという方向 へ向かったということであります。私たちはこの総合福祉部会でも全体の流れとしては、 障害の中に難病や高次機能障害を入れるという大筋の流れはつくってきていただいたと思 います。これからも大いに期待して、なかなか難しい問題がいろいろありますけれども、 それを一つ一つ丁寧に克服しながら大筋において難病あるいは高次機能障害者の福祉的な 措置の拡充という方向へ向かっていきたい。強い期待を持っているわけです。  厚生労働委員会はああいう採決をしたということではありますが、この直後の総合福祉 部会は改めて障害の概念の中に難病や高次機能障害を入れるのだという立場を従来の流れ とともに確認をしながら、これからの論議を進めていただくようにお願いしたいと思いま す。以上です。 ○佐藤部会長  ありがとうございました。まだ発言されたい方がおられるかもしれませんけれども、今、 福井委員から出された4点の「当面の課題」の進捗状況というか予算関係などについて、 厚労省から説明があればお願いします。 ○岡本政務官  4つの課題については議論をしております。政務三役を含めて話をしています。年末も 近くなってきていますが、私も今日、昼御飯を5分か10分で食べて、残りの時間はその話 をしていました。そういう意味では自分の昼休みを切ってその議論をやっているという状 況であり、決してそれをどこかに忘れて議論をしているわけではない。その点については 本当に真剣にやっていることを皆様に信じてもらいたいと思います。  その一方で、財源等の問題もあり、難しい課題ではあります。詳細は後ほど事務方から お話をさせていただきますが、皆様方から今後来年の8月に向けて出していただく提言に ついても大変注目をしているところであります。ぜひともこういった場での闊達な議論を していただきたい。誰から見ても100点満点というものが最終的にできるかと言えば、確か にその自信はありませんが、できる限り皆様方の声に耳を傾けていかなければいけないと いうのは民主党もそういうスタンスですし、政務三役に入っている我々もそういうスタン スであることに引き続き変わりはないということをご理解いただきたいと思っております。  難病と高次脳機能障害についてのご指摘もありました。それぞれ皆様方が様々な課題に 取り組んでおられるというのは承知をしています。確かに政策項目としてはそこに線が入 っているというのも事実であります。来年度のいわゆる「元気な日本復活特別枠」の中で も難病対策の予算も別途要求しています。そういう意味では確かに予算項目としては分か れているものの、それぞれの課題に向けて取り組んでいくというスタンスは一貫している ことについて、ご理解いただきたい。そういう意味で真摯に取り組んでいきます。  次は事務方から答弁させますが、申し訳ありません、私は今から委員会ですので、これ で失礼します。               (岡本政務官退室) ○佐藤部会長  どうもありがとうございました。よろしくお願いいたします。 ○中島課長  障害保健福祉部企画課長の中島でございます。先ほど岡本政務官からお話をさせていた だきましたとおり、6月7日にいただきました「当面の課題」につきましては、政務三役 交代後も引き続きしっかりご認識いただいて、ご指示を賜りながら検討を深めているとこ ろです。  「当面の課題」でいただいた事項の中で、政省令や予算で対応できる部分も多いのでは ないかというご指摘もあるわけですが、いくつかの部分については法改正を待たなければ いけないという部分もあるのではということで、それについても検討しているというとこ ろです。  福井委員から自立支援医療についてのお話もございました。それも昨日も議論して、今 日も政務三役の間でご議論いただいたということでございます。自立支援医療につきまし ては藤岡委員からもお話がありましたが、合意文書の中にも当面の重要な課題と書かれて おり、「当面の課題」の中でも明記されているところです。夏の段階では年末に向けて引 き続き検討させていただくという形にしておりますので、そういう流れの中で今政務三役 も交えて検討しているというところでございます。  それからまた、地域生活支援事業等の話につきましては先ほど政務官からお話をさせて いただきましたような、いわゆる公開ヒアリングの場で雌雄を決しなければいけないわけ ですけれども、特別枠の中で少しでも地域生活支援事業の増額ができないものかというこ とで、先般も副大臣、政務官に臨んでいただきまして、大いにその必要性について主張を していただいたところでございます。  児童施策の充実につきましても、重心通園事業につきまして、その充実に向けて予算の 増額等も要求しているというところです。  また、この「当面の課題」でご指摘いただいた実態調査をしっかりしないことにはいけ ないのではないかということは、極めてごもっともなご意見でございます。これにつきま しても本部会で在宅の調査についてはいろいろご意見をいただいておりますし、施設の入 所の皆さんに対する調査については、佐藤部会長の方で引き取っていただいて、関係のワ ーキングの中でご検討いただいていると思っておりますので、そういう中で対応していけ ればと思っております。とりあえず以上の形でお話をさせていただきます。 ○佐藤部会長  詳しくありがとうございました。  藤岡委員。 ○藤岡委員  今のお話の中で政省令だけで足りずに法改正を検討しているというご発言がありました。 その趣旨ですが、今の議員立法が通ることを期待しているという意味なのか、それとも厚 生労働省として内閣法として改正法を考えられているという意味なのか。前提として私は 法改正が絶対にだめだという立場では全然なくて、必要ならば、それはそれであり得ると いう立場ですが、今のお話の意味を聞かせてください。 ○中島課長  私の説明が不十分ですみません。基本的に法改正を考えているという段階ではございま せん。私どもが考えている「法改正」というのは、総合福祉法の制定の際にそういうこと をやっていくということです。例えば難病、慢性疾患の方に対してどのような形で福祉サ ービスを提供していくのかといった論点、さらには移動支援等の対象拡大というものにつ いては、現行法では法改正がないと対応できない問題だと認識しています。そうしたこと につきましてはこの総合福祉部会でしっかりご議論いただいて、そのご結論をいただいて、 私どもの方で総合福祉法という中で「法改正」をしていくものだということでございます。  今、藤岡委員からお話があった、今般衆議院で可決された法律案については基本的に議 員立法ということでございますので、私どもとしては関知する立場にはございません。私 どもが「法改正」が必要だと申しておりますのは、事実上法改正をしないとそのような要 望に応えることができないということであり、その「法改正」とは総合福祉法というのが 政府、厚生労働省としての見解です。 ○佐藤部会長  まだまだ議論したいことがあろうかと思いますけれども、来年8月に新しい法律の骨格 を我々が報告するデットラインが近づいて、あと10か月となってまいりました。そこにで きるだけ時間を集中して使いたいということですので、新法づくりの方向にいきたいと思 います。  それでは議事に入らせていただきます。まず、前回の部会作業チーム及び合同作業チー ムの検討の状況についてですが、お手元の資料1から資料9の議事要旨をご参照いただけ ればと思います。  次に私より本日午前中に行われた施設入所者・入院患者の調査に係わる意見交換会の結 果についてご報告いたします。今日午前中に第2回目の意見交換会が持たれまして、結論 的には施設入所者及び病院入院患者についての調査も在宅の調査と同じように必要である と、実施することが必要で、それを踏まえて新法作りに入っていく必要があろうというこ とで、皆さんの合意を得ることができました。  ただ、どのような調査にするのか、統計的な調査なのか、事例的な調査なのか。どのぐ らいの量の調査にするのか。調査の主体というか、調査員を施設や病院の職員にするのか、 外からのスタッフにするのかということについてはまだまだ検討が必要であろう。しかし、 調査の目的に関しては生活実態や生活への希望、どこで暮らしたいかということを含めた 生活への希望などを聞くことを中心にしようという点では概ね合意が得られました。障害 のために意思表示をする能力がない人たちに対してどういう調査をするのかとか、方法上 の検討の余地はたくさん残されているけれども、とにかく実施しよう。しかし拙速に調査 できるようなことではないので、来年度をパイロット的な研究として、再来年度に本格的 な調査をするというじっくりした取組が必要であろうということになりました。  来年度はパイロット的な調査ということで、研究班を設置してやろう。佐藤部会長が主 任になれということになりまして、この部会のメンバーの中でも研究者の委員の方々がお られますので、そういう人たちでチームをつくってやっていこうということで大体の方向 が決まりました。  また、これを進めていく中では在宅調査がそうであるように、この部会にも時々報告し て、その意見を聞きながら進めていく。そして、その施設に入っていた人たち、病院に入 っていた人からも意見を聞きながら、どういう聞き方がいいのかということについても参 加を得ながら進めていこうということで概ねの結論が出たということになりました。  その後の進行については、また折々報告をさせていただいて、意見を聞かせていただけ ればと思います。ということで大学関係など研究者の委員の皆さんにはぜひ積極的に参加 していただければと思います。  続きまして、第2期の部会作業チームに関しての報告などを行わせていただきます。資 料番号のない1枚の紙、「第2期作業チームについて(案)」というのがお手元にあろう かと思います。当初、たしか7月の部会だったと思いますけれども、スケジュール案が紹 介されて議論の結果、承認していただきました。それによると10月から作業チームに分か れての検討を始める。10月、11月、12月を第1期の作業チーム、1月、2月、3月を第2 期の作業チームということで承認いただいていたところで、既に第1期の作業チームの検 討がもう始まっているところです。  それで三役の方でも検討したのですが、1月から第2期の作業チームを発足させると、 ちょうど1月には第1期の作業チームの報告をいただくということと重なってしまいます。 ただ報告を受けるだけでなくて、若干の質疑も必要だということになりますと、第1期の 部会の作業チームと合同作業チームの報告、全部で9つあります。その質疑の時間を全く 取らないということであれば1月から第2期の作業チームを発足できるわけですけれども、 ある程度時間をかけて報告についての若干の議論をするということになると、とても1月 は第2期の作業チームの検討の時間がない。全体会だけで終わってしまうだろうというこ とが考えられました。  そして12月から1月にかけて、最終的な第1期の作業チームの報告のまとめをする時期 になります。1月から第2期を始めるとなると第2期の準備もしなければいけない。報告 をまとめながら同時に次の準備をするということで、その辺が非常に複雑になってうまく いかないのではないかということが懸念されました。  そういう検討から、1か月ずらしていただいて、第2期の作業チームの検討は2月、3 月、4月とする。その報告を5月に行う。併せて3つの合同作業チームの方も10月から3 月という予定でやってきましたが、実際上1月にはチームに分かれての検討ができないと いうことになりますので、これも併せて3月で終わりではなくて、4月まで検討していた だいて、5月に併せて報告をいただくということにしたらどうかということになりました。  今日、そういう予定の変更を承認していただいて、12月7日、次回には座長案を承認し ていただいて、1月に皆さんのアンケートなどを取らせていただいた上で所属希望に基づ く所属の決定をして、1月から2月にかけて一定の準備を経た上で2月から作業チームの 検討に入る。そういう日程で、これは報告事項というよりは変更ですので議事としての扱 いをしていただければと思いますが、今日承認をお願いできないかということでございま す。  そして、12月7日までに第2期の座長を調整させていただいて、12月7日に報告して承 認していただくわけですけれども、そのためにも第2期にはどういう作業チームを設ける のかということについて、これも7月の段階ではまだ未定だったものですので、今日の段 階で承認していただかないと座長の調整もできにくいということで、今日1枚皆さんのお 手元に配らせていただいたのが「第2期作業チームについて(案)」というものです。  これをご覧いただきたいと思います。ルビ付きとか点字のものが用意できなくて大変申 し訳ありません。部会作業チームとしては5つ、合同作業チームとしては従来どおり3つ が2月以降も続くというような提案です。  5つの部会作業チームとしては、まず第1に現在既に発足している障害の範囲と選択と 決定−選択と決定・相談支援プロセスの班、これは非常に検討事項が多く難しい問題なの で、第2期までじっくりやっていただこうということにしたいと思います。  第2、3、4、5というのは新たな純粋な第2期の新しい作業チームということで、2 番目が地域移行、3番目が地域生活の資源整備、4番目が利用者負担、5番目が報酬と人 材確保等ということです。  合同作業チームは従来どおり就労(労働及び雇用)、2番目に医療。これは第2期のほ うです。3番目に障害児支援。ということで全体では第1期は9つの班に分かれてやって いますが、第2期は8つということで2月、3月、4月と検討ができるようにしたいとい うのが第2期の作業チームについての提案といいますか、一定の変更ということです。  ということで、1月25日のこの総合福祉部会は全体会のみで行う。机の配置などもこれ とはまたちょっと違ったものに、従来に戻す形になろうかと思います。そういうことも含 めてご意見があればお伺いできればと思います。 ○野原委員  日本難病疾病団体協議会の野原です。作業チームが出発するときに私たちは当事者とし て大きな問題を抱えているにもかかわらず部会の委員が少ない。本当は全部に出たいけれ ども出られない。こういう制約の中でいろいろ論議をした経過をいいますと、1期に参加 したら2期目の1月以降は別の部会にも出られるという措置も含めて、あるいはまた別に ヒアリングを含めて考えたい、こういうお話で今日まで来たと思います。したがって、私 も部会作業チームの1に参加しながら1月から合同作業チームの2の医療に出たいと考え ていたわけです。そうするとそれができなくなる、こういうお話です。  同時に、この間のいろいろな変化がありますから今日の提案をだまされたとは受け止め ませんけれども、その変更に伴って何か必要な措置が考えられるのかどうか。例えば私た ちは少なくとも精神とともに医療依存度、全部医療に依存しなければ生活もしていけない し、生命維持も困難だという障害者群です。医療の部会には是非出て、私たちの意見も聞 いていただきたい。こういう強い希望があります。そういう点でどうしたらいいか、それ に代わる新しい方策が何か考えられるのかどうか。お聞きしたいと思います。以上です。 ○佐藤部会長  選択と決定・相談支援プロセスの作業チームのメンバーががらっと変わってしまうよう だと継続という点で困りますけれども、そうでない限り第2期に別なところに入るという ことは十分可能だろうと思います。  合同作業チームの方では当然、医療の作業チームは第1期と第2期で扱う内容が大分違 いますので、当然部会メンバーの入れ替わりというのも一部あるかと思います。この辺は 座長さんとも協議しながら、自分の意見が一番反映しやすい、言いたいところに基本的に 所属できるようにする、そういうことで進めていければと思います。  野原委員。 ○野原委員  第1期部会作業チームに参加して感じているわけですけれども、難病ということになる と非常に複雑なものですから、その実態を知っていただくことに私もかなり努力をしなけ ればならないと痛感しております。論議が進むに従って部会チームとして、例えば第1期 のチームとしてどういう結論、判断を出すのかという問題は大変微妙な問題があると思い ます。そこへはぜひ最後まで参加したいということと同時に医療にもぜひ参加したい。  もともと人数が少ない。部会チームに難病患者が2人しか入っていない。そこに問題が あるのですが、今日結論が出なかったとしても何らかの措置が講じられないかどうか、引 き続き検討をお願いするということで進めるようにお願いしたいと思いますが、いかがで しょうか。 ○佐藤部会長  ほかの作業チームにも意見を文書で出すなどの工夫は第1期の方でもやり始めています が、更にいい工夫がないかどうか三役の方で検討させていただきたいと思います。どうも ありがとうございました。  そのほか第2期作業チーム関係のことでご意見はございませんか。よろしければ今のよ うな形で1か月ずらしていく。しかし8月というデットラインは変わらないということで すので、5月、6月、7月、8月の月1回ずつの予定が、場合によると7月、8月辺りに は月2回部会を開いていただくなど、詰めた議論をするための工夫が必要になるかもしれ ません。また来年度の予定についてはもう少し先に行ってから相談させていただきたいと 思います。日程の変更と第2期の作業チームの設置ということについてはご理解をいただ いたということで進めてまいりたいと思います。  藤井委員。 ○藤井委員  法の理念作業チームですが、先ほど部会長の了解を得まして今日は文書を配布させてい ただきます。これは法の理念作業チームのイメージ案です。各座長から早めにそれを作っ てほしいというのがありました。少し早めになりましたが、このイメージ案を作りました。 二つの文書を今日は後で配布させていただきます。1つは法の理念、目的のイメージ案。 要素は2つあります。前文と規定ぶりのイメージ素案。もう1つは、この法の理念・目的 の、これを作った背景です。どういう経過、背景で今回イメージ案を作ったかということ を説明してあります。各作業チームにおかれましてはぜひこれを参考にしていただいて、 もちろんこれは案ですので、これ自体は発展的に変わっていきますが、今日以降ぜひ活用 してほしいということで、後で配布されますのでよろしくお願いいたします。 ○佐藤部会長  もう手元に配布されているでしょうか。まだですか。2時に作業チームの検討が始まる ときには配られるということで、法の目的、理念は全体に関わる非常に大事なことなので、 藤井チームの方で急いで皆さんのためにというか、全体の検討のために用意していただい たということですので参照していただければと思います。  広田委員。 ○広田委員  医療に入っていますけれど、ここにいる何人もが医療から出ようという話をしています。 精神医療が1月までで終わるわけですね。 ○佐藤部会長  はい、そうです。 ○広田委員  それを確認しておかないと。出ていった後、いわゆる推進協の人だけで違った話になる と困りますのできちんとやらないと。1月までに私たち全体で話し合う、こういうことで すね。それでよろしいですか。 ○佐藤部会長  部会メンバーではないですが、堂本座長お願いします。 ○堂本座長  今のことですけれども、私ども前期と後期とありまして、前期は主に精神医療、後期は 主に今の医療体制のことになっています。「主に」ということなので、とても前期で、1 月までで医療のことが完全に終わるということはあり得ない。したがって主に前期でやっ て、後期も継続する。そのように文書で書いてあります。 ○広田委員  精神が終わらないということですね。 ○佐藤部会長  作業チームで話し合う時間はこの部会の全体会の後ということになりますので、第1期 のメンバーは解散。しかし精神医療のことについて更に2月、3月以降、特に検討しなけ ればならないようなことが出てきた場合には、場合によったらまた別な時間にそのメンバ ーで再度集まっていただいて何か意見を出していただくということも。 ○広田委員  「別の時間に」ですね。それは公式発言ですね。 ○佐藤部会長  はい。 ○広田委員  ありがとうございます。 ○佐藤部会長  堂本座長、お願いします。 ○堂本座長  私どもも河崎先生も三田さんも大阪です。非公式のところで集まるという形でこういう 公のことをやるのはおかしいと思います。きちっと公式の場で、たとえ短い時間であった としても残った問題があったときはきちっとそれに対応していただきたい、そう思ってお ります。 ○佐藤部会長  無理のない範囲内で集まれるような工夫を考えたいと思います。  以上で本日の議題は終了したいと思います。事務局より次回の部会についての説明をお 願いいたします。 ○東室長  担当室の東です。次回は12月7日(火曜日)、第10回目となります。次回も部会全体会 と各作業チームに分かれて論点の検討を行います。会場はここになっております。なお、 次々回以降につきましてはまだ正式な決定というわけではありませんが、こちらの会場を 来年の1月25日(火曜日)、加えて2月15日(火曜日)で確保しております。2月15日の 話は今日初めてですので手帳に入れておいてほしいと思っています。私のほうからは以上 でございます。 ○佐藤部会長  私の方から先ほど、7月、8月辺り複数回の可能性もありということも言ったのですが、 予算の……。  奈良崎さん、イエローカード、どうぞ。 ○奈良崎委員  たびたびすみません、奈良崎です。カードがまた変わったので説明をしてもらいたいの です。今日、水色とピンクが「はじめまして」なので、もし良かったらその説明をしてく ださい。 ○佐藤部会長  前回のものが行方不明になっていて、ひょっとしたらどなたかお持ち帰りになったのか ということで、とりあえず近い色のものを用意しています。次回はきちんと元に戻るよう にということのようです。 ○奈良崎委員  ピンクは何ですか。赤と同じですか。 ○佐藤部会長  赤ということです。 ○奈良崎委員  水色は。 ○佐藤部会長  OKという。 ○奈良崎委員  分かりました。ありがとうございました。 ○佐藤部会長  失礼しました。来年度については予算とか会場のこともありますので、原則的には月1 回ということをとりあえずは考えているということで、また追って報告をさせていただき たいと思います。この後、2時5分から各作業チームに分かれての検討を行います。傍聴 の方へのご案内ですが、作業チームについては推進会議または部会での議論を円滑に進め るため、特定の分野について具体的な課題や論点について整理していただくためのものな ので、作業チームが何かを決めるという性格ではないという位置付けですので、傍聴の方 には情報保障などは行いませんが、引き続きこの場に残って作業チームの検討の様子をご 覧いただいてもかまいません。  それでは本日はこれで閉会いたします。ありがとうございました。                                    (了) [障がい者制度改革推進会議総合福祉部会事務局]  厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部企画課企画法令係  TEL 03−5253−1111(内線3022)  FAX 03−3502−0892