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冬休み期間中における海外での感染症予防について

冬休み期間中における
海外での感染症予防について

平成22年12月
厚生労働省健康局
結核感染症課

冬休みは海外へ渡航される方も多い時期です。海外滞在中に感染症にかかることなく、安全で快適に旅行し、帰国することができるよう、海外で注意すべき感染症及びその予防対策について情報提供します。

海外で感染症にかからないようにするためには、感染症に対する正しい知識と予防方法を身につけることが重要です。

渡航先や渡航先での行動内容によって異なりますが、最も感染の可能性が高いのは食べ物や水を介した消化器系の感染症(別表(PDF:128KB)参照)です。

日本での発生は少ないものの、動物や蚊・ダニなどが媒介する病気は、海外で流行している地域もあり注意が必要です。また、WHOが排除又は根絶を目指している麻しん(はしか)、ポリオは、日本での感染者が減少傾向又は発生が認められないものの、諸外国では未だに流行しています。別添において、これらの感染症について紹介します。

海外に渡航される方は、渡航先での感染症の発生状況に関する情報を入手し、予防接種が受けられる感染症については、余裕をもって相談しておくなど、適切な感染予防に心がけてください。

※海外の各地域における感染症の発生状況、感染症、予防接種に関する情報は、

・検疫所ホームページ(http://www.forth.go.jp/

・外務省ホームページ(http://www.anzen.mofa.go.jp/

・空港や港の検疫所に設置のリーフレットやポスター

からも得られます。

なお、空港や港にある検疫所では帰国者の方を対象に健康相談を行っています。帰国時に発熱や下痢、具合が悪いなど体調に不安がある場合には、お気軽に担当係官までご相談ください。

また、感染症には潜伏期間(感染してから発症するまでの期間)が長いものもあり(数日から1週間以上)、帰国後しばらく経過してから具合が悪くなることがあります。その際は、早急に医療機関を受診し、渡航先、滞在期間、飲食状況、渡航先での職歴、家畜や動物との接触の有無などについて必ず伝えてください。

1.蚊やダニなどが媒介する感染症

渡航先(国および地域)や渡航先での活動によって、感染する可能性のある感染症は大きく異なりますが、世界的に蚊を媒介した感染症が多く報告されています。特に熱帯・亜熱帯地域ではマラリア、デング熱、チクングニア熱などに注意が必要となります。

○ 感染予防啓発ポスター:別紙1(PDF:403KB)

感染予防啓発ポスター

(1) マラリア

毎年世界中で約2億5千万人の患者が発生し、80万人以上の死者がいると報告されています。

我が国では、海外で感染して帰国される方(輸入症例)が毎年百数十人報告されています。

・ 発生地域 アジア、中南米、アフリカなど熱帯・亜熱帯地域に広く分布。
・ 感染経路 マラリア原虫を保有した蚊(ハマダラカ)に吸血された際に感染する。ハマダラカは、夕方から夜間に出没する傾向がある。
・ 主な症状 マラリア原虫の種類により10日〜30日の潜伏期ののち、寒け、発熱、息苦しさ、結膜充血、嘔吐、頭痛、筋肉痛など。迅速かつ適切に対処しなければ重症化し死亡する危険がある。
・ 感染予防 長袖、長ズボンを着用し、素足でのサンダル履き等は避ける。虫よけローションや蚊帳等の使用により蚊に刺されないように注意する。夜間の屋外での飲食や外出時に注意する。2週間以上流行地に滞在し、野外作業等に従事する場合は、抗マラリア薬の予防内服を行うことが望ましいとされている。

→厚生労働省検疫所「マラリア」
http://www.forth.go.jp/archive/tourist/kansen/07_mala.html

→国立感染症研究所感染症情報センター「疾患別情報:マラリア」
http://idsc.nih.go.jp/disease/malaria/index.html

(2) デング熱、デング出血熱

世界中の25億人が感染するリスクがあり、毎年約5,000万人の患者が発生していると考えられています。

我が国では、海外で感染して帰国される方(輸入症例)が毎年約100人報告されています。今年に入ってからも、すでに224人の患者が報告されており、インド、フィリピン、インドネシアでの感染事例が増加しているので注意が必要です。

・ 発生地域 アジア、中南米、アフリカなど熱帯・亜熱帯地域に広く分布。
・ 感染経路 ウイルスを保有した蚊に吸血された際に感染する。媒介蚊は日中、都市部の建物内外に生息するヤブカ類である。
・ 主な症状 突然の発熱、激しい頭痛、関節痛、筋肉痛、発疹。デング熱患者の一部は重症化して出血傾向を伴うデング出血熱を発症することがある。
・ 感染予防 長袖、長ズボンを着用し、素足でのサンダル履き等は避ける。虫よけローションや蚊帳等の使用によって、日中、蚊に刺されないように注意する。

→厚生労働省検疫所「デング熱」
http://www.forth.go.jp/archive/tourist/kansen/09_dengu.html

→国立感染症研究所感染症情報センター「疾患別情報:デング熱」
http://idsc.nih.go.jp/disease/dengue/index.html

→国立感染症研究所「デングウイルス感染症情報」
http://www0.nih.go.jp/vir1/NVL/dengue.htm

(3) チクングニア熱

アフリカ、東南アジア、南アジアの国々で流行しており、2006年にはインドで約140万人の感染者が報告されています。

我が国では、2009年だけでも海外で感染して帰国後に本病と診断された事例(輸入症例)が、インドから1人、マレーシアから2人、インドネシアから5人、タイおよびミャンマーからそれぞれ1人の合計10人が確認されています。2010年もインドネシアからの輸入症例が確認されています。

・ 発生地域 アフリカ、東南アジア(マレーシア、タイ、インドネシア、シンガポールなど)、インド、パキスタン、インド洋島嶼(しょ)国(スリランカやモルディブなど)、マダカスカル。2007年にはイタリアで流行。2010年フランスでも流行。
・ 感染経路 ウイルスを保有したヤブカ類に吸血された際に感染する。
・ 主な症状 2〜12日(通常4日〜8日)の潜伏期ののち、突然の発熱、激しい頭痛、関節痛、筋肉痛、発疹。関節痛は急性症状消失後も数か月続くことが多い。
・ 感染予防 長袖、長ズボンを着用し、素足でのサンダル履き等は避ける。虫よけローションの使用等によって、建物内のみならず屋外でも蚊に刺されないように注意する。

→国立感染症研究所感染症情報センター「疾患別情報:チクングニア熱」
http://idsc.nih.go.jp/disease/chikungunya/index.html

→国立感染症研究所「チクングニアウイルス感染症」
http://www0.nih.go.jp/vir1/NVL/Aiphavirus/Chikungunyahtml.htm

(4) ウエストナイル熱・脳炎

ウエストナイルウイルスが原因の熱性感染症です。このウイルスは、鳥と蚊の間で維持されており、ウエストナイルウイルスを保有する蚊に吸血された際に感染します。北米地域だけで例年数千人の感染者が報告されています。

● 米国での流行は、例年蚊の活動の高くなる7月頃から始まり、年末まで報告が続くのが特徴です。

・ 発生地域 アフリカ、欧州南部、中東アジア、近年では北米地域、中南米にも拡大している。
・ 感染経路 ウイルスを保有した、主にイエカ類に吸血された際に感染する。媒介する蚊は多種類に及ぶ。
・ 主な症状 2〜14日(通常1日〜6日)の潜伏期のち、発熱、激しい頭痛、関節痛、筋肉痛、背部痛、皮疹など。感染者の一部は脳炎を発症し、まれに死亡することがある。
・ 感染予防 長袖、長ズボンを着用し、素足でのサンダル履き等は避ける。虫除けローションの使用等によって、蚊に刺されないように注意する。特に、日没後の屋外で蚊に刺されないようにする。

→厚生労働省「ウエストナイル熱について」

http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou08/index.html

→厚生労働省検疫所「ウエストナイル熱」

http://www.forth.go.jp/archive/tourist/kansen/10_west.html

→国立感染症研究所「ウエストナイルウイルス」

http://www.nih.go.jp/vir1/NVL/WNVhomepage/WN.html

(5) クリミア・コンゴ出血熱

クリミア・コンゴ出血熱ウイルスが原因の熱性出血性感染症です。このウイルスは、ヒツジなどの家畜とダニの間で維持されています。死亡率の高い感染症で、北半球では、4月から6月に流行します。特に、最近トルコでクリミア・コンゴ出血熱患者の報告が増加しています。

・ 発生地域 中国西部、東南アジア、中央アジア、中近東、東ヨーロッパ、アフリカ。
・ 感染経路 ダニに咬まれたり、感染動物(特にヒツジなどの家畜)と接触したりして感染する。
・ 主な症状 発熱、関節痛、発疹、紫斑(出血)、意識障害など。
・ 感染予防 長袖、長ズボンを着用し、素足でのサンダル履き等は避ける。また、家畜などにむやみに触れない。

→厚生労働省検疫所「クリミア・コンゴ出血熱」
http://www.forth.go.jp/archive/tourist/kansen/13_crimean.html

→国立感染症研究所感染症情報センター「疾患別情報:クリミア・コンゴ出血熱」
http://idsc.nih.go.jp/idwr/kansen/k02_g2/k02_31/k02_31.html


2.動物からうつる感染症

海外でむやみに野生動物や飼い主のわからない動物に触れることはやめましょう

日本での発生はありませんが、動物からうつる感染症のうち、現在、海外で発生し、人に重篤な症状を起こす感染症について紹介します。また、野生動物はどのような病原体を持っているかわからないことが多く、重篤な感染症の病原体を持っている可能性もあることから、海外でむやみに野生動物や飼い主がわからない動物に触れることはやめましょう。

(1) 鳥インフルエンザ(H5N1)

H5N1亜型の鳥インフルエンザウイルスを病原体とする鳥インフルエンザは、東南アジアを中心に家きん(ニワトリ、アヒルなど)で発生しています。人は、感染した家きんの解体調理、飼育小屋などの閉鎖的な空間で飼育されている家きんとの接触、家きんの臓器、体液、糞などと濃厚に接触することによって本ウイルスに感染することがあります。

人が感染した場合には、重篤な症状となることが多く、世界保健機関(WHO)によると、2003年11月から2010年12月9日までに世界15カ国で510人(死亡者303人)の発症者が報告されています。

● 今年も、新たな患者がエジプト、ベトナム、インドネシア、カンボジア、香港で確認されています。

・ 発生地域 東南アジアを中心に、中東・ヨーロッパ・アフリカの一部地域など。
・ 感染要因 感染した家きんや臓器、体液、糞などとの濃厚な接触。
・ 主な症状 1〜10日(多くは2〜5日)の潜伏期間ののち、発熱、呼吸器症状、下痢、多臓器不全など。
・ 感染予防 家きんとの接触を避け、むやみに触らない。生きたニワトリやアヒルなどが売られている市場や養鶏場にむやみに近寄らない。手洗いうがいの実施(特に発生国では徹底する)。

○ 感染予防啓発ポスター:別紙2(PDF:186KB)

感染予防啓発ポスター

○ 感染予防啓発リーフレット:別紙3(PDF:721KB)

感染予防啓発リーフレット

→厚生労働省「鳥インフルエンザに関する情報」
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou02/index.html

→厚生労働省検疫所「高病原性鳥インフルエンザ」
http://www.forth.go.jp/archive/tourist/kansen/35_hpai.html

→国立感染症研究所感染症情報センター「疾患別情報:鳥インフルエンザ」
http://idsc.nih.go.jp/disease/avian_influenza/index.html

(2) 狂犬病

狂犬病は、狂犬病ウイルスによる感染症です。人は、感染動物(アジアでは主として犬)に咬まれることよって唾液からウイルスに感染し、長い潜伏期の後に発症します。発症してしまうと有効な治療法はなく、ほぼ100%死亡します。世界における死者数は毎年5万5千人といわれています。感染した犬に咬まれても、直ちに狂犬病ワクチンを接種することにより発症を防げます。

我が国では、2006年にフィリピンで犬に咬まれ帰国後に狂犬病を発症し、死亡した事例が2人報告されています。

狂犬病流行地で犬などの動物に咬まれたら、すぐに傷口を石けんと水でよく洗い、できるだけ早く現地の医療機関を受診し、傷口の消毒や狂犬病ワクチンの接種を受けましょう。帰国時には検疫所に申し出て、指示を受けてください。

● 2008年11月には、それまで狂犬病の発生がないとされていたインドネシアのバリ島で犬に狂犬病が発生し、発病した犬にかまれた住民が狂犬病で死亡しています。バリ島での狂犬病流行は継続しており、現在も死亡者が確認されています。

● 2010年2月のニューヨーク市保健精神衛生局の発表では、米国ニューヨークのセントラルパークでアライグマの狂犬病が確認されています。現在、狂犬病ワクチンをアライグマに接種することで、本病が犬、猫、他の野生動物に広がって人が感染するリスクを減らそうとしています。

・ 発生地域 世界のほとんどの地域。特にアジア、アフリカ。
(発生がない地域は、英国、北欧の一部、豪州、台湾、ハワイ、グアムなど)
・ 感染要因 動物(アジアでは特に犬)から咬まれること。アジアでの発生はないが、アメリカ大陸ではコウモリにも狂犬病の流行がみられ、狂犬病ウイルスに感染したコウモリに咬まれて死亡する事例が報告されている。
・ 主な症状 通常、1〜3ヵ月の潜伏期間ののち、発熱、咬まれた場所の知覚異常が現れる。恐水、恐風症状などの特徴的な症状の他に、神経症状(不安発作、嚥下困難、けいれん)が見られる。
・ 感染予防 犬等(猫、野生動物を含む。特に飼い主のわからない動物。)との接触を避ける。 もしも犬等に咬まれた場合は、速やかに医療機関を受診し、消毒、暴露後予防ワクチンの接種を受ける。渡航地で動物と頻繁に接触する場合には、渡航前に狂犬病ワクチン接種を受けておく。

○ 感染予防啓発ポスター:別紙4(PDF:355KB)

感染予防啓発ポスター

→厚生労働省「狂犬病について」
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou10/index.html

(3) エボラ出血熱

主にサハラ砂漠以南のアフリカ熱帯雨林地域で流行している急性熱性疾患の感染症です。現在まで、アフリカ西部のコートジボアールとアフリカの中央部で発生しています。2000年から2001年にはウガンダで、さらに2001年から2002年にはガボンとコンゴ共和国の国境地帯での流行が報告されています。これらの地域では、毎年のように流行が発生しています。また、スーダンやウガンダでも流行が発生しております。

・ 発生地域 アフリカ(中央部〜西部)。
・ 感染要因 自然宿主はオオコウモリとされている。感染したサルなどの動物の血液、分泌物、排泄物、唾液などとの接触でも感染する可能性がある。エボラ出血熱患者に接触して感染する場合が最も多い(院内感染など)。また流行地域の洞窟に入ることは感染リスクの1つである。
・ 主な症状 2〜21日の潜伏期ののち、発熱、頭痛、下痢、筋肉痛、吐血、下血など。インフルエンザ、チフス、赤痢等と似た症状を示す。
・ 感染予防 流行地への旅行を控える。野生動物との接触に注意する。洞窟への侵入は避ける。

→厚生労働省検疫所「エボラ出血熱」
http://www.forth.go.jp/archive/tourist/kansen/12_ebola.html

(4) マールブルグ病

マールブルグ病はエボラ出血熱とともに、ウイルスによる発熱性出血熱を特徴とする感染症であり、アフリカのケニア、ジンバブエ、ザイール(現コンゴ民主共和国)、アンゴラなどで発生しています。2008年には、オランダ、米国の旅行者が、ウガンダの洞窟に入って、帰国後にマールブルグ病を発症・死亡した例が報告されています。いずれも流行国の僻地で流行しますが、時に大きな流行となる場合があります。

・ 発生地域 サハラ以南のアフリカ。
・ 感染経路 自然宿主はオオコウモリとされている。洞窟内ではコウモリから排泄されたウイルスが原因となり、経気道感染することがある。感染したサルなどの動物の血液、分泌物、排泄物、唾液などとの接触でも感染する可能性がある。マールブルグ病患者に接触して感染する場合が最も多い(院内感染など)。
・ 主な症状 3〜10日の潜伏期ののち、初期には発熱、頭痛、悪寒、下痢、筋肉痛など。その後、体表に斑状発疹、嘔吐、腹痛、下痢、出血傾向。
・ 感染予防 流行地への旅行を控える。野生動物との接触に注意する。洞窟への侵入は避ける。

→厚生労働省「マールブルグ病に関する海外渡航者への注意喚起について」
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou25/index.html


3.諸外国での感染に注意すべき感染症

WHOにおいては、麻しんについては「麻しん排除計画」により、ポリオについては「ポリオ根絶計画」により、感染者の減少に取り組んでおります。

日本においては、麻しんは2010年1月以降11月21日までに、417人の患者が報告されています。また、ポリオについては、30年近くにわたり、野生株によるポリオ症例は発生していませんが、今後、流行地からの輸入症例に留意する必要があります。

(1) 麻しん(はしか)

世界中で年間16万4000人以上の麻しんによる死者がいると推計され、主に東アジア、南アジアの国々から報告されています(WHOによる2008年時点の推計)。

・ 発生地域 南北アメリカ大陸(2002年に排除宣言)及び大韓民国(2006年に排除宣言)を除く全世界で発生。特に予防接種率の低い国に多い。
・ 感染経路 空気感染、飛沫感染、接触感染。
・ 主な症状 発熱、咳、鼻水、目の充血・目やになどが2〜3日続いた後、39℃以上の高熱と全身に発疹が出る。肺炎、中耳炎、脳炎が起こる場合もある。
・ 感染予防 麻しんワクチンの予防接種が有効。日本では1歳になったらすぐに1回目の麻しん風しん混合ワクチンの接種を受け、小学校入学前1年間の間に2回目のワクチンを受ける。2008〜2012年度の5年間は、2回目の接種を受けていない人を対象に、中学1年生と高校3年生相当年齢の人の予防接種を追加。

→厚生労働省検疫所「麻しん」
http://www.forth.go.jp/archive/tourist/kansen/33_measles.html

→国立感染症研究所感染症情報センター「疾患別情報:麻疹」
http://idsc.nih.go.jp/disease/measles/index.html

→感染症週報:読者のコーナー( 2010年 南アフリカ旅行での感染症予防)
http://idsc.nih.go.jp/idwr/faq.html#q200501

(2) ポリオ

2009年には、世界で1604人の患者が報告されました。(WHO世界ポリオ根絶計画事務局による集計)。我が国では、30年近くにわたり、野生株によるポリオ症例は発生していませんが、ポリオ流行地で感染し、帰国後に発症する事例(輸入症例)に留意する必要があります。

・ 発生地域 流行している国は、アフガニスタン、インド、ナイジェリア、パキスタンの4ヵ国であるが、周辺国でも、輸入症例の発生が報告されている。2010年には、タジキスタンで大規模なポリオの流行があり、周辺諸国にも感染が拡大した。その後、コンゴ共和国での大規模な1型野生株ポリオ流行が報告されている(2010年11月現在)。
・ 感染経路 経口感染(感染者の糞便中に排泄されたウイルスが、口から体内に入る)。
・ 主な症状 感染した人の90〜95%は症状が出ずに経過するが、典型的な麻痺型ポリオの場合、かぜのような症状が1〜10日続いて、手足に非対称性の弛緩性麻痺(だらんとした麻痺)が起こる。
・ 感染予防 ポリオワクチンの予防接種が有効。食事の前に手洗いを十分に行うこと。WHOでは患者発生のある国に渡航する場合には、ポリオの予防接種を受けていても、出発前に追加の接種を勧めている。

→厚生労働省検疫所「ポリオ」
http://www.forth.go.jp/archive/tourist/kansen/19_polio.html

→国立感染症研究所感染症情報センター「疾患別情報:ポリオ」
http://idsc.nih.go.jp/disease/polio/index.html


4.そのほか注意すべき感染症

上記のほかにも、動物、水、食べ物等を通じて感染する病気が多く存在します。特に、食べ物や水を介した消化器系の感染症として、A型肝炎、コレラ、赤痢、腸チフスなどは、発展途上国など公衆衛生の整備が不十分な地域で感染することが多い感染症です。このような地域では、生水、氷、サラダ、生鮮魚介類等の十分に加熱がされていない物の飲食は避けましょう。

詳細は 別表(PDF:128KB)を参照ください。

別表


海外の感染症に関する情報

出発前に渡航先の感染症の流行状況等に関する情報を入手しておくことが大切です。厚生労働省検疫所及び外務省では、ホームページで各国の感染症や安全に関する情報を提供しています。また、空港や港の検疫所においても、リーフレット等を用意し情報提供を行っていますので、積極的にご活用下さい。

○ 感染症に関するホームページ

世界各地の感染症発生状況
感染症別の詳細情報
予防接種に関する情報
渡航先の医療機関等情報

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