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平成29年度「子宮頸がんワクチン接種後に生じた症状に関する治療法の確立と情報提供についての研究」について

 厚生労働省では、HPVワクチンを接種した後に生じた「運動障害」や「慢性の痛み」などの症状について、被接種者とその家族に対して、「適切な医療を提供する」ことに資することを目的として、厚生労働科学研究事業として、平成25年度から、信州大学医学部の池田修一氏を研究代表者とする研究班※(以下「池田班」という。)を設置し、研究を進めてきました。
※ 平成29年度の研究課題名
  :「子宮頸がんワクチン接種後に生じた症状に関する治療法の確立と情報提供についての研究」

 平成28年3月16日、地域において適切な医療を提供するという観点から、池田班の研究の成果(主に治療成果)を、協力医療機関等の医師に対して情報提供を行うため、成果発表会を開催しました。この発表会における、池田氏の研究発表の内容について、一部報道よりねつ造の指摘がありました。これに対し、池田修一教授(以下「池田氏」という。)が所属する信州大学が、外部有識者による調査委員会を設置して調査を行いました。調査の結果、池田班の研究内容に不正行為は認められなかったものの、結果として、国民の皆様に対し、研究内容の一部について誤解を招く事態が生じたとの結論が出ました。
 こうした事態に際し、厚生労働省は、科学的な観点から適切な情報提供を行うことが求められる成果発表会において、池田氏の不適切な研究発表があり、国民の皆様の誤解を招いた池田氏の社会的責任は大きく遺憾であり、国民の皆様に生じた誤解を訂正し、正しい理解を得ていただく必要があると判断し、以下の見解を公表しました。

 厚生労働科学研究費補助金は、「厚生労働科学研究の振興を促し、もって、国民の保健医療、福祉、生活衛生、労働安全衛生等に関し、行政施策の科学的な推進を確保し、技術水準の向上を図ること」を目的とし、厚生労働省は、池田班の研究に対し、予防接種政策の推進に資することを目的とし、研究費を補助しております。
 厚生労働科学研究については、毎年度、評価を行っておりますが、厚生労働省が池田班に対し引き続き研究費を補助するにあたっては、池田班がこのような目的を達成できるかどうか、池田班が国民の皆様の誤解を招くことなく適正に研究を遂行し、適切に研究成果の公表がなされるかどうか、について精査する必要があると考え、評価委員会において科学的な評価を行いました。

 つきましては、平成28年1月18日に実施された評価委員会の評価結果について以下のとおり広くお示しすることで、国民の皆様に池田班の研究内容を正しくご理解いただきたいと考えております。
 池田班の研究内容、評価委員会による評価結果等については、以下のとおりです。

○ 平成29年度の池田班の研究内容の詳細(研究計画書 [84KB])

○ 「平成28年度 新興・再興感染症及び予防接種政策推進研究事業 中間・事後評価委員会」の評価

(評価点数、評価結果)
    24点/40点。
 継続可。
 ただし、「新興・再興感染症及び予防接種政策推進研究事業(3年計画1年目)」の評価点数は、24点/40点から32点/40点の間に分布しているが、池田班の評価点数は24点/40点であったため、平成29年度の池田班の補助金交付額については、平成28年度の450万円から364.5万円に減額。 

※ 評価の過程については、平成28年度 新興・再興感染症及び予防接種政策推進研究事業 中間・事後評価委員会議事要旨(池田班に関するものに限る。) [133KB] をご覧ください。

(参考) 平成28年度の池田班に関して実施された信州大学が設置した調査委員会(第三者委員会)の報告書と信州大学学長のコメントについては、以下をご覧ください。
   調査委員会報告書 概要 [157KB]   信州大学学長コメント [26KB]


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